第4話 世界は流れる

そろっと森探索も飽きてきたなー


森に入ってから2日、この男は食料、水分を適宜確保しながら進んでいた。

この森には沢がいくつもあり近くにはサワガニやらがたくさんいて、それらを粉砕して食べていた。


しかし探索中に疑問に思うことが多々あった。


この森植生がとても異世界だとは思えないんだよなー、異世界といえばみたいな摩訶不思議な植物が見当たらない。

まあ、前世の転生ものの話と違う異世界だとしてもそんなに変わるわけないじゃんと言われればそれまでだけど。


考えながら歩いていると急に森に開けた場所に出た。




「どういうことだ?」




そのとき目にしたのは草木に覆われたビル街だった。


そこで一つの説が頭に再び浮かんだ。


自分がこれまで転生してきたのはランダムだったわけでなくて、同じ世界の未来に言ってるだけではないのか?


そういえばずいぶん前で忘れていたけど初めての転生では似たような世界だったけど少し技術が発展してたんだよな。

その時も未来に行ってるんじゃ無いかって疑ってたけど最近明らかに現実離れしたものを見せられてたから選択肢から除外してたけど


そしてもう一度ビルを眺めた。


流石にこれを見せられたらなー

けどこの考察が正しかったら時系列が知りたいなー、教会ではすぐ殺されちゃったから病院で死んだ時の次の次にこの世界があるってことだよなぁ



ん?




そのときビルの蔦の合間から人影が見えた。


誰かいるのか?丁度いい、いろいろ話を聞きたいな。


そう思いビル街へ足を運ぶのだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る