第13話 勇者パーティー

『ミスタリス魔剣学院』には、魔法や武器をぶん回したり、ぶっ放し合う専用の闘技場が複数ある。


 その中の一つを借りて、実技試験の説明が執り行われようとしていた。


「それでは今から、実技試験を始める! ―――と、その前にお前たちに言っておくことがある!」


 オレたちの前に立つ男—――グレゴリオ・ゴリーと名乗った、この学院の教師。


 ソイツは開始宣言と同時に、そんなことを言った。


 ちなみ名前でも分かんけど……あのセンコー、ムッチャデカいし、ムキムキだし、って黒光りしてる。


 身体鍛えんのは別にいいけど、日焼けは肌に毒だぜ?


「なぁ、シャル。オレたちに言う事って何だろうな? 今から全員で殴り合って勝ち残ったヤツが合格とか、サバイバル形式に変更すんのかな?」


 こっそりシャルに耳打ちすると、なぜか溜息が返ってきた。


「……アンタ、よくあんなの見て気にしてられるわね」


 回りを見てみなさい、と促されて言うとおりにする。


 オレの目に映ったのは、全員が虚ろな瞳で一点を見たまま固まっている光景だった。


 オレはその理由を知るべく、その方向を見る。



「―――フンッ! ハァッ!」



 そこには—――謎のポーズを連続で決めるグレゴリオがいた。


「なにー? あれ?」


 オレはぽかんとした顔で、筋肉ゴリラを指差す。


「あぁ言ってから、ずっとさっきからやってるのよ……あの筋肉を見せびらかすようなポージング。それより、人のこと指差すなって言ったでしょう?」


「そうだな。ごめん母ちゃ―――」


「言わせないわよ?」


「よし! 俺の筋肉ボルテージも上がり始めてきた! 続きを話すぞ!」


 いや、オマエの都合なんかどうでもいいから。さっさと話せよ。


「今回の実技試験は例年とは違って、俺たち教師が手合わせするのではなく! ここ『王都カリバーン』を拠点として活動する―――SSランク冒険者【黄昏のトワイライト】の方々にしてもらう事にした!」


「「「えぇ~~~~っ!?」」」


「何でアンタも混じってるのよ」


 受験生どもと一緒になって、オレも驚きの声を上げた。


 それに、ジト目でツッコむシャル。


「マジかよ、【黄昏のトワイライト】に会えるんだ……!」


「しかも、手合わせしてもらえるんだよ!」


 口々に囁かれるのは、SSランク冒険者【黄昏のトワイライト】への憧れの声。


 オレは少し意外に思った。


「あっ、そっちで驚いてんだ」


「じゃあ、何にアンタは驚てたの?」


「いやぁよ……実技試験見てもらうのって、センコーって聞いてたから、それが違くて驚いたんだ」


「そうなの? てっきりアンタも冒険者に憧れてるから、同じだと思ったんだけど……そう、違うんだ」


「うぅん! 違うね。オレは冒険者になりたいだけで憧れはない! オレの憧れは—――【英雄】! ってか、SSランク冒険者って名ばかりなだけで、大したことないんだろ? どうせ」


「それはどうかしらね?」


 含みをした言い方と微笑を浮かべるシャル、オレはに首を傾げた。


 するとグレゴリオが、オレたちの背後、後方に向かって手を伸ばす。


「それでは早速、入って来てもらおう!」


 出で来いやぁッ! と、グレゴリオが伸ばした腕を天へと突き上げる。


 複数の足音が聞こえ、オレたち全員は振り返った。


 6人の人影—――。


 しかしその影たちは前へ進むごとに、闘技場の天井から差す太陽の光によって姿を現した。


「うぉ……! 本物の【黄昏のトワイライト】だ……」


「嘘じゃ、なかったんだ……」


 感動と憧れ。


 受験生どものそんな視線を浴びながら、ソイツらはそれに軽く返して横切り、グレゴリオの所へ向かう。


 それからソイツらを率いていると思われる、先頭に立つ男がオレたちをゆっくりと見渡す。


 いや、先頭に立たずともその風格から、パーティーのリーダーだと容易に想像がつく。



「自己紹介は不要なようだな……。どうもっ! 俺たちがSSランク冒険者—――」



「「「【黄昏のトワイライト】だ(よ)!」」」



 その直後、受験生どもが雄叫びを上げる。


「スゴイ人気ね……。さすがSSランク冒険者、と言うべきかしら? ……アルセ、どう? アンタの目にはどう映った?」


 悪い笑みを浮かべるシャルが、そうオレに感想を求める。


 しかしオレは、黙りっぱなし。


 聞こえていないと思ったシャルは、小首を傾げて「アルセ?」とオレの名を呼ぶ。


 バッチリ聞こえてんけどな。


 でも—――


「シャル……あの人さ……」


「う、うん……」




「—――メッチャカッコ良くない!!」




 戸惑うシャルに、オレはキッラキラに輝く眼差しをシャルに向けた。


「………」


「なに!? あの登場の仕方!! カッコ良すぎんだろ!! 【ドラゴンスレイヤー】—――【勇者】って感じがしたぜ!!」


「急な掌返しがスゴイわね……。でも、【勇者】って感じじゃないわよ」


「……? どーゆーこった?」


「それを知る前にまずは、【黄昏のトワイライト】について知る必要があるわね」


 首を傾げるオレに、シャルが【黄昏のトワイライト】の面々を紹介する。


 シャルは耳の長い、なまっちろい女を見た。


「一人目は【神弓の使い手】アイシャ! エルフ族で、どんなに離れた所でも的確に射抜く弓使いよ!」


「オレもできるし、弓使ったことねーけど」


 そ、そう……、と引きつった笑みをしてから、シャルは修道女みてーな恰好をした金髪の女を見た。


「二人目は【聖女】ユリ! その回復魔法によって救われた人は数知れず! 女性としての美貌と母性を兼ね備えた、全人類にとって理想の女性よ!」


「オレの方が髪キレイだし、美形だな。それに何か腹黒そう」


 髪を触るオレに、へ、へぇ……、とシャルが目尻をピクピクさせてから、肌が黒くてハゲてるデカいおっさんを見た。


「三人目は【鉄拳の武道家】ウータン! 筋骨隆々で剛腕! 体術なら右に出る者はいない凄腕の達人よ!」


「何かあのハゲ、ゴリセンとキャラ被ってんな」


「スキンヘッドよ! ……って、ゴリセン? ゴリセンって誰?」


 目を見開くシャルに「グレゴリオ」って伝えたら、「あぁ……」と納得した。


 そしてなぜか、顔をハッとさせて何かを思い出したかのようにして、一つ咳払いをした。


「四人目は【大魔法使い】ミミ! 圧倒的な魔法力はもちろんのこと! 多種多様な魔法が使えて……使えて……」


「オレ、全属性と系統魔法使えるんだけど」


 ミミとやらの紹介で盛り下がるシャルに、オレの方が上だと言う証拠を叩きつけた。


 シャルは「うっ……!?」と、大ダメージを受けた。


 事実、述べただけなんだけど。


「あ、アンタ!? いい加減にしなさいよっ!! 聞く気、全っ然ないし!? 本当にカッコイイって思ってるの!?」


 あっ、話逸らしやがった。


 だが、寛大で寛容なオレはスルーしてやる。


「だって興味ないんだもん。他のヤツのことなんてよ」


「コラッ!! 鼻をほじるなんて、下品でしょがぁッ!!」


 興味がなさすぎて小指で鼻クソほじるオレに、シャルが叱る。


 止めないとうるさいだろうな。


 オレはお鼻の探検を終えて、その中に眠るお宝を小指で弾き飛ばした。


 成果はないけどな、あくまでフリだから。


「けど、興味あるのが一人いるぜ……」


 オレは素人目でもわかる、腰に業物だと思われる剣を差す男を見た。


「ただの剣士じゃないよなァ? ありゃ。魔法もできるやがる……剣術と魔法の二刀流だな」


「……実力者同士、やはり共鳴するものがあるのかしら」


 シャルは寂しそうに笑う。


 しかし、それはすぐに消えて、元の明るい笑顔になる。


「最後の一人、数々のドラゴンを討伐し、【ドラゴンスレイヤー】という異名を持ち」


「えっ?」


「さらにそこから功績を重ねた【黄昏のトワイライト】リーダー」


「えええっ?」


「—――【勇者】ソージよ!」


「えぇっ!! あの人、【勇者】なの!! マジもんの!?」


 衝撃の事実に驚愕するオレに、シャルはうんうんと頷いた。


「そうよ、マジもんの【勇者】よ……。それより、今の流れでわかるでしょ!! ソージさんが【勇者】だって!!」


「いや、だってオレだぜ? わかるわけねーじゃん」


「自信満々に言わないで。別に誇れることじゃないから」


 キリッと笑顔で自分を指差すオレに、シャルがツッコむ。


 しかも冷静に。ちょっと傷ついた。


「それよりアルセ、気づいた?」


「何に?」


「【勇者】がリーダー……。つまり、【黄昏のトワイライト】は【勇者パーティー】なのよ。ふふっ、どう? ちょっとは他のメンバーにも、興味が生まれたかしら?」


 期待するように笑うシャル。


 だけどオレは—――その期待を裏切る。



「ううん、全然これっぽっちも興味ないわ。どうでもいい」



「………」



「やっぱスゲェーや、ソージ! カッコイイ! 【英雄スフィア】の次に憧れるぜ!」



「ふざけんじゃ—――」



「ん?」



「ないわよぉおお!! バカルセぇええ!!」



「何で〜〜〜っ!?」



 突然、前触れもなく怒りの噴火を上げるにシャルに、思わず裏声が出るほど声を上げちまった。


「どうやら! 待ちきれないようだぞ? ソージ!」


「そうみたいだな」 


 ゴリセンが【勇者】に問いかけると、微笑んでそう答えた。


 他のメンバーも笑ってる。


 それにシャルが、かぁ〜〜〜っ、と顔が真っ赤に染まる。


 そりゃそうだ。あれだけ注目浴びたら、恥ずかしいったらありゃしない。


「アンタの、せいだから……!」


「知るかよ」


 泣きそうな目で睨むシャルから、オレは顔を逸らしておどけた。


「それじゃ、始めるとするか。今回の実技試験は—――」


【勇者】がそう言うと、不安そうに弓を抱えて、オレたちから顔を逸らす【神弓の使い手】アイシャが前に出る。


「弓とか狙撃に自信がある人が……」


【聖女】ユリが淑女っぽい佇まいで前に出る。


「回復力に自信がある御方が—――」


【鉄拳の武道家】ウータンが頭のてっぺんを輝かせて、力こぶを作って前に出る。


「腕っぷしに自信があるヤツが—――」


【大魔法使い】ミミが溌剌はつらつとした笑顔で、肩に杖を乗せて前に出る。


「魔法が大好きな人が—――」


 そして大本命—――【勇者】が鞘から剣を抜き出し、切っ先をオレたちに向ける。



「剣とか魔法、そんなのどうだっていい。ただ自分が一番強いと証明し、ただ己の力で未来を切り拓くと願う者が—――」



「私に挑んで……?」



「わたくしに挑みなさい」



「俺に挑んでこい!」



「私に挑んでみなさい!」



「俺に挑め……相手してやる」



【勇者パーティー】がそう宣言した瞬間、受験生どもの息を飲む音が聞こえた。


 その圧倒的な迫力に、気圧されたのだ。


 一方オレは—――


「うっひょ~~~っ! ソージ、マジカッケェ―……! これぞ【勇者】だぜ!」


「………」


 無言のままジト目でシャルがオレを見た。


 やっぱ頭イイな。同じ過ちをしない学習能力がある。さすがだぜ!


「まっ、とは言ったものの。そこまで本格的な摸擬戦をやる訳じゃないから、そう緊張しないでくれ」


 ソージはさっきまでのカッケェ―雰囲気をガラリと変えて、元の馴染みやすい雰囲気に戻って受験生どもを気遣った。


 そのおかげか、張り詰めた空気感が解けたように見える。


「要するに自分の特技を活かして、己を見せつけろって話だ!【黄昏のトワイライト】よ! それぞれ配置についてくれ!」


 ゴリセンの言ったことに、【黄昏のトワイライト】全員が頷いてから、バラバラに散る。


 受験生全員の視線がゴリセンに集まる。


 なぜなら、【黄昏のトワイライト】に上から目線で指示だししてんのもそうだけど……一番はきっとこうだろう。


「「「…………」」」


 何で? 自分が【勇者パーティー】の一人みたいに立ってるんだ、あのゴリラ。






「シャルは、どのヤツに挑戦すんだ?」


「ウータンさんのところよ」


【黄昏のトワイライト】が他の闘技場にバラけ、そこに受験生ども受けたい所に並びに向かう中、オレたちはそんな会話をしていた。


 そしてシャルが誰の所で実技試験を受けるのか知ると、「あぁ」とオレは納得した。


「脳筋のオマエにはピッタシだな。その太ぇー腕で、勝利もぎ取ってこい」


「誰があんな太—――たくましい腕してるって!? もう一度言ってみなさい!!」


「言い直すなよ。ってか、脳筋は否定しねーのかよ」


 あっ、とシャルが今さら思い出す。忘れてたんだな……。


「そ、それよりアルセは、どの人に見てもらうの?」


「あっ、誤魔化した」


「い、いいから!! 早く答えなさいよ!!」


「そんなの言わなくても分かんだろ……」


 悪い笑みをするオレを見て察しがついたのか、シャルは苦笑いを浮かべた。


「……そう。まっ、分かっていたけど。それじゃ、健闘祈ってるわ」


「おう」


 オレたちは背を向けて―――シャルはウータン、オレはソージのいる闘技場へと向かった。




「さて、もう始まってんかな?」


 それどころか、ケリすらついてるかもしんねぇな。


 そう思いながら闘技場の中に入ると、受験生どもに囲まれている【勇者】と受験生の野郎が戦っていた。


 いや、戦っているというより、力量を測るんじゃなく、成長を促す動きをしているから―――指導、という表現が適切だな。


 やっぱ、ただ者じゃねぇな……。


 すると次の瞬間、決着がついて、【勇者】は地面に腰をつく受験生に手を差し伸べた。


「大丈夫か?」


「は、はいっ!」


 憧れの存在に手を差し伸べられたことが嬉しかったのか、受験生は笑顔でその手を借りて立ち上がった。


 そこで、【勇者】からの一言。


「君は魔法が得意なようだけど、剣術が苦手だな。ハッキリ言って、その実力だと君に合格を出すことはできない」


「そ、そうですか……」


 厳しい……と言うより、魔剣学院に落ちた、と暗に言われたソイツは、肩をガックリと落として暗い顔になる。


「でも、そうだな―――」


【勇者】は受験生の肩に手を置くと、目を丸くさせた。


「俺の所はダメでも、他の場所に行けばいい。例えば、そうだな……魔法を専門にしてる人に見てもらえば、まだ望みはあると思うよ」


「……! わ、わかりました! ミミさんの所でもう一度、挑戦してみます!」


 そう言って走る受験生の背中に、ソージは「頑張れよー!」とエールを送った。


 オレはその光景に―――途轍もなく感動した。


 マジかよっ!! ソージのヤツっ!!


 強いだけじゃなくて、人格者なのかよ! どんだけカッケェーんだよ!


 オレがキラキラした眼差しを向ける中、【勇者】は剣を鞘に収めて周囲を見回す。



「時間が許す限り、何度でも挑戦はできる! しかし、今ここで試験を乗り越えなければ、君たちの夢からは遠のくだけだ! 自分の力量を把握した上で、俺に挑戦するか、俺の仲間に挑戦するか選択してくれ!」



【勇者】のその言葉に、回りにいる受験生どもがざわつく。


「あ、あんな実力差、見せつけられたら、な……」


「む、無理だよな……」


「ち、力試しにソージさんに見てもらおうと思ったけど……」


「い、今はこの試験を乗り越えることが先よね……?」


 自分では勝てないと判断した受験生どもが、次々と去って行った。


 無論、オレは残ったけどな! 戦いてーもん!


 しっかし、根性ねぇヤツらだな。まだ戦いもしてねーのに。


 オレは呆れたように、去る受験生どもの背中を見た。



「そうか、残念だ……。まさか残ったのが―――二人だけとはな」



 二人だけ?


 オレは疑問に思った。


 さっきの戦いを見たなら、他の受験生どもと一緒に去るからだ。


 つまり、残るのは対等に渡り合えるオレだけだと思った。


 なのに、もう一人いる? オレと同格のヤツが?


 ってことは―――強いヤツ!! 


 そうに違いねー!!


 オレの心が高鳴る。


 だってオレと同年代で張り合えるヤツなんか、今までいなかったからだ。


 そんなヤツが、近くにいる。期待せざるを得ない。


 その思いを胸に膨らませたまま、隣を見ると―――


「あわわわっ……」


 髪長すぎチビ女がいた。いつもの挙動不審っぷりで。


「…………」


 またテメーかよっ!!


 ゼッテェー逃げ遅れたんだろ!!


 そーなんだろ!!


「そうだ、二人まとめて俺が相手するよ」


「「えっ? 二人まとめて?」」


 声をハモらせるオレとチビ女。


【勇者】は、そうだ、と言って認めた。


 どうやら、本当に相手にするつもりらしい。


 たった一人で。


 しかし―――


「いやいや。コイツ、逃げるの遅れただけだから。間違っちゃっただけだから」


「え、えぇ〜〜〜っ!? た、確かにそうですけど―――」


「ほら! 今、認めた! コイツ、戦う気ねぇみてーだから、オレとタイマンしようぜ!」


「君が一対一で戦いたいのって、負けた時の言い訳する理由が欲しいだけだろ? 一人だったから負けたんだーって。……そうだろ?」


【神童】くん? と、見下ろすように言う【勇者】に、オレは思わずムカついて殺気を放つ。


 チビ女がガクガク震えるが……当然、【勇者】には通用しない。


「あぁ? 言い訳? オレが?」


「あぁ、一人で挑みたいのは、そう言うことだろ? あー粋がってその上、負けるなんて可哀そー。【神童】という名は、ただのお飾りなのかな?」


「んだと、オラァッ!! 【勇者】だの何だどの分際で好き放題言いやがってッ!! 上等だッ!! やってやるよッ!!」


 前言撤回! オレの敵!


「おい、チビ女ッ!!」


 オレがチビ女は振り返ると、ソイツは「は、はいっ!」とビビった返事をした。


「アイツ、回りのヤツらの間違った評価のせいで、自分がオレたちより上位の存在だと勘違いしてやがる!」


「せ、正当な評価だと思いますけどね……数々の偉業を重ねているので……」


「このまま調子に乗せたらダメだ! 今ここでオレたちが、この勘違いクソ野郎を止めないと……叩きのめすぞ!」


「……! 何か間違ってるような気がしますけど……はい! ボクたちで倒しましょう!」


 臨戦態勢にオレたちが入ると、【勇者】は笑った。


「あははっ! それでいい!」


 それから、雰囲気が一変する。


 笑顔の一片もない―――闘う者の顔になる。




「―――俺の勘違い、正せるものなら証明してみろ!」






~あとがき~


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