二十五話 なんとなく商店街歩きその4
なんとなく商店街歩きも終盤だ!とんかつ屋を出た後コタローがこんな事を言い出した!
「ハムプチズのライブに行きたいっす!」
ハムプチズとはご当地アイドルだ。コタローはハムプチズのファンで、その中でも愛ちゃんという子が好きだ。
「コタロー!ハムスター銀座でライブがあるの?」
「それが、ちょうど良くあるんっすよ!」
そうなのか……他のみんなは行くのに賛成だろうか?聞いてみる。
「良いんと思うぞ!」
「別に行ってもいいんよー!」
ハムニブとハムケン以外のみんなもあんまり嫌そうじゃない。テレビ的にもOKらしく取材の許可も下りた!みんなで行く事にした。
おれ達はライブ会場に着いた!小さなライブハウスだ!おれ達はちゃんと入場料を払う!しかし……
「ユーキ!お金が足りないわ!」
「え!そうなの!?」
確か揚げ物屋さんで一万だろ、イタリアンで五万、とんかつ屋さんではハムビタンZと合わせて、三万円だったか。残り一万円しかなかったのか……入場料は一人2000円だから足りない……どうしよう……こういう時は!
「ハムケン!悪いんだけど足りない分出してよ!」
困った時のハムケン頼りだ!
「仕方ないね。後で番組に請求するけんね!」
この場にはいないプロデューサーの柳さんになんとかしてもらおう……ちなみにディレクターさんは黙り込んでいる……
「やったっすー!人がまだ来てないっす!最前列をキープ出来るっす!」
コタローは前で見たいようだ!しかし他のみんなは
「コタロー!俺達は後ろの方で見るぞ!」
「別に後ろでも良いッチ!」
みんなハムプチズのファンではないからね!この反応は仕方ない。
「喉渇いたんじゃ!ジュース買って来るんじゃ!」
「私も買うッチ!」
二人ともハムケンのお金だということを気にせずお金を使っている……ハムケンはというと
「どうせ番組のお金だからね!もうみんなガンガン使うんよ〜!」
まったく気にしてない。大丈夫だろうか?
ハムプチズのライブが始まった!結構お客さんが入って来ている!
「おいっす!はいっす!愛ちゃんー!こっち向いてくれっす!」
コタローは楽しそうにしている。他のハムスター達はというと……
「みんな!フランクフルトも買って来たッチ!」
「ナイスじゃ!ハムッチ!」
「結構ライブハウスの食べ物も美味しいね!」
このライブハウスは食べ物も売っている。みんな食べ物に夢中だ!
「みんなどんだけ食うんだよ!今日めちゃくちゃ食っていないか!?」
おれの当然の疑問にはハムニブが答えてくれた。
「結構歩いたからだぞ!」
「え!それだけの理由なんだ……」
確かに歩いてはいるが、そんなにカロリーは消費してないと思うが……
ライブが終わった!この後の物販にもコタローはもちろん参加する!
「CDとタオルもTシャツもくれっす!ハムケン払っといてくれっす!」
「いいよ〜!」
コタローは当たり前のようにハムケンに払わす!その時スタッフさんが悪魔のささやきを言う!
「チェキも撮りませんか?お金を払ってくれたら撮れますよ!」
「撮るっす!」
「コタロー!人のお金だよ!もうやめておこうよ!」
このままではやばい!おれはさすがにコタローを止める!
「おいらは愛ちゃんとチェキ撮るっす!」
しかしコタローは止まらない!結局かなりのお金を使ってしまった……もういくらなのかわからない……
なんとなく商店街歩きのエンディングを撮る!
「みんな!商店街歩きはどうだった!?」
「いやー最高だったっす!」
「楽しかったぞ!」
「いろんなお店行けたんじゃ!良かったんじゃ!」
「いっぱいご飯食べれたッチ!どれも美味しかったッチ!」
「ワシのお店も宣伝出来たけん!良かったんよ!」
ハムスター達は楽しく出来たようだ!
「私は剛力さんが来なかったら良かったんだけどね……」
ねここにとっては災難もあったな……でもねここは続けて
「でも楽しかったわ!この企画は私達にとっては良かったわ!」
と明るい声で言った!おれが最後に締める!
「おれも楽しかったです!ハムスター銀座のみなさんありがとうございました!」
ちなみにディレクターさんは後で柳さんに怒られたらしい……お金使いすぎだよ!
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