四十二話 なんとなく別の世界線の宇宙怪人ハムスターとトーク!ハムッチ編
「コタロー父さんはここまでです……ありがとうございました……」
「この世界のねここ!おいら愛人にならないっすか?」
「なりません……う!」
このセクハラ発言を聞いてねここはふらつく!ときめきが下がったみたいだ!ねここがときめきを失って倒れてしまう前にコタロー父さんを帰さないと!
「はい!コタロー父さんでした!もう十分尺は稼いだからね!帰ってね!」
「まだ話し足りないっすよ!別に良いじゃないっすか!?でも帰れのキューが出ているし帰ってやるっす!」
コタロー父さんは文句を言いながら帰って行った……こういうところは同じなんだな……
「あの、おいらちょっと休んでもいいっすか?」
コタローは一人になりたいようだ。柳さんからも許可が出たので休ませる。
「みんな!すまないっす!また戻ってくるっすからね!」
そう言い残してスタジオから去って行った。番組が終わる前に復活出来たらいいけど……でもカメラは回っている!次の宇宙怪人ハムスターを呼ばないと!
「ハムアコ!次はだれ?」
「はい!次はハムッチさんです!ねここさん呼べますか?」
ねここはまだふらふらしている!
「はい……仕事はします。ハムッチ様?どうぞ!」
様?とにかく別の世界のハムッチ、ハムッチ様が入って来た!ハムッチと同じようにピンクの帽子はしているが持っているバックがおれでも知っているブランドの物だ!高そうな宝石がついたネックレスも着けている!
「この世界のみんなよろしくッチ!」
いろいろ気になる事がある!まずはおれが聞かないと……
「ハムッチ様!なんで様ってついてるの?」
「実は私、今はユーキの家には飼ってもらっていないッチ!石油王の家で飼ってもらっているッチ!その家ではハムッチ様と呼ばれているッチ!」
この発言にハムッチはというと……
「だからブランド物を買えるお金があるッチね!納得ッチ!羨ましいッチ……」
ちょっと元気をなくしている。おれは質問を続ける。
「仕事はしているの?」
「ちゃんとやってるッチ!でも一日に一時間だけ家を掃除するだけッチ!後は遊んでもいいって言われているッチ!」
「お金は月にどのくらいもらっているの?」
「日本円にすると一億円くらいッチかね……大体そのくらいッチ!」
この発言にスタジオはざわつく!一億もらってんのかよ!?おれはさらに聞く!
「今は日本にいないの?」
「あんまり帰ってこないッチね……外国での暮らしをしているッチ!でも帰って来たらいっぱいお金使って経済を回してるッチ!褒めてくれッチ!」
そんな事言われても……おれからの質問はこんな感じかな。
ここからは宇宙怪人ハムスター達の質問が始まる!まずはもちろんハムッチだ!
「別の世界の私!なんで石油王に飼ってもらえてるッチか!?」
「それは私が性格が良くてカワイイからッチ!」
この発言にまたスタジオはざわつく!ハムッチの性格はあんまりいいとは言えないが……
「ハムッチ様!どんなきっかけで石油王に飼ってもらうことになったんぞ!?」
ハムニブナイス!そこは確かに気になる!ハムッチ様は答える!
「ゲームのイベントで中東に行ったッチが、そこでぜひうちに来ないかと言われたッチ!」
そんな事があるのか!?今度はハムタクが質問する!
「ハムッチ様よじゃ!中東にも宇宙怪人ハムスターはいるのかじゃ?」
「私の世界線ではいっぱいいるッチ!遊ぶ相手には困らないッチ!」
「具体的にどのくらいいるんじゃ?」
「そうッチね……宇宙怪人ハムスターだけでいうと100人くらいッチかね……他の宇宙怪人も数え切れないくらいいるッチ!」
それ中東もやばくね……このままだと宇宙怪人が地球を乗っ取ってしまうんじゃないか?ここで黙って話を聞いていたハムッチが立ち上がり
「別の世界の私!贅沢な暮らしで体がなまっているんじゃないッチか!?私と勝負するッチ!」
宣戦布告をした!
「この世界の私!いいッチよ!受けて立つッチ!」
また勝負が始まってしまうのか……
勝負はバトミントンで決める事になった!スタッフさんがすでに手作りでコートを作ってくれている。二点を先に取った方の勝ちだ!
「いくッチよ!この世界の私!」
「私が勝つッチよ!違う世界の私!」
まずはハムッチ様のサーブで始まった!ハムッチが打ち返す!しかしふんわり打ち返してしまった!すかさずハムッチ様がスマッシュを打つ!ハムッチは返せない!ハムッチ様が一点先取だ!
「まだまだこれからッチよ!違う世界の私!」
ハムッチは気合いを入れ直す!ハムッチ様が得点を取ったのでまたハムッチ様のサーブからだ!
「これで決めるッチ!この世界の私!」
ハムッチ様がサーブを打つ!ハムッチが打ち返す!今回はハムッチ様はスマッシュを打てない!シャトルを下から打ち返す!ハムッチのコートの手前を狙ったショットだ!後ろの方にいたハムッチは必死にシャトルを打つために前に走る!なんとか打つも、ネットに引っかかった!ハムッチ様の得点になる!これは……
「勝者!ハムッチ様!ハムッチ!一点くらい取ってよ!」
「ユーキ!無理だったッチ……私……別の世界の私にこれでも勝てなかったッチ……」
勝ったハムッチ様はというと……
「やったッチーーー!!!私の勝ちッチ!」
すごく喜んでいる……やっぱりどんなにお金持っていても勝利って嬉しいんだな……
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