十一話 なんとなくハムスターレストラン 宇宙怪人犬ジョン後編
「ジョン!もう一品作ってもらうからね!まだ残っていてね!」
おれの言葉にジョンは
「マジか……美味いもん食わしてくれよ……」
と答えたジョンはさっきの料理がマズすぎてやる気を失っているようだ……
「ここでジョンさんに縁のあるゲストさんが来ています!飼い主の桜子さんです!」
「ユーキくんハムスター達久しぶりー♪」
ねここのリポートに合わせて桜子が出て来た!ちなみに桜子はおれの女友達でハムスター達とも認識がある。
「人間が来てくれたっす!」
「桜子!よく来てくれたッチ!」
コタローとハムッチは嬉しそうだ!
「お!桜子たん!来ていたのか!知らなかったよ!」
桜子が来てジョンのテンションが上がった!しかしジョンは桜子たんって呼んでいるのか……とにかく企画を進めないと!
「ジョン!ささみの他に好きな食材ってある?」
「うーん、キャベツとブロッコリーかな。おれ野菜も好きなんだよ。この二つは桜子たんも好きだよ!」
「はい!キャベツとブロッコリーです!両チームとも!料理を考えて!制限時間は15分だよ!」
「「「「了解!」」」」
勝負を決める二回戦目が始まった!
まずはハムスター達が何を作るか決める様子をねここのリポートで説明する!
「ハムニブ!料理何にするっすか?」
「キャベツとブロッコリーだぞ!ブロッコリーは茹でただけでも美味いぞ!キャベツも切って水でさらすだけでも美味いぞ!」
「じゃあシンプルで行くっすよ!」
「コタローハムニブチームは決まったようです!ハムタクハムッチチームはどうだ!」
「ハムタク!何作るッチか!?」
「キャベツとブロッコリーだじゃ?向こうは多分サラダでくるだろうかじゃ……そうじゃ!味噌汁にするじゃ!」
「両チームとも決まりました!ユーキ!ゲストとトークしてね!」
カメラはおれの方に来た!間を繋がないと!
「桜子は宇宙怪人犬のジョンとの暮らしはどう?」
「楽しいよ♪おしゃべりも出来るし、犬の姿になって散歩も出来るしね♪」
ジョンはそんな事もするのか!?ちょっと聞いてみよう!
「ジョンも散歩楽しい?」
「楽しいよ!日本の道は歩きやすいし!」
そんな事を話しているとねここがリポートしてきた!
「ユーキ!コタローはキャベツを千切りにしています!コタロー!まさか生の千切りで出すんじゃないわよね!」
「その通りっす!千切りのキャベツで出すっす!いわゆるコールスローってやつっす!」
コタローは考えをけろっと話した!そんなのありかよ……ねここはブロッコリーを料理しているハムニブにも聞く!
「ハムニブ!ブロッコリーを茹でているみたいだけど、まさかこれもこのまま出すの!?」
「そうだぞ!キャベツとブロッコリーなんてこう料理してマヨネーズで食うのが一番美味いんだぞ!」
「そうなの……ジョンさんはこれを聞いてどうですか?」
ねここは台本にはないが、ジョンに振ってしまう。
「うん!良いと思うよ!さっきのオムライスよりかはマシそうだ!」
「そうですか……ハムタクハムッチチームの様子も見に行きます……」
予想外の答えにねここはコメント出来なかった……
「ハムタクはとキャベツを切っているようです!ハムタク!料理は進んでいる?」
「上手く行っているんじゃ!ブロッコリーはもう小房に切って洗ってハムッチに茹でてもらっているんじゃ!」
「そうなの!ハムッチはどう!」
「もう顆粒出汁も味噌も入れて茹でてるッチ!」
これを聞いてハムタクの顔色が悪くなった。
「じゃ!ハムッチ!味噌汁の味噌は最後に入れるんじゃ!今から入れたら味噌が立ってしまうんじゃ!」
「ッチ!もう入れちゃったッチ仕方ないッチ!」
「ちくしょーじゃ!もうキャベツも入れるんじゃ!」
「ハムタクハムッチチームはまた上手く行ってないようです!ユーキ!お返しします!」
ハムッチしっかりしてくれよ……
とにかく何かトークをしないと!
「桜子!ジョン!料理の様子を見てどう?」
「さっきよりかはマシな物が出て来そうだな。」
「美味しかったらいいけどね♪一応楽しみにしているよ♪」
ジョンと桜子は料理の様子にある程度は期待をしているようだ!そんな事を思っていると早くもまたねここからのリポートがきた!
「ユーキ!制限時間前ですが、コタローハムニブチームは出来上がったようです!」
「時間余っちゃたっす!」
「余裕で出来たぞ!」
おれは二人にツッコミを入れる!
「そりゃそうだよ!ねここ!ハムタクハムッチチームはどう?」
「聞いてみるわ!二人ともどう?」
「一応出来たけどじゃ、もうこれはダメかもじゃ……」
「時間短かったッチ!」
「両チームとも出来たのか!とにかくゲストの二人に食べてもらおう!」
おれは構わずに進行した!
まずはハムタクハムッチチームのブロッコリーとキャベツの味噌汁から食べてもらう!まずはジョンからだ!
「一応さっきの料理よりかは美味しいよ!」
次は桜子にも食べてもらう。
「美味しいよ……♪」
次はコタローハムニブチームのキャベツのコールスローと茹でたブロッコリーにマヨネーズをかけたサラダを食べてもらう!
今度は桜子から!
「うん♪キャベツもブロッコリーも美味しいよ♪」
次はジョンだ!
「お!これは美味い!ブロッコリーの茹で具合も良いし、キャベツもちゃんと切れているね!」
今回の料理はさっきよりかは良かったようだ!まずはジョンに判定してもらう。
「ジョン!どっちの料理が美味しかった?」
「コタローハムニブチームが美味しかったよ!」
これで両チームとも一対一だ!桜子に勝者を決めてもらおう!
「桜子!どっちが良かった?」
「私もコタローハムニブチームの方が美味しかったかな♪」
これで勝者は決まった!
「宇宙怪人犬のジョンをゲストに迎えた今回の勝負はコタローハムニブチームの勝利です!」
「やったっすー!やっぱりシンプルが一番っす!」
「ハムタクに勝ったぞ!」
二人はすごく喜んだ!一方ハムタクハムッチはというと……
「悔しいけどッチ、仕方ないッチ、ハムタク!」
「僕は悔しいんじゃ……シンプルすぎるサラダに負けるなんてじゃ……」
落ち込んでるようだ……
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