三十一話 なんとなく浮島で生き残れ!

「なんとなくプール大会!スタートです!」

 おれの言葉で企画がスタートした!この企画はプールで宇宙怪人ハムスターがいろんな企画に挑戦する、といったものだ!

「ユーキ!始まる前にちょっといいっすか!?」

「なんだよコタロー!もう粉は取れただろ?」

「違うっすよ!なんでねここは水着ではないんっすか!?」

 この疑問にはねここ本人が答える。

「私、別に芸能人じゃないしプールにも入らないから水着じゃなくてもいいでしょ!」

 ねここの意思は固いようだ!

「テレビ的には水着の方が良いと思うっすけど……しょうがないっすね……」

 コタローは引き下がった。




 ねここのアナウンスで企画が始まる!

「まずはなんとなく浮島で生き残れです!ユーキ!説明よろしく!」

「はい!四人全員がプール上の浮島に乗って、そこからねここが機械を使ってバレーボールを当てにいきます!最後まで生き残っていた人には賞品があります!みんな泳いで浮島まで移動して!」

 ハムスター達は泳いで移動したが……

「水が冷たいんじゃ!」

「歩いて行けるようにしとけッチ!」

 ここでも文句を言う。黙って出来ないものかな……




 全員が7メートルほどの浮島へ移動した!

「それではスタートです!」

 おれの言葉で企画がスタートした!

「みんな尺稼いでね!いくよ!」

 ねここはまず一球を飛ばした!それがコタローに当たる!

「ぐわっす!なんでおいらっすか!?」

「水着の事を言ったからよ!本当嫌なんだから!」

 ねここは次々とボールをコタローに当てる!浮島はビニールで出来ており足場はかなり不安定だ!コタローは何球も当てられて浮島の端まで追いやられた!

「これで止めよ!コタロー!」

 ねここは狙いを定めてコタローにボールを放った!

「もう限界っすーーー!!!」

 まずコタローが落ちた!いや落とされたか!?ねここは次はどうする?

「次はさっきの企画で優勝したハムッチよ!」

 ねここはハムッチを次のターゲットにするようだ!

「なんでッチ!勘弁してくれッチ!」

 ハムッチはお願いするが……

「また優勝するとテレビ的に面白くないでしょ!ハムッチ!」

 ねここはハムッチに向かって次々とボールを当てていく!

「グワ!グワ!ぐぬぬ……落ちたくないッチ!」

 ハムッチはボールに当たりながらも体勢を低くしてなんとか耐えている!

「なかなか落ちないわね……そうだ!」

 ねここは機械の向きを少し下げた!足元を狙うようだ!

「今度こそ落とすわ!」

 ねここはボールを放った!どうなる!

「避けないとやばいッチ!とうッチ!」

 ハムッチは飛んでボールを避けたしかし……

「ッチーーー!!!」

 着地した時にバランスを崩して落ちてしまった!

「あとはハムニブとハムタクね!覚悟してね!」

「怖いぞ……」

「賞品は欲しいんじゃが……ねここ怖すぎるんじゃ……」

 二人は怯えている……ねここってこんなキャラだったけ?




「二人には順番で当てていくわ!まずはハムニブよ!」

「落ちたくないぞ!うわ!」

 ハムニブはボールをしゃがんで避けた!

「ハムタク!いくよ!」

「避けたいとこじゃが……グワ!」

 ハムタクはボールが当たるも落ちずに耐えた!

「次は一人二球ずついくわ!今度はハムタクからよ!」

 ハムタクは姿勢を低くしている!まず一球来る!

「グワーじゃ!」

 当たった!二球目も来る!

「グフ!」

 ハムタクは二球当たるも落ちなかった!

「ハムニブ!覚悟してね!」

「こうなったらぞ!俺にも考えがあるぞ!」

まず一球来た!胸の高さに来たボールをなんとハムニブはキャッチした!

「球技は得意だぞ!次の球も取ってやるぞ!」

「ハムニブ!やるわね!次はキャッチしづらいところいくわ!」

「おうぞ!」

 ねここはよく狙って……ボールを放った!

「ゴフ!」

 ボールはハムニブの顔面に直撃しハムニブはプールに落ちた!ここでおれは結果を発表する!

「優勝はハムタク!!!」

「僕が優勝じゃ!ってうわーーー!!!」

 ハムタクは飛び上がって喜んだが、その勢いで落ちてしまった……でも優勝はハムタクで変わりない!





 ハムスター達はプールサイドに戻って来た!

「ところでねここ!優勝の賞品はなんなんじゃ?あったかい物が良いんじゃ!」

「ハムタク!賞品はハムスターダッツの高級アイスよ!」

「じゃ!?冷えた体にアイスかじゃ!」

「そうよ!この場で食べてね!」

 ねここに促されハムタクはイヤイヤ食べるも……

「このアイス!スゴク美味しいんじゃ!もっと食べたいんじゃ!」

 ハムタクはすぐに食べ切った!満足したなら良かった!

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