十二話 なんとなくハムスターレストラン宇宙怪人熊の熊吉!前編

 なんとなくハムスターレストランはまだ終わらない!ハムスター達はキッチンから出て来ている。ねここが次のゲストを呼び込む!

「次のゲストは宇宙怪人熊の熊吉さんです!」

「どうも、よろしくお願いします。」

 宇宙怪人熊の熊吉は地球のツキノワグマの見た目の宇宙怪人だ!ねここやジョンみたいに人間の姿にはなれないらしい。以前におれの家を訪ねて来て知り合った。ハムスター達やねこことも顔見知りだ!今は宇宙怪人だと分かるように赤のネクタイをしている。

「まーた宇宙怪人っすか!?」

「人間呼べッチ!」

 またコタローとハムッチは文句を言う。しかし……

「熊吉!美味いもん作ってやるぞ!」

「熊吉か……よしじゃ!今度こそ僕の料理で魅了してやるんじゃ!」

 ハムニブとハムタクは別に良いみたいだ。さっきと流れがいっしょだな……さあ!おれも仕事をしないと!

「ハムスター達!キッチンに行ってね!」

 ハムスター達はキッチンの立ち位置へ向かって行った。





「さあ!熊吉!好きな食材は!?」

「そうですね……地球の熊といっしょで僕はタケノコが好きですね。」

「そうか!はい!両チームともタケノコ料理を考えてね!制限時間は20分だよ!」

 おれの言葉でハムスター達とそれをリポートするねここにカメラが行く!

「コタロー!ハムニブ!どうするの?」

「そうっすね……おいらあんまり思いつかないっす。ハムニブどうするっすか?」

「そうだなぞ……タケノコを炒めてみるかぞ!」

「こっちのチームは方向性は決まったようです!ハムタクハムッチチームはどうするの?」

「今回もハムタクに任せるッチ!」

「タケノコかじゃ……タケノコ……タケノコ……そうじゃ!こっちも炒め物にするんじゃ!」

「両チームとも決まったようだわ!ユーキ!トークで繋いでね!」

 ねここからカメラがおれの方に来た!

 両チームとも炒め物かよ……料理が被らないといいけど……ちなみにタケノコは水煮を使います。アク抜きに使う時間はとれないからね。





 おれは熊吉とトークしなければならない!

「熊吉!動物園の仕事はまだ続けているの?」

「はい。続けてますよ。」

「確か園長になったんだって!?」

「そうです……他にやる人がいなくて……宇宙怪人の僕がやったらお客さんが来てくれるかなっと思って引き受けました。」

 ちょっと話しているともう両チームとも動きがあったようだ!

「ユーキ!熊吉!コタローハムニブチームタケノコをくし切りにしています!コタロー!ハムニブ!どんな料理作るの?」

「タケノコのバター炒めっす!これなら簡単っす!」

「今回もシンプルに具材はタケノコだけだぞ!」

「美味しそうだね!タケノコも上手に切れているわ!」

 ねここはハムタクハムッチチームのリポートにも向かう。

「こっちのチームも野菜を切っています!ハムタク!ハムッチ!どんな料理作るの?」

「青椒肉絲を作るんじゃ!僕はタケノコを細切りに切っているんじゃ!ハムッチにはピーマンを切ってもらっているんじゃ!」

「細く切るだけなら簡単ッチ!」

「良いね!ハムタク!前回は失敗しちゃったみたいだけど今回はどうするの?」

「今回は火を使うところは僕がやるんじゃ!ハムッチにはサポートしてもらうんじゃ!」

「ちゃんと反省してるのね!ユーキ!今回は両チームとも上手く行っているみたいだわ!ねここのリポートでした!」

 カメラがキッチンから帰って来た!両チームとも違う料理で良かった!




「熊吉!両チームの料理を聞いてどう?」

「どっちの料理も美味しそうです。正直あんまり期待してなかったのですが、楽しみになってきました!」

 熊吉のテンションが上がっている!こんな熊吉を見たのは初めてだ!ここでまたねここのリポートが入る!

「コタローハムニブチームは炒めだしました!コタローが炒めています!コタロー上手く行きそう?」

「いやー今回も勝っちゃうっすよ!上手く行ってるっす!」

 ねここはあっちのチームにも行く!

「ハムタクハムッチチームも炒めだしました!ハムタク!ハムッチの働きはどうだった?」

「少し不恰好だがじゃ、味に関係しないくらいには切ってくれたじゃ!ハムッチ!ナイスじゃ!」

「ハムタクに褒められて嬉しいッチ!」

「それはよかったわ!今回は両チームとも美味しそうな料理を作れています!リポートは終わりです!」

 今回は期待出来そうだ!





 そして両チームとも制限時間の中で料理を完成させた!

「熊吉!まずはハムタクハムッチチームの青椒肉絲を食べてね!」

「これは!美味しいです!」

 熊吉は嬉しそうな顔をしている!

「次はコタローハムニブチームのタケノコのバター炒めだよ!食べてみて!」

「こっちも美味しいです!」

 また熊吉は嬉しそうだ!両チームとも良い働きをしたようだ!

 でも勝者を決めてもらわないといけない!

「熊吉!どっちの料理が美味しかった!?」

「甲乙つけ難いですが……ハムタクさんハムッチさんの青椒肉絲の方が美味しかったです!」

「勝利したのは、ハムタクハムッチチームです!」

「ハムッチ!やったんじゃ!」

「ハムタク!良かったッチ!」

 二人はすごく喜んだ!良い勝負にスタジオのお客さんも盛り上がった!

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