二十七話 なんとなく嫌いな食べ物を見抜け!その2

 なんとなく嫌いな食べ物を見抜け!は始まったばかりだ!しかし、おれにはコタローに言いたい事がある!

「コタロー!いくらなんでもわかりやす過ぎるよ!もうちょっと頑張ってよ!」

「おいらにしては頑張った方っすよ!」

 そんな事知らないよ……とにかく!

「みんな!いくら嫌いな物でも頑張って食べてね!企画として成り立たないからね!」

「「「ういー!」」」

 覇気のない返事だ……頼むよ……





「次の回答者はコタローです!上手く見抜いてね!」

「ねここ!おいら見抜くっす!」

 コタローは正解出来るだろうか?ねここは進行する。

「さあ!三人に食べてもらうのは梅干しだわ!ユーキ説明よろしく!」

「地球のハムスターには塩分の強い物はダメです!しかし宇宙怪人ハムスターなら食べれるはず!スタッフさん持って来て!」

 おれの言葉で梅干しが運ばれて来た!まずはさっき正解したハムッチからだ!

「いただくッチ!うん……食べれるッチ!」

 ハムッチは少しかじっただけだ。作戦だろうか?次はハムニブが食べる!

「食べるぞ……この梅干し、しょっぱいなぞ。でも食えるぞ!」

 ハムニブは半分くらい食べた!次はハムタクだ!

「梅干かじゃ!うん!食べれるんじゃ!」

 ハムタクは梅干しを全部食べた!コタローはどうする!

「うーん、ハムタクではないっすよね……ねここ!これ嫌いな人が二人とかいうパターンないっすよね!?」

「全員好きか全員嫌いはあるけど、二人が嫌いって事はないわ!」

「そんなパターンあるっすか……しょっぱいって言っていたハムニブが嫌いだと思うっす!」

 おれは確認する!

「コタロー!変える気はないね!」

「ないっす!」

「ハムニブ!梅干しは嫌い!?」

 ハムニブはたっぷり間を使って答える!

「嫌いじゃないぞ!むしろ好きだぞ!」

「っす!?」

「コタロー失敗だよ!ちなみに正解は、ハムッチでした!」

「見抜かれなかったハムッチにはまた1ポイントあげるわ!コタロー!罰ゲームボックスから引いてね!」

「やったッチー!!!」

「またっすか……」

 コタローは意気消沈しながら引いた!

「ビリビリキーホルダーって書いているっす!嫌っす!」

 それでも罰を受けなければいけない!ビリビリキーホルダーが運ばれて来た!中央にある丸いボタンを押せば電流が流れる仕組みだ!

「押すっすよ……痛いっす!」

「コタロー!次は頑張るんだよ!」

「いつも頑張っているっすよ!でもこのくらいで終わって良かったっす!」

 ビリビリキーホルダーはあんまり効かなかったようだ!良かった。





「次の回答者はハムタクです!」

「ねここ!僕!見抜いてやるんじゃ!」

 ハムタクはやる気を見せている!ねここがさらに進行する!

「さあ!今回三人に食べてもらうのはアボカドです!ユーキ説明お願い!」

「はい!アボカドは地球のハムスターにとって葉、実、種が有害物質の危険な食べ物です!しかし!宇宙怪人ハムスターなら食べれるはず!アボカド持って来て!」

 おれの言葉でアボカドが運ばれて来た!まずはコタローが食べる!

「いだだくっす!うん、食べれるっす!」

 コタローは一口だけ食べた!次はハムッチが食べる!

「食べるッチ!まあまあッチ!」

 ハムッチも一口でやめてしまった!次はハムニブが食べる!

「俺の番かぞ!ぞ!食べたぞ!」

 ハムニブは三口くらい食べた!さあ!ハムタクは誰を選ぶ!?

「みんな食べれているんじゃ……うーん……ここは賭けでいくんじゃ!嫌いな人はハムニブじゃ!」

 ハムニブは三口くらい食べていたが……おれはハムタクに確認する。

「ハムタク!それでいいんだね!?」

「いいんじゃ!」

「ハムニブ!アボカドは嫌い!?」

 ハムニブはたっぷり間を使って答える!

「俺はアボカドが嫌いだぞ!」

「ハムタク!正解!」

「やったんじゃー!!」

 おれは高らかにハムタクを讃えた!ハムタクは喜んでいる!

「正解したハムタクに1ポイントだわ!見抜かれたハムニブは罰ゲームボックスから引いてね!」

「まじかぞ……嫌いな物食べて更に罰かぞ……」

 ハムニブは文句言いながらクジを引いた!

「腕立て伏せ30回だぞ!これなら余裕だぞ!」

 ハムニブは普段から筋トレして鍛えている!ハムニブにとってはラッキーな罰ゲームだ!

「なんでハムニブはそんな罰ゲームなんっすか!?ずるいっすよ!」

 すでに罰ゲームを二回も受けているコタローが抗議する!しかし……

「コタロー!クジ引きで決まるんだから仕方ないよ!」

「不公平っすよ!なんっすか……」

 おれの指摘にコタローは黙った!ハムニブはすぐに腕立て伏せを終えた。息も上がっていなかった。ハムッチがこの罰ゲームだったらしんどかっただろうな……

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