四十三話 なんとなく別の世界線の宇宙怪人ハムスターとトーク!ハムタク編
「ハムッチ様とのトークはこの辺で終わりです!ありがとうございました!」
ねここが締めようとするも……
「この世界のねここ!ねここも石油王に飼われないッチか!?可愛がってもらえるッチ!」
「飼われません……うう……」
ハムッチ様の発言にねここは何を想像したのか、頭を抱えて苦しんでいる!おそらく、ときめきが下がっているんだ!ねここが倒れる前になんとかしないと……
「ハムッチ様!もう十分だよ!帰ってくれ!」
「そうッチか?良い話だと思うッチのに……まあそろそろ掃除の時間ッチ!帰るッチ!」
ハムッチ様はあっさり帰って行った。余裕があると文句もあまり言わなくなるのだろうか?
「なんとか心を整えてきたっす。ここからはおいらも参加するっす!」
コタローが帰って来た!
「コタロー!大丈夫なの!?」
「ユーキ!全然大丈夫じゃないっすよ!でも仕事はこなすっす!」
コタローは思ったより元気そうだ!良かった!
「ユーキ!私もちょっと休んでもいいッチか?ちょっと休みたいッチ!」
プロデューサーの柳さんのOKが出たので今度はハムッチを休ます事にした!
おれは企画を進める!
「ハムアコ次は誰なの?」
「はい!次はハムタクさんです!今回はあまり驚かないと思いますよ!」
ねここが呼び込む!
「ハムタクおやっさん?入って来てください!」
おやっさん?とにかくハムタクおやっさんが入って来た!姿はハムタクと変わりはないようだ!
「別の世界のみんな!会えてうれしいんじゃ!最近忙しくってみんなには会えていなかったんじゃ!」
とりあえずおれが質問するか……
「ハムタクおやっさん!なんでおやっさんを名乗っているの?」
「実は僕、いくつも飲食店を経営しているんじゃ!キッチンにも立っていて従業員のみんなはおやっさんって呼ぶんじゃ!だからおやっさんを名乗っているんじゃ!」
「飲食店経営は難しいんじゃ!別の世界の僕に出来るとは思えないんじゃ!」
ハムタクの疑問も聞いてみよう……
「飲食店ってやっていくの難しいよね?上手くいってるの?」
「お客さんにも恵まれてなんとかやっていけてるんじゃ!」
「今は何店舗ほどやっているの?」
「フランチャイズも合わせると100店舗ほどあるんじゃ!頑張ってるじゃろ!?」
ハムタクおやっさんの発言にスタジオのみんなが驚きの声を上げる!おれからの質問はこんな感じかな……しかしハムアコ、別の世界のハムタクもやばいよ……
今度は宇宙怪人ハムスター達が質問する!
「別の世界の僕!ラーメン屋でもやっているんかじゃ!?」
「この世界の僕!店によって料理のジャンルはいろいろじゃ!和食もするし、洋食屋もしているんじゃ!もちろんラーメン屋もやっているんじゃ!」
「僕はなんでこんな風に出来ないんじゃ……」
ハムタクが落ち込んでしまった……
「ハムタクおやっさん!年商はどれくらいぞ!」
ハムニブの質問にハムタクおやっさんは少し考えて
「そうじゃな……経理の事は任せてあるんじゃ!だけど100億はあると思うんじゃ!」
ついに三桁の億の数字になってきた!会場は驚きに包まれる!
「ハムタクおやっさん!あんたはいくらもらっているっすか!?」
確かに気になる!
「多分一億円くらいじゃ!正直お金はあんまり気にしてないんじゃ!お客さんが喜んでくれる事が大事じゃ!」
ここで黙っていたハムタクが立ち上がり!
「別の世界の僕!料理の腕がなまっているんではないかじゃ!?勝負じゃ!」
「この世界の僕!今は確かにキッチンに立つ事は少なくなったけどじゃ!腕はなまってないんじゃ!受けて立つんじゃ!」
結局勝負になってしまうのか……
勝負はもちろん料理の腕を競う!しかし料理を作る時間はない!だから……
「ハムタク!ハムタクおやっさん!きゅうりの輪切りで決着をつけるよ!三十秒でどれだけ多く切れるかを争います。もちろんキレイに切れているものだけをカウントするよ!」
「ユーキ!わかったんじゃ!別の世界の僕に勝ってやるんじゃ!」
「この世界の僕には負けないんじゃ!」
二人ともやる気満々だ!ちゃんと自分の包丁まで持ってきている!
「それじゃあ始めるよ!はい!スタート!」
おれの合図で勝負が始まった!二人ともすごい勢いできゅうりを切っていく!しかし十五秒くらい経った時だった。
「痛いんじゃ!」
ハムタクが指を切ってしまった……しかしハムタクは諦めずにきゅうりを切る!幸いにも血はあまり出てないようだ!そして……
「三十秒経ったよ!二人とも終わりだよ!」
二人は全力を出し切ったようだ!まずはハムタクに切った枚数からだ!ねここが数える!
「ハムタクは50枚切れていたわ!ハプニングもあったけど、頑張ったね!」
次はハムタクおやっさんだ!
「こちらは55枚切れているわ!すごいわ!」
勝者が決まったようだ!
「勝ったのはハムタクおやっさーーーん!!!」
おれは高らかに勝者を讃えた!しかしこの世界の宇宙怪人ハムスター達よ、勝ってくれよ……
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