第6話 説明会①
あぁこれも説明しないとな
「えーと、彰人ってのは初めて転生した時の世界線のカタシロの名前なんだよね。転生って言い換えると別の人に成り変わるってことだからその世界ではそう名乗ってたんだよね」
「では、なんとお呼びすれば?」
「この世界でもこのカタシロの名前を名乗ろうと思ったけどこんな殺伐としてる世界じゃ名前がわからないだろうし……
そうだなぁー…じゃあ魂のタマとでも呼んでよ」
「タマ…それはなんとも猫につけそうな名前ですね」
「いいじゃん!名前ってのはねー安直が一番いいんだよ!!」
っとこんな事よりも、もっと気になることがあったんだった。
「ねぇココロ?今って西暦何年?」
「今は3500年ですよ」
ん?おかしいな?
「自分がココロを作ったのは2100年だよな?なんでまだ残ってるんだ?」
「別に自分の体があき…タマさんに作られてから全く同じってわけでは無いですよ?ちゃんと一人でメンテして1400年間持たせていますよ?
自分で体を作ってからデータを移すという作業を繰り返してます。
『テセウスの船』という論理思考ゲームでいうと今の私は本当にココロなのか意見が分かれるでしょうけど」
なるほどなぁー今話聞いてて思ったこと、
ココロすごすぎない?自分は転生で無限の命みたいな事してるけど、ココロは実際に1400年を生きてるんだよな。元々ココロには記録装置としての機能を多く持たせていたし2300年から3500年あたりの知らないこと教えてもらおう。
「タマさん、あと他に聞きたいことはありますか?」
「そうだなー、じゃあチェイル王国について何か知ってることあったら教えて欲しいな」
「チェイル王国ですか?」
「うん、この前の世界で殺されたから気になって」
「分かりました。といっても500年ほど前の資料ですが…」
500?一回の転生でそこまで経っているのか、
やっぱり最近の転生今までと比べておかしいな
「チェイル王国は人の特別潜在能力『スキル』の研究のために国連で作られた国でした。
タマさんは戦場からここまで来たと言ってましたから見たと思いますが、この戦争は私が作られた頃の資料にあるものと比べるとスキルに頼る変化球の攻撃が多いです。」
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