旅をしよう

第5話 思わぬ邂逅

 建物の中に入ると、とんでもなく寂れていた。

 植物で窓が覆われているため明かりもほとんど入ってなくまだ日は昇っているにもかかわらず全体的に薄暗かった。


 足元に気をつけてすまないとな。あの人が見えたは三階だったからまず階段を見つけないと。


 ◇◆◇


 階段をすぐに見つけ三階まで登っが人は見当たらなかった。


 このまま進んで前の世界みたいにいきなり殺されるって可能性もあるけど、、、


 

 ここまで来たら今更だ!先へ進もう!



「すみませーん、ここに誰かいますかー」




 ……反応なしと




 と思ったら後ろから足音がし、同時に背中に硬いものを当てられた。



 男は緊迫の中、片手を上げた。




「問う、お前は何者だ?」


 声は女の人だった。しかし声にどこか違和感を覚えた。


「えっと、名前は分かってない。というか分かっていないことの方が多い。ここに来たのは戦場から逃げてき「そういうのはどうでもいい」…は?」


「私が聞きたいのはお前なぜその言語を流暢に喋れるかだ。私のは型が古いからこの言語が分かるが今ではほとんど使われてないはずだぞ」


「あぁえーと、正直に言いますと転生者なんですけど」


「転生者?それはあり得ないだろ。召喚は随分と昔に世に明るみになってから禁止されている。噂ではかなり倫理を外れた行為だったらしい。」


「いや自分は儀式とかそういうのではなくてスキルで転生を持っているんですよね」


「はぁ?あり得るのか。いや転生者は不思議なスキルを持っている可能性が高いからなくはないのか……


 よし分かった、一旦信じてみよう。」


 そういい持っていたものを下ろした。



 また即転生は無くなってよかったー






 そうして振り返ると







 そこには見知った顔があった。


「お前、ココロか?自立型AIの」




「なぜお前がその名を知っている?!」



「なぜも何も自分がお前を作ったからだけど」



「…………さんですか??!!」

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