三十八話 なんとなくプールで元力士軍団と対決!その4
この企画も最終戦だ!いつも通りねここの言葉から始まる!
「なんとなく元力士軍団と対決の最後の対決はプールで騎馬戦です!ユーキ!説明よろしく!」
「はい!宇宙怪人ハムスター軍団の四人と元力士軍団の四人は騎手となって相手の帽子を全部取った方が勝ちという単純なルールです!ハムスターのみんな!文句はないよね?」
「アリアリっす!なんでこっちの騎馬の三人は芸人で向こうは元力士なんっすか!?」
「元力士軍団の人達は体重があるからね!宇宙怪人ハムスター軍団の騎馬の人も運動が得意な人を集めたからね!対等に戦えるよ!」
「確かに芸人さんもいい体してるっすけど……」
コタローは納得してないようだ!他のハムスター達も不安みたいだ!ここで芸人さんのリーダーが口を開く!
「ハムスターくん!俺達は向こうよりも素早く動けるよ!それにみんなコンディション整えて来ているから大丈夫さ!」
「っす!それなら安心っす!」
コタロー以外のハムスター達も納得したようだ!
これはテレビの企画!とにかく始めないと!両チームともに四人一組の騎馬を組み終わったようだ!
「はい!騎馬戦スタートです!」
おれの言葉で対決が始まった!プールの両端からどちらもスタートする!
「みんな!騎馬戦は作戦が大事ぞ!単騎で突っ込んだらいけないぞ!」
「ハムニブ!どうしたらいいッチか!?」
珍しく気の短いハムッチが作戦通りに動こうとしている!
「下手に正面から行かずに横や後ろから攻めるぞ!俺がまずおとりになるぞ!ハムッチもおとりになってくれぞ!」
「さすがハムニブじゃ!僕は帽子を取りに行くんじゃ!」
「おいらはハムタクとは反対の方向から攻めるっす!」
宇宙怪人ハムスター軍団は作戦が決まったようだ!元力士軍団はどうだ!?
「とにかくわしらはハムスター野郎よりも背が高い!パワーで潰しに行くぜ!」
元力士軍団の大将ハム郎の作戦に他の元力士も従うようだ!しかしそんな作戦で大丈夫か!?元力士軍団は全員でおとりとなるために真ん中から近づいてくるハムニブとハムッチをまずは狙うようだ!
「ハムスター野郎!帽子を取らせろ!」
「簡単には取らせんぞ!」
「私も頑張るッチ!」
二人は帽子を取らせないように体を後ろにそらして粘っている!その間に両脇からハムタクとコタローの騎馬が近づいて行く!
「芸人さん!もっと速く動いてくれっす!」
「そうじゃ!このままじゃ二人がやられるんじゃ!」
「プールの中だから動き辛いんだよ!精一杯やってこれだよ!でもお前ら!もっと頑張るんさ!」
ハムタクとコタローの騎馬の芸人さんの動きが良くなった!素早く元力士軍団に近づいて行く!しかし……
「うわー!取られたッチ!」
おとりになっていたハムッチの帽子が取られた!ハムッチは脱落だ!
「ハムッチの犠牲は無駄にしないぞ!」
ハムニブはまだ粘っている!だが元力士軍団の四人がハムニブに迫る!その時だった!コタローが横からハム山の帽子を取った!ハム山も脱落だ!そしてハムタクも同じようにハム里の帽子を取った!これで元力士軍団が二人脱落だ!だが……
「う!頑張ったがここまでぞ……」
ハムニブも帽子を取られてしまった!これで二対二だ!しかし宇宙怪人ハムスター軍団の二人は元力士軍団の二人の横にいる!ハムスター軍団が有利だ!
「おい!お前ら速く方向転換しろ!」
「このままではやられるぜ!」
ハム海とハム郎の二人は騎馬の三人に指示を出すが、ここはプールの中だ!動きづらい!元力士軍団がもたもたしているうちにコタローとハムタクが近づいて行く!
「横には攻めづらいだろじゃ!帽子取ってやるんじゃ!」
「や、やめろ!うわー!」
ハムタクは横からハム海の帽子を取った!ハム海は脱落だ!しかしハム郎が体制を整える前には帽子を取れなかった!ハム郎は二人の正面に立っている!
「二体一っすよ!覚悟するっす!」
「芸人さん一気に行くんじゃ!」
二人はハム郎を攻める!ハム郎は防戦一方だ!どうなる!?
「クソ!これでは無理だぜ!とりあえず片方だけでもやらないと!」
ハム郎はハムタクを攻めだす!しかしその隙にコタローがハム郎の帽子を取った!これは……
「やったっす!勝利っす!」
「勝利したのは宇宙怪人ハムスター軍団!!!」
おれは勝者を高らかに言った!会場はこの企画で一番盛り上がった!
「『プールで元力士軍団と対決』は二体一で宇宙怪人ハムスターが総合で勝利しました!ハムスターのみんなにはご褒美があるよ!」
「ねここ!なんっすか!?」
「ご褒美は暖かいちゃんこ鍋です!みんな良かったね!」
「やったぞーーー!!!」
「腹へっていたんじゃ!」
「速く持って来いッチ!」
スタッフさんがすぐに持って来てくれたちゃんこ鍋をハムスター達はすぐに食べてしまった……お腹空いていたんだな……まあそりゃそうか!
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