第12話 団体戦人狼⑥
セイガ「終わった...」
オウリ「くっ...」
ケイ、アカリ、セイガ、オウリ、リカの5人になった人狼ゲームもいよいよ終わりを迎える。
その人狼ゲームをモニター越しに見ている人物がいた。
暴念「実に面白い試合ですね」
代表「くくっ...勝った気になって...揃いも揃ってバカだな」
暴念「あのプレイヤー、内心笑いが止まらないでしょうね」
代表「あいつなら、俺らの敵を倒してくれるかもな...さ、暴念、始めろ」
暴念「はい......それでは結果を」
〜4日目朝投票タイム〜
機械音「それでは結果を発表します。セイガ、オウリさんがアカリさんに。ケイ、アカリ、リカさんがオウリさんに投票した為、オウリさんが追放です。オウリさんは会議室から退場して下さい」
オウリ「クソォ!!!」
ケイは思わずニヤけてしまった
アカリ「ケイ、笑みが溢れてるわよ」
ケイ「あぁ、すまん」
アカリ「あんたもやるわね。何故人狼はセイガじゃなくてオウリって言ったのか、私は分かってるわよ」
ケイ「バレてたか」
ケイがオウリを人狼と言った理由、それはこの後来る夜のターンにケイが襲撃されない為だ。騎士がセイガだとふんだケイはその騎士を残しておく事で、セイガを襲撃せざるを得ない状況を作った。
セイガ「どう言う事だ? 何故ケイとアカリは仲間みたいな会話してんだ?」
ケイ「仲間だからですよ」
リカ「そんな...」
セイガ「なるほど、ケイは裏切り者だったのか...俺の完敗だな」
部屋が薄暗くなる
機械音「それでは夜のターンです、役職が無い人は怪しい人物に投票をして下さい」
ケイは怪しい人物としてふざけてリカに投票した、勝てないと思っていた人狼ゲームに勝てたので調子に乗っている
部屋が明るくなる
機械音「おはようございます。昨晩襲撃されたのは...セイガさんです」
セイガ「フフッ...この追放会議でリカが追放されてケイとアカリの勝ちか...ケイ! アカリ! この俺を負かせたんだから絶対にこの先負けんじゃねぇぞ! 最後まで勝ち進め!!」
アカリ「ありがとう」
ケイ「任せろ!!」
機械音「えー、ここで人狼と市民の人数が同数に達した為ゲーム終了です」
ケイ「え? まだ一応3人残ってるぞ?」
機械音「今回の勝利は、狐陣営です」
場にいる全員が衝撃を受けケイは取り乱す
ケイ「は!? 狐って、1日目の夜にいなくなってただろ!」
セイガ「狐っていったい...」
リカ「フフッ..」
アカリ「まさか...そう言う事か!」
ケイ「そう言う事ってどういう事だよ!」
機械音「勝者のリカさんは明日のゲームに進出できます、他の人は脱落です」
セイガ「あんなに弱そうだったリカが...」
リカ「"脳ある鷹は爪を隠す"ですよ」
そう言い残してリカは部屋を出て行った。
アカリ「ぐっ......」
ケイ「なぁアカリ、どう言う事なんだよ? なんで俺達負けてんだよ?」
セイガ「確かに1日目の夜にミネが占われて脱落したはずだ」
アカリ「本当の役職は、ミネが霊媒師でリカが狐だったんだ。最初に説明あったろ、役職カード相手に見せたら脱落だって。夜のターン中に役職カードをリカに見せて自ら脱落したんだよ!」
ケイ「そう言う事か! 霊媒師なら占われる事も無いし襲撃されて失敗しても霊媒師だから騎士に守られてたと勘違いされる」
アカリ「偽物の霊媒師なのにアユに黒だせたのも、ミネが霊媒結果見てから役職カードの向きとかでアユの霊媒結果を伝えた上で脱落してったんだ」
ケイ「そんなに最初から騙されていたのか...あの1日目のミネを狐だと思わせるリカの失態も全部演技だったのか」
完敗だった...この場で誰よりも実力を隠したのはセイガでもアカリでも無く、リカだった
4日目終了時点生き残り総数40人
3人ペア0組
2人ペア3組
1人で生き残り34人
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