十九話 なんとなく壁を乗り越えろ!その3
なんとなく壁を乗り越えろ!はまだまだ続く!スタジオはハムッチのまさかの成功に動揺している……
「ハムッチ!今偉い人達があれはありなのか、なしなのかを相談しているからね!ちょっと待ってね!」
「なんでッチか!小さくなれるのが宇宙怪人ハムスターッチ!」
ハムッチは不満そうだ!その気持ちは分かるが……偉い人の話し合いが終わったようだ!ねここがハムッチに知らせる。
「ハムッチ!今回は成功としてカウントされるみたいだわ!おめでとう!」
「当たり前ッチ!これでゲーム買うッチ!」
「でも他のハムスターのみんな含めてだけど、これからは始まる前にアナウンスされなかったら小さくなるのはダメだからね!みんなわかった!」
ねここが事実をみんなに伝えた!ハムスター達は……
「仕方ないっすね……」
「ちょっとズルいしなぞ!」
「僕は正攻法で行くんじゃ!」
この三人は納得しているが……
「こんな手があるんなら、ワシもやりたかったけん!なんでワシは思いつかんのよ……」
ハムケンは後悔しているみたいだ……
次は二人組で壁に挑戦する!まずはコタローとハムニブの成功したコンビからだ!
「今回もやってやるっすよハムニブ!」
「おうぞ!二連続で成功するぞ!」
「コタロー!ハムニブ!二人とも成功したら追加で五万円もらえるわよ!」
ねここのまさかの報告にコタローとハムニブはさらに気合いが入る!
「マジっすか!」
「ぞ!さっそく始めるぞ!」
1、2、3の声が入り壁が現れた!今回は二人組で挑戦という事で二つ穴が開いている。右に足を伸ばして座っているような穴と左に足を伸ばしているような穴の二つがある!もちろん横には階段状の壁もあるが……二人はどうする!?
「ハムニブ!ここはカッコよく決めるっすよ!」
「おうぞ!階段で行くぞ!」
二人は穴に見向きもせずに、階段状の壁を使って乗り越える事を選んだようだ!二人はまず高い階段を登った!
「いっせーのーで、で行くっすよ!」
「よっしゃ!」
「「いっせーのーで!!!」」
二人は同時に飛んだ!そして……
「っす!グフ!」
「ぞ!ぐわ!」
同時に壁の上の方にぶつかった!その勢いのまま氷水に落ちた!
「冷たいっす!」
「これは死ぬほど冷たいぞ!」
二人は急いで氷水から出た!あ!ちなみに他のみんなは落ちる事に慣れてきたので笑いながら見てます。そして二人は湯舟に入った!
「いやーこれはキツイっすよ!」
「死ぬかと思ったぞ……」
おれは二人を労る。
「二人とも頑張ったね!会場は大盛り上がりだよ!」
「なら良かったっすよー」
「良かったぞ!でも十万欲しかったぞ……」
二人は結果に満足しているようだ!良かった!
次はハムタクとハムケンのまだ成功していないコンビが挑戦する!
「やったるんじゃ!な!ハムケン!」
ハムタクはやる気だが……ハムケンはというと……
「ワシもうやりたくないんよ!成功出来る気がせんのよ!」
やる気がない……
「ハムケン!やってみないとわからないんじゃ!挑戦する事が大事なんじゃ!」
「そうなんかな?仕方ないけん!やるけん!」
ハムケンもやる気になったようだ!
「とにかく!スタートだよ!」
おれの言葉で1、2、3の声が入り壁が現れた!今回の穴は人が縦に寝ているような丸い穴が一つ開いているだけだ!もちろん横には階段状の壁もあるが、二人はどうする!
「穴が一個しかないんよー!ハムタク!どうするん?」
「穴はハムケンが通り抜けたらいいんじゃ!僕は横の階段に挑戦するんじゃ!」
「わかったけん!」
ハムケンは穴に合わせて縦に横になった!ハムタクはまず階段を登った!
「今度こそやってやるんじゃ!」
「これ大丈夫なん!?怖いんよー!」
ハムタクはタイミングを計って飛んだ!ハムケンはピクリとも動かず壁が通り過ぎるのを待っている!さあどうなる!?
「じゃ!上を行けたんじゃ!」
「あれ?もう通り過ぎたん?」
ハムタクは壁を乗り越えた!ハムケンは壁に当たらずすり抜けた!これは!
「ハムタク!ハムケン!二人とも成功だわ!十万円にプラス五万円もゲットよ!」
久しぶりにねここから高らかに成功の声が上がった!
「ハムケン!やったんじゃ!」
「ハムタク!よく飛び越えてくれたんよー!ありがとう!」
二人は抱き合って喜んだ!その様子を見て会場も盛り上がった!この二人も成功出来て良かった!
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