三十二話 なんとなく全員で水上アスレチックに挑め!その1

 さっそく次の企画を始めないといけない!ねここのアナウンスからスタートする!

「みんな!なんとなく全員でアスレチックに挑めがスタートするよ!ユーキ!説明お願い!」

「休ませてくれっす!!」

「もう次ッチか!?」

 ハムスター達からは非難されるが、おれは気にしない。

「はい!四人には水上アスレチックに挑戦してもらいます!今回は争うのではなく全員でクリアするのを目指してもらいます!みんな準備して!」

「朝から休みなしだぞ……」

「さっきのでも結構疲れたんじゃ……」

 ハムスター達は文句を言いながら移動して行った……




 四人ともスタート地点に着いた!

「スタートするわ!みんな!今回もアスレチックによっては私は妨害するからね!上手くやってね!」

「ねここ!マジっすか!?もう落ちるのイヤっす……」

 なんだかんだスタートした!まずは傾斜が急な坂をロープを使って登るアスレチックからだ!

「コタロー!まずは俺達から行くぞ!」

「そうっすね!ハムニブ!」

 坂は二人ずつ登れるようになっている!二人は登れるか!?

「よいしょっす!よいっしょっす!」

「おうぞ!おうぞ!」

 二人は声を出して登って行く!無事頂上にたどり着いた!

「意外と簡単っすよ!」

「ハムタクとハムッチも登るんだぞ!」

「じゃ!僕も登るんじゃ!」

「簡単そうッチ!」

 多分だがハムタクは登れると思うが……ハムッチはどうだろうか?

「登るんじゃ!登るんじゃ!」

「こんなの余裕ッチ!あ!あれーッチ!!」

 やっぱり!ハムタクは登れているが、ハムッチは登れず坂から落ちる!ちょっとするとハムタクは登り切った!

「ハムッチ!あきらめるなぞ!俺が引き上げてやるからぞ!」

「ハムッチ!おいらもフォローするっすよ!」

 ハムニブが上から引き上げて、コタローが下に戻って助けるようだ!

「二人とも!私!登るッチ!」

 ハムッチはまたロープを掴んで登り出した!コタローがハムッチを後ろから押す!ハムッチはゆっくりと登って行く!

「おらッチ!こらッチ」

「ハムッチ!重いっすよ……」

「コタロー!そんな事気にするなッチ!」

 ハムッチは普段からあんまり運動しないから重いんだろうか?だがそろそろハムニブの手が届くところまで行けそうだ!

「ハムッチ!もうちょっとだぞ!」

「僕も引き上げるんじゃ!」

 ハムタクも参加するようだ!二人はハムッチの手を取り、引き上げた!

「やったーーーッチ!!!」

 すぐにコタローも登って来て全員登れた!ハムスター達は全員で喜んだ!しかし……

「みんな感動してるとこ悪いけど、まだまだアスレチックはあるからね!」

「「「「ええーーー!!!」」」」

 ハムスター達はショックを受けたようだが仕方ない……





 次のアスレチックはクネクネ曲がっている道を通る物だ!道を踏み外したらプールに落ちる!

「坂道では迷惑かけたからッチ!私から行くッチ!」

 まずはハムッチから行く!

「そろりッチ!そろりッチ!あれ!簡単に真ん中まで来れたッチ!今度こそ余裕ッチ!」

 しかしそんな簡単にはいかない!

「ハムッチ!このアスレチックは私が妨害するわ!」

「ねここ!そ、そんな〜ッチ……冷たいッチ!」

 ねここはホースから水をかける!ハムッチはそれに耐えながら足を進める!そして……

「なんとかゴールしたッチ!みんなボールよりかはマシッチ!」

「そうっすか!?じゃあ次はおいらが行くっす!」

 コタローはクネクネ道を渡り出した!半分くらい進んだところでねここの妨害が入る!

「コタロー!落ちなさい!」

「ねここ!あの事は忘れてくれっす!」

「忘れないわ!」

 ねここが思いっきり水をかけるも、コタローはゴールに辿り着いた!

「みんな!意外と簡単っすよ!」

「よし!次は俺ぞ!」

 ハムニブはハムッチ、コタローよりも速いペースで進んで行く!

「ハムニブに恨みはないけど、落としてやるわ!」

 いつものねここの妨害が入る!ハムニブはそれを気にせずに速く進んでいたが……

「ウワー!落ちたぞ!もう一回ぞ!」

 水の勢いに負けたわけではなく、濡れている道で滑りハムニブは落ちてしまった!また最初からスタートする!

「今度はゆっくり行くぞ!」

 ハムニブは学習したようだ!

「そうだわ!今回は滑らせればいいのね!」

 ねここも学習してしまったようだ……ハムニブの足元を狙う!ハムニブも滑らないように進んでいる!一体どうなる!?

「ゴール出来たぞ!あとはハムタク!頼んだぞ!」

「頼まれたんじゃ!一回で通ってやるんじゃ!」

 ハムタクはやる気満々でスタートした!しかし……

「じゃー!落ちちゃったんじゃ……」

 ねここの妨害が入る前にもう落ちてしまった……おそらくクネクネ道に水が大量にかかっているため、滑りやすくなっているのだと思われる。ハムタクはすぐにスタート地点に戻る!

「ハムタク!ゆっくり進むんだぞ!」

「ハムタクなら通れるッチ!」

「とにかくチャレンジっするっすよ!」

 すでに渡ったハムスター達から応援される!それを聞いたハムタクは……

「人生は挑戦じゃ!行くんじゃ!」

 さらにやる気になったようだ!今度はねここの妨害が入るところまで来た!

「ハムタク!これが私の仕事よ!落ちてもらうわ!」

 ねここは足元を狙う!すると……

「またじゃー!落ちたんじゃーーー!!!」

 ハムタクはまた落ちてしまう!しかしまたすぐにスタート地点に戻った!

「何度でも挑戦するんじゃ!」

 やる気はなくなっていない!ハムタクはゆっくりと進んで行く!他のハムスター達が応援する中ねここが妨害する!

「ハムタク!今度は顔を狙ってやるわ!」

「耐えてやるんじゃ!」

 足元を狙わないのはねここの優しさだろうか?ハムタクは一歩一歩進んで行く!そして……

「ゴールにたどり着いたんじゃ!やったーじゃ!」

 このアスレチックは全員クリア出来た!しかしこの企画はまだ続く!

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