四十四話 なんとなく別の世界線の宇宙怪人ハムスターとトーク!ハムニブ編
ハムタクおやっさんとのトークはこれで終わりだ!
「ハムタクおやっさん!もう帰ってね!」
ねここが帰るように促す!しかし……この流れはもしや……
「この世界のねここ!僕の店で働かないかじゃ!女将として雇ってやるんじゃ!」
「私この世界に残るよ!働かないわ!」
「そうかじゃ……じゃあ僕は帰るんじゃ!」
ハムタクおやっさんはとくにセクハラ発言はせずに帰って行った!やっぱり多くの従業員を雇っているからだろうか?とにかくねここのときめきが下がらなくって良かった!
「ユーキ!戻って来たッチよ!」
休んでいたハムッチが戻って来た!
「ハムッチ!もういいの?」
「スマホでゲームして嫌な事は忘れたッチ!もう大丈夫ッチ!」
なら良かった!
「ユーキ!じゃあ僕が少し休んでいいかじゃ?手を切ったのを治療したいんじゃ……」
「ええっと、休んでいいみたいだよ!少し休憩して!」
今度はハムタクが休む事になった。多分すぐ戻ってくるだろ!多分……
おれは企画を進める!この企画も最後だ!
「ハムアコ!最後はもちろんハムニブだよね?」
「そうです!みなさん驚くと思いますよ!さっそくねここさん呼んでください!」
「はい!ハムニブ選手?入って来てください!」
ハムニブには選手がついているのか……嫌な予感がする……この後ハムニブにはボクシングが待っている。体力が残る勝負だったらいいけど……ハムニブ選手が入って来た!なんと!野球のユニフォームを着ている!もちろんハムニブと同じく黄色のマフラーもしている!
「メジャーリーガーのハムニブだぞ!俺の事はハムニブ選手と呼んでくれぞ!」
ハムニブ選手の発言に会場は驚きの声を上げた!まずはおれが質問してみよう。
「ハムニブ選手!まず聞くのはどうやってメジャーリーガーになったの?」
「日本のプロ野球で活躍したんだぞ!そこからポスティングでメジャーに行かせてもらったぞ!」
ここでハムニブが立ち上がり!
「別の世界の俺!そんな事無理だぞ!どうやって宇宙人の宇宙怪人ハムスターがプロになれるんだぞ!?」
た、確かにハムニブが言う事もわかる。おれはそれについて聞いてみた。すると……
「クラブチームに入れてもらってんだぞ!いわゆる社会人野球って事だぞ!そこからドラフトで指名されてプロになったんだぞ!」
この答えにもハムニブは納得してないようで……
「宇宙人がグラブチームに入れるわけないんだぞ!義務教育も終了してないのに!無理だぞ!」
そうなのか?この疑問にはハムアコが答えてくれた。
「ハムニブ選手の世界では宇宙人の宇宙怪人でも入れるようになったの!プロになった宇宙怪人は他にもいるのよ!」
スポーツの世界にも宇宙怪人が侵略しているのか……それやばくね……しかしこの場でそんな事を話しても仕方ない。この事を聞いたハムニブが大人しくなったので別の事を聞く。
「ハムニブ選手!プロの世界ではどのくらい活躍してるの?」
「日本のプロ野球ではトリプルフォーを達成したぞ!」
トリプルフォーとは打率が四割ホームランが四十本盗塁が四十盗塁の成績を残したという事だ!この世界では達成した選手はいない!やばい成績残しているな……
「メジャーリーグではどうなの?」
「ちょうど昨シーズンに三冠王を取ったぞ!」
「え、ええーーー!!!」
おれだけではなく会場の他の人も大きな声で驚いた!メジャーで三冠王はやばい!おれが聞くのはここまでかな……
ここからは宇宙怪人ハムスターからの質問が始まる!まずはハムッチだ!
「ハムニブ選手!年俸はいくらくらいもらっているッチか!?」
確かに気になる!
「年俸にすると70億いかないくらいだぞ!これ以上にするには二刀流でもしないと無理じゃ!」
あまりの金額に会場のみんなは黙ってしまう……
「どうしたんぞ!みなさん!思ったより少なかったんかぞ!?」
ハムニブ選手はこの反応に焦る!思ったよりも多くてみんなびっくりしているんだよ……
「ハムニブ選手!契約は何年なんっすか?」
コタローが切り出した!確かにそれも気になる!
「十年契約だぞ!今はその一年目だぞ!」
という事は……合計だと七百億かよ!ここで黙り込んでいたハムニブが立ち上がり!
「別の世界の俺!一打席勝負するぞ!俺がピッチャーするぞ!いいかぞ!?」
「この世界の俺!いいぞ!受けて立つぞ!」
この後ボクシングだよハムニブ……大丈夫か?しかしこうなったら仕方ない。スタッフさんもこれを予想して大きなスタジオを用意してくれた!おれ達はCM中に移動した!
一打席対決が始まる!ヒット性の打球を打てばハムニブ選手の勝ちで打てなかったらハムニブの勝ちだ!キャッチャーはコタローがやる!
「本気でいくぞ!この世界の俺!」
「おうぞ!打ってみろぞ!」
正直、ハムニブにとっては無謀な挑戦に思えるが……どうなるんだろうか?
ハムニブは一球投げた!速いストレートだ!それをハムニブ選手は見逃す!
「どうしたぞ!振らないのかぞ!」
「一球見ただけぞ!」
ハムニブは二球目を投げた!スライダーだ!それをハムニブ選手は打った!打球は切れてファールになった!
「次で仕留めやるぞ!別の世界の俺!」
「それはこっちのセリフだぞ!この世界の俺!」
勝負は一体どうなるんだ!
ハムニブは三球目を投げた!今度もストレートだ!そのストレートをハムニブ選手は打ち返す!打球は大きく飛んでスタジオの壁にぶつかった!ホームランだ!
「勝者!ハムニブ選手ーーー!!!」
おれは高らかに勝者を讃えた!しかしこの世界の宇宙怪人ハムスター達は一勝も出来なかったな……
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