第35話 慶次VSケンさん②
ケイは"華の慶次4"の台に座った
1/319 LUSH突入率50% LUSH継続率72%
LUSH中当たり割合1500発77%、3000発33%
大工のケンさんと違い継続率は低いものの1回の出玉が桁違いに違うのが華の慶次、そしてこの台最大の特徴が...
「初回4500ボーナスだ。LUSH突入率50%を引いた瞬間に4500発、つまり45000円が確定する、これは大工のケンさんのLUSH中の当たりの15回分だ」
「ただ私の33000発にたどり着くまで大体15回くらいは連チャンしないと行けない、継続率72%でそこまでいけるかしら?」
「リカが言ったんだろ? 確率がどうだろうと当たる時当たるってな」
そう言いケイは台に1万円を入れハンドルを回し始めた...が、やはりミドルタイプなのでそう簡単に当たりはこず、当たるどころか演出さえこない。
「設定カスタムしてるから、演出は勿論控えめになってる、今は耐えの時間だ」
しかしそのまま残りの二万円は簡単に溶け、全ての玉を使いきり最後に保留を3つだけ貯めて終わった。
「私の圧勝ね」
「まだ分からないだろ! 保留が3つある!」
強がりながらも心のどこかで敗けを認めたケイ、しかしその時画面の中を小さな女の子が走り、保留の上で転んで緑の玉を落とした
「来た! 変化保留だ!!」
恐らくこの保留が最初で最後のチャンスだ
そして緑保留の番になると、保留にナイフが刺さり保留が割れ赤色へと変化した
「激熱だ!! 見たかリカ!!」
「あとキセル演出が来たらほぼ確定ね!」
パチンコ好きなリカは勝負を忘れただただ熱い演出に目を光らせていた
リーチは勿論発展し、戦国時代ならではの友を首を斬るという悲しい演出に入った
"そろそろ始めたらどうだ"
"すまん、着込みをつけていたんだ"
"こっちをやれ"
"年来の友を斬るなど生涯に一度の事だ"
"やり直す事など...できぬ!!"
"ボタンを押せ"
「悲しいリーチだ。ボタンを押すと言う事は友の首を斬ると言う事...すまない! リカに勝つ為なんだ! 将軍なら分かるだろ! これは漢の勝負なんだ!」
ケイは演出に涙しながらボタンを押す...
シュン........
画面は灰色になり演出は失敗、元の画面に戻ってそのまま終わった。
「......は?」
「もう! ケイのクソ野郎! こんなリーチも当てられないの!?」
ケイは頭が真っ白になった、当たったつもりでいたからだ。こうしてケイVSリカのパチンコ勝負はリカの圧勝で終わった。
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暴念「代表、大丈夫ですか?」
代表「あぁ、すまない。私のせいで決勝戦の時間を遅らせたんだってな」
暴念「大丈夫です。では始めましょう」
代表「あぁ、この中に、私の最大の敵を倒してくれる強者がいてくれると信じてる...」
暴念「はい。きっと代表の目的...そして私の復讐を成し遂げてくれる人がいるはずです」
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「皆様長らくお待たせしました。改めてカジノルーム中央にお集まり下さい」
アナウンスを聞きリカと落ち込んだケイはカジノルーム中央に向かった
「パチンコなんて二度とやらない...」
ケイの現在の所持金、10円
第35話~完~
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作者のくにちゃんです。私は現在パチンコをやめられず毎日お金を吸われ当たってもやめずにその日に使ってしまうので、戒めの為にパチンコ編を書かせていただきました。やらなければこんなにお金があったのに...という後悔もあるが、好きなアニメの台の演出や友達と隣で打つ楽しさは味わえたので、パチンコをした事自体に後悔はありません。しかし気付いたら友達との旅行代や生活費に手をつけ、借金をしてしまうまでいってしまったのでパチンコと決別する為に一番大好きな台"花の慶次"で主人公が大敗する内容を書かせて頂きました。パチンコを知らない人にとってはつまらない内容だろうし、本編ともずれてたので、私情を挟んで小説を書いてしまった事を謝ります。
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