二十六話 なんとなく嫌いな食べ物を見抜け!その1

 新しい企画に行く前にアイツらの事を聞かなくてはいけない!

「藤田さん!ハムケンの様子はどうですか?」

「はい!ハムケンさんですが今45キロ地点まで来ました!ハムケンさんはなんとか歩いているという状況です!」

 ハムケンの姿が映し出される!ハムケンはふらふら歩いている!

「ふう……ふう……もう無理よ……」

「は!ハムケンさーん!」

 ハムケンはいきなり倒れ込んでしまった!藤田さんもおれ達も驚いた!

「これは、ハムビタンZの飲み過ぎだぞ!少し休ませると良いぞ!」

「わかりました!休ませます!」

 ハムニブの指摘に中継先のスタッフも従う!中継はここで切られた。




 次は一休だ!上手くやっているだろうか?中継を繋ぐ。

「高藤さん!一休のドミノ倒し企画は進んでますか?」

「はい!一休さんですが、体の大きさを切り替えながらドミノの並べています!一休さん!繋がってますよ!」

 一休の姿が画面に映し出される。今は小さくなってドミノの並べているようだ!

「ちゃ!みんな!おれっち頑張っているちゃ!」

「一休!ちゃんとやってくれっすよ!」

「一休!デカくなって並べた方がいいんじゃないかじゃ!?」

「そうちゃね!」

 ハムタクの指摘に一休はハッとなって巨大化した!しかし……

「あ!やっちゃったちゃ……」

「一休!何やってるんだよ!」

 急に巨大化したからドミノに当たってしまう……並べていたドミノは倒れてしまった!

「ユーキさんお返しします……」

 高藤さんが中継を打ち切った!この企画大丈夫かな……




「とにかく!始めるよみんな!」

 新しい企画を始めないといけない!ここは切り替える!

「商店街歩き見ていたら腹減ったッチ!」

「次は食べる企画なんだよなぞ!」

「そうだわ!みんな!次の企画は『なんとなく嫌いな食べ物を見抜け!』です!ユーキ!説明して!」

「はい!地球のハムスターが食べれない物でも宇宙怪人ハムスターなら食べれます!しかし宇宙怪人ハムスターでも嫌いな食べ物がそれぞれあります!それを回答者の人が当てる企画です!」

「ハムスターのみんなは、アンケートに答えてくれたわ!それを元にやっていくわ!みんな!わかった!?」

「わかったっす!」

「嫌いな物を食べるのは嫌ッチが……」

「ハムッチ!嫌いじゃない物も食べれるんじゃ!」

「そうだぞ!朝飯の代わりだぞ!」

 実は企画の合間にハムスター達はご飯を食べている。「なんとなく商店街歩き」を見ている途中にも食べているが、まだまだ食えるらしい。まあテレビ的には食える方がいいか!日常生活ではお金がかかって困るが……





「トップバッターの回答者はハムッチです!」

 ねここの言葉からスタートだ!

「絶対成功してやるッチ!」

 ハムッチは気合いが入っている!食べる三人は座って食べ物が来るのを待っている。回答者はその前に立つのが決まりだ!ここでねここがアナウンスする!

「今回三人に食べてもらう物は『もも』です!地球のハムスターにはももの種や未成熟のももを与えたら中毒症状を起こします!でも宇宙怪人ハムスターは大丈夫だよね?ユーキ?」

「地球のハムスターも熟したももなら大丈夫みたいだし、大丈夫でしょう!ももを持って来てください!」

 おれの言葉でスタッフさんがももを持って来る!まずはハムタクが食べる!

「パクッと食べるんじゃ!うん、うん!美味しいんじゃ!」

 次にハムニブが食べる!

「大丈夫ならいいかぞ……食べるぞ!おうぞ、おうぞ!美味いぞ!」

 次にコタローが食べる!

「一気に食べるっす!う!おえー!」

 コタローはももを吐き出してしまった……

 最後にハムッチが回答する。もう誰が嫌いかわかっているような物だが……

「ももが嫌いなのは、コタローッチ!」

 おれは一応聞く

「コタロー!ももは嫌い!?」

「嫌いっす……こんなモン食べたら毛並みが悪くなっちゃうっす……」

「ハムッチ!正解だわ!1ポイントともらえるわ!」

「ねここ!ポイントって何ッチ?」

「ポイントが一番高い人は、番組からご褒美があるわ!ちなみに間違えた人と当てられた人のは罰ゲームがあるわ!」

 ねここの言葉にハムスター達はざわつく!

「ねここ!おいらにはどんな罰ゲームがあるっすか!?」

「それは、この罰ゲームボックスからクジを引いてね!それに書いてあるから!」

「こんなに引きたくないクジは、初めてっす……あ!センブリ茶って出たっす!」

 おれはコタローに説明する!

「センブリ茶はすごく苦いお茶だよ!でも健康には良いからね!飲んでね!」

 センブリ茶が運ばれて来る!コタローはそれを飲み干した!

「苦いっす!!こんな物飲みたくないっすよ!!」

「罰ゲームだから仕方ないよ!でも腸に効くからね!毛並みが良くなるんじゃない?」

「そうなんっすか!?心なしかお腹の調子が良い気がするっす!」

 そんなすぐに良くはならないと思うが……喜んでくれたのなら良かった。

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