第33話 リャンウィン②
ケイ「アカリ、ミネ、ミツル...すまないな」
~~審判ポーカー勝負前~~
ケイ「ミオ、アユ、2人に頼みがある」
ミオ「何?」
ケイ「ミネとミツルの部屋を探してこの紙を渡してきて欲しい」
紙に書いてある内容はこうだ
"誓約書 次のゲームで勝てる様に協力する。その協力で敗者復活戦を勝ち抜き明日のゲームで優勝した場合、賞金の1/3をケイに支払う"
ケイ「既に俺のサインは書いてある、これにサインを貰ってきてくれ」
アユ「分かったけど断られたらどうする?」
ケイ「恐らくこう言えばサインしてくれるはずだ...」
ケイは契約を有利に進める言葉を伝え2人は部屋を出る。
ミオ「私はミネを探してくる、アユはミツルをお願い」
アユ「分かったわ」
こうしてアユとミオは二手に分かれ客室を見て回り、それぞれ目的の部屋を見つけチャイムを押す
ガチャ...扉が開く
ミネ「貴方誰?」
ミオ「初めまして、私はケイのペアのミオです、お願いしたい事があって来ました」
ミネ「ふーん...ま、あがっていいよ」
ミオ「ありがとうございます」
部屋の中にはリカもいて3人で椅子に座ると、ミオはすぐさま本題に入る
ミオ「これにサインして下さい。次のゲームは4人で戦うゲーム、つまり2人が協力すれば9割方勝てると思います」
リカ「ふーん、ケイが勝ち上がる事は諦めたのね」
ミオ「はい、5日目の勝負を見て自分が優勝する事は無いと感じたそうです、なら誰かの優勝を手助けして賞金を分けて貰った方が良いと」
リカ「でも何で私達なの? アカリと仲良いんだったらアカリに頼めばいいじゃない」
ミオ「ここでミネが勝ち上がれば明日のゲームはリカとミネ2人ペアで残る事になる、アカリ1人が明日のゲームに進むより勝率が断然高い、だからミネに協力したいそうです」
ミネ「良いんじゃない? リカ1人でも十分だけど何かあった時の為に」
ミオ「そうね、高い保険だけどケイに協力して貰いましょうか」
こうしてミネは誓約書にサインした。
一方アユはミツルの部屋に入っていた
ミツル「なるほど、ケイが協力してくれれば俺はほぼ100%勝てる、しかし何故俺なんだ? ミネに協力を申し込んだ方が明日のゲームにはリカもいるから勝率は高いはず」
アユ「ええ、勿論ミネに協力しようとしたわ。でもミネは拒否するに決まってる、何故ならリカに絶対的信頼を置いているから。私達がミネに協力すると言う事はリカが優勝した場合も賞金を私達に渡す事になる、そんな無駄な事ミネはしないわ」
ミツル「確かにミネは敗者復活できなくてもリカがいるし優勝候補だからな、でもアカリじゃない理由は?」
アユ「アカリは4日目の団体戦人狼でリカに完敗してる、でもミツルはリカを後一歩まで追い詰めた。このまま行けば明日のゲームリカは間違いなく優勝する。だから、そのリカに対抗できる唯一の人物がミツルだと思ったのよ」
ミツル「そんなに信頼してくれてるのか、ありがたいね」
ミツルのペアであるマナミも背中を押し誓約書にサインをする事になった。そしてケイ対アカリの審判ポーカー終了後、ミオとアユは部屋に戻ってくる
ミオ「ちょ...ケイどうしたの!?」
ケイ「ハハッ、負けちゃったよ」
ミオ「...そっか、お疲れ様!」
ケイ「うん、ありがとう」
アユ「ほら、頼まれてたやつだよ」
ケイ「ちゃんと見つけてくれたんだな、ありがとう」
アユ「で、私の予想ではケイはアカリにわざと負けた、違う?」
ケイ「それは違う、アカリ相手に手を抜いたらきっとバレる。俺は全力で挑んで負けた」
こうしてアカリ、ミネ、ミツルはケイの協力を受けれる物だと思ったのだ。
~~そして現在~~
ヒカリ「という訳でリャンウィンは終了! ケイ君明日も頑張ってね~」
ケイ「すまない皆」
ミツル「騙された俺たちが悪いんだよ、誓約書には俺達が勝った場合の事しか書いてなくてケイが勝った場合の事は書いてない、つまりケイが優勝しても賞金はケイの一人占め、うまくしてやられたよ」
ミネ「ま、私はリカがいるから問題無いけど」
アカリ「ケイ、最初からこれを狙って...審判ポーカーもわざと負けたのかしら?」
ケイ「いいや違う。もし俺が審判ポーカーで勝っていたら、ミネとミツルに "やっぱり優勝したくなったから約束を反故にする" と伝えるだけだ。審判ポーカーは本気で挑んで負けた、だからアカリ、もし俺が明日優勝したら賞金は山分けだ」
アカリ「......いいの?」
ケイ「あぁ、その代わり明日のゲームが敗者も協力できるゲームなら、絶対協力してくれよ」
アカリ「分かったわ、ありがとう」
こうして7日目の最終ゲームに挑む11名が決まった。
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作者のくにちゃんです。小説内のリャンウィンは少し特殊な終わり方をしましたが、友達とやるのにオススメです。ぜひ1円玉などを使って遊んでみて下さい。
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