二十九話 なんとなく嫌いな食べ物を見抜け!その4

 なんとなく嫌いな食べ物を見抜け!も終盤だ!おれにはちょっと気になる事がある。

「コタローとハムタクとハムニブはまだ食べれる?」

 この三人はひまわりの種を大量に食べたが……

「ひまわりの種以外の物だったら食べれるっす!二人もそうっすよね!?」

「いけるぞ!」

「僕も食べれるんじゃ!」

 杞憂に過ぎなかったようだ!良かったー!




「次の回答者はコタローだわ!コタローはまだポイントをゲットしてないわ!今度こそ当ててね!」

「ねここ!おいら当ててやるっす!」

 コタローはまだやる気があるようだ!ねここは進行する。

「今回三人に食べてもらうのは、イカの塩辛だわ!ユーキ説明よろしく!」

「はい!さっきも言ったように地球のハムスターには塩分が強い物はダメなんです!しかし宇宙怪人ハムスターなら食べれるはず!スタッフさん持って来て!」

 三人の前にイカの塩辛が運ばれて来た!まずはハムッチからだ!

「しょっぱいッチ……でも食べれたッチ!」

 ハムッチは一口食べた!吐き出さずに飲み込んでいる。次はハムニブが食べる!

「うん!食べれるぞ!ご飯が欲しいくらいだぞ!」

 ハムニブは出された物を全部平らげた!最後はハムタクだ!

「おう……まあまあ食べれるんじゃ!」

 ハムタクは二口くらい食べた!ハムタクも吐き出してはいない!コタローはどうする!?

「どうするっすかね……普通に考えるとハムッチが一番怪しいっすが、そろそろハムタクが嫌いな物が来そうっすね……よし!決めたっす!ハムタクが嫌いっす!」

 おれは念押しする!

「コタロー!それでいいね?」

「いいっす!」

「ハムタク!イカの塩辛は嫌い!?」

 ハムタクはたっぷり間を使って答える!

「僕は、いかの塩辛は……好きじゃ!」

 意外な回答にスタジオはどよめく!

「コタロー失敗よ!正解はハムッチだわ!ハムッチに1ポイントあげるわ!」

「ポイント貰いまくりッチ!!」

「ハムタク!ちょっとしか食べてなかったっすよね!?イカの塩辛好きなんっすか!?」

コタローはハムタクを問い詰める!

「テレビ的に面白くしたんじゃ!本当はもっと食べれるんじゃ!うん、うん、美味い!」

 ハムタクは出されたイカの塩辛を全部食べた!コタローはハムタクに騙されたようだ。

「失敗したコタローは罰ゲームボックスからクジを引いてね!」

「もう何回目っすか……」

 ねここが差し出した罰ゲームボックスをコタローは嫌そうに引く!本当に何回目だよ!わからないよ!

「白い粉って書いてるっす……やばい粉ではないっすよね!?」

 ここはおれが説明する!

「もちろん!やばい物じゃないよ!コタローには頭上から大量の白い粉を落とされます!コタロー移動して!」

「痛い罰ゲームよりかはマシっすかね……」

コタローはぶつぶつ言いながら準備してあった場所へ向かった。ヒモを引いたら落ちる仕組みになっている。

「いくよ!コタロー!」

 おれはヒモを引いた!白い粉がコタローに落とされる!しかも、普通のバラエティの白い粉の量より多い気がする!コタローは真っ白になった!大丈夫か!?

「なんなんっすか!?これ!宇宙怪人ハムスターだからって、なんでもしていいわけではないっすよ!」

 大丈夫なようだ!良かった。コタローは怒りながらスタジオに戻って行った。





「最後の回答者はまたコタローよ!コタロー!ポイントをゲットする最後のチャンスだわ!一言どうぞ!」

「ゼロポイントでは終わりたくないっす!正解するっす!」

 本来ならコタローは回答者ではないが、本人がどうしてもと言うので最後の回答者に選ばれた。ちなみに体は粉で白いままだ。ねここはさらに進行する!

「最後は全員好きか全員嫌いかを当ててもらいます!最後に三人に食べてもらうのはうどんだわ!ユーキ説明よろしく!」

「はい!地球のハムスターは粘り気の多い物を食べさせると頬袋の中にくっついて危険です!しかし宇宙怪人ハムスターなら食べれるはず!スタッフさん!持って来て!」

 三人の前にかけうどんが運ばれて来た!まずはハムッチからだ!

「うん!食えるッチ!」

 ハムッチは問題なく食べている。次はハムニブだ

「うん?思ったより食えないぞ……」

 ハムニブは二回くらいすすって終えてしまった。最後はハムタクだ!

「僕もあんまり食えないんじゃ……」

 ハムタクは一すすりでやめてしまった……さあ!この企画もこれで最後!コタローはどうする!?

「多分、ハムニブとハムタクはお腹がいっぱいだから食えないだけっす。よし!決めたっす!うどんは全員好きっす!」

 おれは確認してから進行する!

「コタロー!それでいいね?」

「いいっす!」

「ハムッチ!ハムニブ!ハムタク!うどんは嫌い?」

 三人はたっぷり間を使って答える!

「「「うどんは……好き!!!」」」

 この瞬間スタジオは盛り上がる!

「コタロー!正解だわ!やっと1ポイントゲットよ!」

 ねここも嬉しそうだ!

「やったっす!!嬉しいっす!!」

「わかってくれたかぞ!コタロー!」

「コタローならやってくれると思っていたッチ!」

「よくやったんじゃ!コタロー!」

 ハムスター達はいっしょになって喜んだ!




 おれには疑問がある!最後に聞いてみる!

「ハムタクが嫌いな物が出てこなかったんだけど、なんで?たまたま?」

「僕は嫌いな食べ物がないんじゃ!」

 この言葉を聞いた三人から抗議の声が上がる!

「そんなの有りっすか!?」

「ズルいぞ!」

「私なんて嫌いな物二つ食べたッチよ!」

抗議の声を聞いたハムタクはというと……

「そんな事言われても、しょうがないんじゃ!」

 とあっけらかんとしている……それでは企画が成り立たないよ……

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