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第1話 餅月 糸雀

高校生。

4月。

高校2年生になりました。

正直1年生の時のことは何も覚えてないに近いです。

あ、1年生の1月に軽音楽部に入部しました。

ベースやります。

実質、2年生の出来事でいい気もする。

てことで、私は今軽音部の部室にいます。

ドアが音をたてて開きました。立て付け悪いんですよね。古いし。

「おー、かなかー。」

「やっほー」

「やっほー」

申し遅れました。「かな」です。

フルネームでは、「餅月 糸雀」。

と、書いて、「もちつき かな」です。

「ベースやるぞーって、思ったけど、部紹介までに曲間に合わないよー」

「私に言ってる？」

「うん」

「先輩に頼むかー」

「お願いします」

机に額と手を付けて土下座ポーズ。

ベースは初心者です。ベース「は」って言ったけど、ギターもドラムも初心者です。キーボードは2曲弾けるからギリギリ経験者で。ボーカルはこの音痴に命じて断固無理。ボーカルの子本当に尊敬します。

さっきから、喋ってる子がボーカルです。歌上手い。

部紹介とは、毎年入学式の約2週間後に行われる、新入生に向けての「部活紹介」です。

毎年軽音楽部は、体育館の舞台を借りて、1曲披露するのですが、部紹介をするのは主に2年生になっていて、本当は私が演奏するはずなんですが、

まだ初めて2ヶ月のぺーぺー。練習時間を言ったら、1ヶ月に届くか微妙な時間。

てことで、3年生のベースの先輩！お願いします！ごめんなさい！

ここで私が1年生の1月という変な時期で入部した理由をご説明。

①元々興味は大ありだったが、執行部に入った為、両立できるのか様子見。

②様子見しすぎて、気づけば二学期中間。

③もう、バンドメンバーも決まっている時期であろう事に気づく。

④諦め。

1年生の始めから、軽音部に興味はありました。

けど、友達に連れられて執行部の見学へ流れで入ることに。(無理矢理とかではないのでご安心を、良い機会だなと思って入部しました)

③のように、もう決まってると思ってました、けど！ベースがいないことに1年生の2学期に軽音部がでた舞台で気づいたんです！

その後はすぐボーカルの子に、話を聞きに言って、バンド内にベースがいないことが判明。

「入部します！」

って、ことであの時期です。

・執行部

・ボランティア部

という、The真面目な部活のライナップに「軽音部」が加わり、ちょっと、色彩が上がった気がしますね♪

・執行部

・ボランティア部

・軽音部 ←new!

もうちょっと早く気づくか、思い切って最初っから入部しとけば良かったなとちょっと後悔はあるけど、まあいっか！

1年生は執行部に専念できた、という考え方もありますしね！

私は、結構ポジティブ思考だと自負してます。