二十話 なんとなく壁を乗り越えろ!その4
なんとなく壁を乗り越えろ!も終盤だ!ついに宇宙怪人ハムスター達全員で壁に立ち向かう!
「みんな行くっすよ!」
「成功させるぞ!」
「宇宙怪人ハムスターの底力見せてやるんじゃ!」
コタロー、ハムニブ、ハムタクはやる気を見せているが……
「私はもう十分ッチ……」
「氷水嫌なんよ……」
ハムッチとハムケンはやる気がないようだ……そんなハムスター達にねここがアナウンスする!
「みんな!全員で成功したらさらにギャラ三十万円出るわ!頑張ってね!」
「さ、三十万ッチか!?頑張るッチ!」
「三十万円もあればいろいろ仕入れられるんよ!ワシもやるんよ!」
やる気がなかった二人もやる気になったようだ!
「じゃあみんなそろそろ始めるよ!」
「「「「「おう!!!」」」」」
おれの言葉を合図に1、2、3の声が入り壁が現れた!今回の壁には人が仁王立ちしているような穴が三つ開いている!もちろん横には階段状の壁もあるが、ハムスター達はどうする!?
「穴が三つしかないぞ!」
「二人は横の壁で行くしかないっすね!ハムニブ!おいら達が行くしかないっすよ!」
「そうだなぞ!行くぞ!」
「コタロー!ハムニブ!頼んだけん!」
「今回、僕は穴で行かせてもらうんじゃ!」
「穴は結構デカいッチ!これは行けるッチ!」
ハムスター達は役割分担を決めたようだ!ハムタク、ハムッチ、ハムケンは穴に合わせるように仁王立ちになって壁を通り抜けようとしている!コタローとハムニブは壁をよじ登って、飛ぶタイミングを計っている!
「ハムタク!ハムッチ!これ穴に合わせなくてもいいんやないん?」
ハムケンの疑問はその通りだ!通り抜けれれば良いからね!
「しかしハムケン!もう今からは無理じゃ!」
「壁が来るッチ!」
「ハムニブそろそろっす!」
「おうぞ!飛ぶぞ!」
コタローとハムニブは飛んだ!残りの三人は動かず通り抜けようとしている!一体どうなる!?
「お!ちゃんと飛べたっす!」
「乗り越えられたぞ!」
コタローとハムニブは飛べた!すり抜ける組の三人は……
「痛!ちょっと当たったんよー!」
「思ったより穴は小さかったけどすり抜けられたんじゃ!」
「やったッチ!」
ハムケン、ハムタク、ハムッチも出来たようだ!
「みんな成功だわ!五人全員で成功なんてすごいわよ!」
ねここが高らかにアナウンスした!ハムスター達はみんなで喜んだ!まさかの全員成功に会場は今日一番盛り上がった!
その後五人が同時に挑戦したため休憩時間を取る事になった。ハムスター達はスタッフさんとは少し離れたところで休んでいる。その時、おれはプロデューサーの柳さんが、
「ハムスターさん達のために氷水と湯舟にもお湯足しといてくれ!」
とスタッフの人に指示する声が聞こえてしまった!しかし番組を面白くするためにはハムスター達には黙っていた方が良いだろう……
休憩時間も終わった!
「さあみんな!最後の挑戦だよ!今回も五人全員でやるからね!」
「「「「「おう!!!!!」」」」」
おれの言葉にハムスター達は気合いの入っている声を出した!ここでねここからアナウンスがある。
「みんな!今回は小さくなっても良いみたいだわ!良かったね!」
「まじっすか!?」
「なら余裕やね!」
衝撃発言にハムスター達は驚く!
「みんな!始めから小さくなっとくんじゃ!」
「そうだぞ!それが良いぞ!」
「穴なんて簡単に通り抜けれるッチ!」
ハムスター達は地球のハムスターの大きさに小さくなってスタートするようだ!
「じゃあみんな始まるよ!」
1、2、3の声が入り壁が現れた!なんと!壁には地球のハムスターが一匹通れるくらいの穴しか開いてない!しかも今回は横の壁は無しだ!ハムスター達はどうする!
「横の壁ないっす!穴で行くしかないっすよ!みんな!」
「でもどうするんじゃ!」
「一人しか通れないんよー!とにかく穴の近くに行くんよ!みんな!」
ハムスター達は穴がある真ん中に集合した!壁が近づいて来る!
「やばいぞ!来るぞ!」
「ハムニブ!そこどいてくれッチ!」
揉めてる間に壁が来た!たまたま真ん中に居たハムニブ以外の四人は氷水に落ちた!しかし氷水にはお湯が足されているはずだ!大丈夫だろ、たぶん。
「熱い!熱いッチ!」
「なんで熱いっすか!」
ハムスター達は氷水に落ちたはずなのに、熱がっている!これってもしかして……ハムスター達はすぐに氷水?を脱出して湯舟に入るも……
「こっちも熱いけん!どうなっとんよ!」
「熱いんじゃー!」
そら湯舟だから熱いよね!ハムスター達は湯舟からもすぐに出た!おれやねここ、スタッフさんで氷を四人に渡した!
「やっと落ち着いたっす!しかしシステムが崩壊してるっす!なんでこんな事になってるっすか!?」
ここはねここが説明する。
「なんか、冷たいのはいけないかと思ってスタッフさんがお湯を足しすぎたんだって!みんなごめんね!」
「氷水もやばいッチが、熱湯もやばいッチ!」
「勘弁してくれじゃ……」
ここでハムケンが気づく!
「ハムニブは成功したん?」
みんな忘れていた!
「そうだわ!ハムニブ!成功だわ!」
「これ、喜んで良いんかぞ……」
ハムニブは気まずそうだ……
「しかしユーキ!今回はどうやったら成功出来たんっすか!?」
おれにはわかっている!
「みんなが穴に向かって縦に並べば良かったんだよ!」
「ああ、確かにじゃ……」
「その手があったっすか……」
「その発想はなかったんよ……」
「思いつかなかったッチ……」
ハムスター達は納得しているようだ!良かった!
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