二十八話 なんとなく嫌いな食べ物を見抜け!その3

 なんとなく嫌いな食べ物を見抜けはまだ続く!しかしその前に気になる事がある!

「ハムタク!なんでハムニブがアボカド嫌いだと見抜けたの?」

 ハムニブは見抜かれないように頑張っているように見えたが……

「それは、テレビ的にそろそろ順番がハムニブに回ってくると思ったんじゃ!」

「え!コタロー、ハムッチ、ときたから次はハムニブだと思ったの?」

「そうじゃ!」

 このハムタクの発言にスタッフ達はざわつく!そしてねここのところに情報が来た!

「えーと、これからは完全にランダムに嫌いな物が回ってくるようになるわ!みんな気をつけてね!」

 つまり順繰りには回ってこないと言う事です……




「次の回答者はハムニブだわ!外したらまた罰ゲームよ!頑張って!」

「ねここ!俺!頑張るぞ」

 ねここは進行する。

「今回!三人に食べてもらうのはさくらんぼです!ユーキ!説明して!」

「はい!さくらんぼは種の部分や未成熟の物を地球のハムスターが食べると中毒症状を発症させます。だけど宇宙怪人ハムスターなら大丈夫なはず!持って来て!」

 三人の前にさくらんぼが運ばれて来た!まずはハムタクが食べる!

「うん!このさくらんぼ美味しいじゃ!」

 ハムタクは出された物を全部食べた!次はコタローが食べる!

「パクッとなっす!モグモグ、ちゃんと食べたっすよ!」

 コタローも全部食べた!食べる時に目を瞑っていたが、味わっていたのだろうか?次はハムッチが食べる!

「食べるッチよ!カリッとなッチ!」

 ハムッチはちょっと食べただけだけど吐かずに飲み込んだ!さあ!ハムニブはどうする!

「ハムッチとコタローが怪しいぞ!しかしどっちぞ?こうなったら賭けぞ!コタローがさくらんぼを嫌いぞ!」

 おれは一旦確認して進行する。

「ハムニブそれでいいんだね?」

「いいぞ!」

「コタロー!さくらんぼは嫌い!?」

 コタローは間をたっぷりとって答えた!

「おいらは、さくらんぼは、嫌いっす!」

「ハムニブ正解だよ!」

「賭けに勝ったぞ!」

「なんでわかるんっすか……」

 ハムニブはもちろん喜んでいるが、コタローは落ち込んでる……

「正解したハムニブに1ポイントあげるわ!コタローは罰ゲームボックスから引いてね!」

「またっすか……」

 コタローは嫌そうにクジを引く!

「どれどれ……パイ投げって書いてあるっす!これは当てられる方っすよね?」

「もちろんそうだわ!ハムニブ!ハムタク!ハムッチ!思いっきり当ててね!」

 三人にパイが渡された!

「コタローすまんぞ!」

「うわーっす!」

「仕方ないじゃ!」

「嫌っすよ!」

「番組のためッチ!」

「勘弁してくれっす……」

 三人は順番にパイを投げた!コタローはだんだん元気をなくしていった……




「なんで!おいらばっかり罰ゲームなんすか!?なんでハムニブはわかったんっすか!?」

 コタローは怒っている!ちなみにコタローはパイを当てられた後CM中にシャワーを浴びた!宇宙怪人ハムスターの毛は万能なのですぐにキレイになった。ハムニブがなんでわかったのかはおれも気になる!聞いてみる。

「コタローはももが嫌いだろぞ?だから同じフルーツのさくらんぼも嫌いだと思ったんだぞ!」

 なるほど……これにコタローの反応は

「なるほどっす……だけどそんなのズルいっすよ……」

 ある程度納得しているようだ……この話はここで切り上げて次へ進む!

「次の回答者はハムッチだわ!今、ハムッチは2ポイントでトップよ!この調子よ!」

「ねここ!トップ取ってやるッチ!」

 ねここはいつも通り進行する。

「今回!三人に食べてもらうのはひまわりの種だわ!ユーキ!説明して!」

「はい!ハムスターといえば、好きな物はひまわりの種ですが、地球のハムスターにはいっぱい食べさせては、カロリーの取りすぎになります!しかし宇宙怪人ハムスターなら50個は食べれるはず!今回は50個食べれない人を当ててもらいます!もちろんわざと食べないのは禁止だよ!三人とも!」

「ちょうど腹減っていたんじゃ!」

「このくらい余裕ぞ!」

「口直しにちょうど良いっす!」

 三人とも食べる気満々だ!ハムッチはどうする!?

「私はみんなを信じているッチ!全員食べ切れると思うッチ!」

 おれは確認する。

「ハムッチ!もう迷わないね!?」

「もう決めたッチ!」

「スタッフさん!持って来て!」

 三人にハムスターの種が運ばれて来た!三人はすぐに食べ出す!

「こんなに食べていいんかじゃ!?」

「どんどん口放り込むぞ!」

「いやー!ひまわりの種は美味しいっすね!」

三人は40個ぐらいまでは調子良く食べていたが……だんだん食べるペースが遅くなる!

「みんな!食い切ってくれッチ!」

 ハムッチは祈るように三人を見ている!

「ハムッチのためじゃ!食い切るんじゃーー!!」

 まずハムタクが食い切った!

「俺もいくぞ!!」

 次にハムニブが食い切った!コタローはどうだ!?

「ここで食い切ったら、ハムッチに1ポイントっすよね?それだとハムッチの独走っすよ!テレビ的に食い切って良いんすかね?」

 コタローの疑問にカンペが出た!おれはそれを読み上げる。

「コタロー!ここは食い切ったほうが盛り上がるよ!食べて!」

「そうっすか!じゃあ食べてやるっす!」

 コタローは残っていたハムスターの種を口に放り込んだ!コタローも完食だ!

「ハムッチ!正解だわ!1ポイントあげるわ!」

「みんな!よくやってくれたッチ!ありがとうッチ!」

 三人の頑張りにスタジオは盛り上がった!

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