三十七話 なんとなくプールで元力士軍団と対決!その3

 新しい対決企画が始まる!おれ達は少し深めのプールに移動した。ハムスター達は文句を言っていたがもう気にしない!ねここの言葉から始まる!

「今からこのプールで落ちているお金を拾う対決をしてもらいます!ユーキ説明して!」

「はい!プールの底に落ちているお金を集めてもらいます!お金の数ではなく、金額で勝利チームを決めます!勝負は三十分ずつ前半と後半に分かれて行います!」

「ちょっと待ってっす!拾ったお金はもらえるんっすか!?」

 そこ、気になるよな……コタローの疑問にはねここが答える!

「拾ったお金はチームで山分けして大丈夫だよ!頑張ってね!」

 この言葉にハムスター達は盛り上がる!ハムニブにも気になる事があるようだ。

「ちょっと待つぞ!元力士軍団はちゃんと潜れるのかぞ!良い勝負にならないと困るぞ!」

「わし達もトレーニングして来たぜ!ハムスター野郎には負けないぜ!」

 ハムニブと戦ったハム里が答えた。

「それなら安心ッチね!」

「負けないんじゃ!」

 始まる前の雰囲気は最高だ!




 お金はもう落としているのでスタートする!

「さあ!対決スタートです!」

 今回は全員がプールサイドにいる状態からスタートする!みんな勢いよくプールに飛び込んだ!

「五百円玉見つけたッチ!」

 早くもハムッチが見つけたようだ!ちなみにコインはそのままプールに落としているがお札はジッパーに入れて落としている!一回お金を拾ったらプールサイドにある袋に入れるルールだ!

「ハムスター野郎!五百円おれも見つけたぜ!」

 ハム山も見つけたようだ!ハムニブとハム里が水中で争っている!あ!ちなみに水中にもカメラがあります。どうやら千円札を巡って争っているようだ!ハム里が先に取った!

「ハム里!なかなかやるなぞ!」

「ハムニブ!お前もな!今回は勝ったぜ!」

 この戦いハム里が勝ったが勝負は団体戦!まだまだわからない!他のみんなもドンドンお金を拾っていく!しかしほとんど五百円だ!

「ユーキ!一万円札とかも入っているっすか!?」

「コタロー!一枚だけ入っているよ!」

「マジっすか!おいらは一万円狙うっす!」

 コタローは五百円玉には目もくれず繰り返し潜っていく!その動きを見た元力士軍団も一万円狙いに切り替えたようだ!しかし他のハムスター達はというと……

「また五百円見つけたッチ!儲けたッチ!」

「ちりも積もれば山となるだぞ!五百円見つけたぞ!」

「僕は千円見つけたんじゃ!」

 ドンドン見つけてプールサイドに上がってくる。勝負に勝ちたいのではなくお金が欲しいだけではないのか?ここでコタローが一万円札を見つける!しかし元力士軍団のハム郎に羽交い締めにされる!

「離せっす!ちくっしょーっす!!!」

 コタローはなんとか抜け出したが一万円札は元力士軍団に取られてしまった……ここいらで三十分が経った!

「前半戦終了ー!みんな!上がって来て!」

「ユーキ!あんなのアリなんっすか!?」

 当然の疑問だが……

「あれもチームプレイだからね!怪我しない限りOKだよ!」

「なんなんっすか……みんな!なんで協力してくれなかったっすか!?」

「そこにお金があるからッチ!」

「そうだぞ!コタロー!」

「いっぱい拾った方がいいんじゃ!」

 コタローはまさかの仲間からの言葉に

「なんでなんっすか!?おいら辛いっす……」

 ショックを受けているようだ……




 ちょっと休んで後半戦のスタートだ!もちろんお金は足されてある!

「はい!スタートです!」

 おれの言葉で全員がプールサイドからプールに入る!ハムタクはいきなり五千円札を見つけたようだ!ハム海も同時に見つけたようで取り合いになる!ちょっとの差でハムタクが取った!

「五千円取ったんじゃー!やったんじゃー!」

 ハムタクは喜びながらプールサイドに上がって来た!ハム海は悔しそうにしている。

「ユーキ!もしかして!前半戦よりかも高額なお金が入っているんじゃないッチか!?」

「そうだよ!みんなガンガン稼げるよ!上手く稼いでね!三万円入っているジッパーもあるよ!」

 この発表に全員の目の色が変わる!

「今回もおいらは一番高額な三万円狙うっす!ハムニブ協力してくれっす!」

「いや俺は見つけた物を取っていくぞ!すまん!コタロー!」

「まあいいっす……一人で探すっす……」

 コタローはまた一人で探さなければいけないようだ……だがコタローはすぐに三万円が入っているジッパーを見つけた!取りに行こうとするも今度もハム郎に間に入られてブロックされる!その隙にハム里に三万円を取られてしまった……

「ハム郎!お前なんでこんなに邪魔するっすか!?」

「お前には恨みがあるからな!」

「やっぱりお前はサーモンシャモマンの中の人っすね!覚えておけっす!」

 この会話の後二人はすぐにお金探しに戻った。コタローはこう言っているが……本当にそうだろうか?そして三十分が経った!

「はい終了ー!みんな終わりだよ!もう探しちゃダメだよ!」

「まだお金あるぞ!」

「あと一分だけ頼むッチ!」

 ハムスター達は相変わらず、がめついな……

「ルールだからね!上がって来て!」

 強い口調で言うとやっと上がって来た。文句を言っていたがもう慣れてきた!




 ねここが結果を発表する!

「今回の結果は宇宙怪人ハムスター軍団が約六万円で元力士軍団が約八万円でした!元力士軍団の勝利です!」

 この瞬間会場は盛り上がり元力士軍団は喜んでいる!一方宇宙怪人ハムスター軍団は……

「負けたッチが一人15000円ッチよみんな!」

「思ったより儲かったんじゃ!」

「これでいろいろ買えるぞ!」

「結果的に良かったかもしれないっすね!」

 結果は負けたが、ハムスター達は上機嫌だ……お金の力はすごいな……

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