九話 少し休憩!

 ついに「なんとなくキャラクター大相撲」が終わった!スタッフさんが土俵を片付けてくれてる合間にあの人に中継を繋ぐ!

「藤田さん!ハムケンのマラソンはどうですか!?」

「はい!ハムケンさんのなんとなく100キロマラソンですが、番組が始まってから三時間が経って15キロ地点の休憩所まで来ました!」

「ユーキ!ねここ!みんな!なんとかここまで走って来たんよ!頑張ってるんよー!」

 ハムケンはマッサージをしてもらっている。しかし三時間で15キロはかなり遅くないか?

「ハムケン!まだ歩いたりしてないよね!?」

「うん!あんまり歩いてないんよー!」

 え?もう歩いたりしてるのか!?早くね?しかしまだ始まったばかりだ!その事は聞かないようにしよう……

「ハムケン!他のハムスター達も頑張ったよ!褒めてあげて!」

 ねここの言葉にハムケンは、

「そうなん!みんな!何があったん?」

 と返した。他のハムスター達もハムケンと話す。

「ハムケン!大変だったっす!」

「やばいヤツらと戦わされたんじゃ……」

「うっちゃられた時は正直やばいと思ったぞ……」

「私が一番頑張ったッチ!」

「なんとなくキャラクター大相撲」はおれから見てもしんどい企画だったな……しかしハムッチはあんまり頑張ってない気がするが……

「ワシも頑張るんよ!みんなも頑張ってよー!」

「ユーキさん!ねここさんお返しします!」

 ハムケンと藤田さんの言葉で中継が終わった。まあハムケンも企画を成り立たそうとしているみたいで良かった!





 次は一休のなんとなく逃げるちゃの方も中継を繋ぐ!

「高藤さん!一休はちゃんと逃げてますか!?」

「はい!ユーキさんねここさん!一休さんは三時間逃げ続けています!」

「おれっちを捕まえてみろちゃ!ほれほれほれっちゃ!」

 一休は跳び箱を利用して逃げているようだ、踏み台を使って高くジャンプしたり、跳び箱を飛んでその後は小さくなってまた踏み台の方に行って逃げている。ハンターの人達の人数が多いのを逆手に取って、人が渋滞するようにして上手く逃げれてるみたいだ!

「一休さんの話しを聞いてみます!ハンターのみなさん!ちょっと追いかけるのをやめてください!」

 ここはちょっと休憩だ!ねここが一休に話しを聞く。

「一休!そろそろ疲れてきたんじゃない?大丈夫?」

「ねここ!まだまだイケるちゃ!意外にも楽に逃げれてるちゃ!」

「そうなの!頑張ってるわね!」

 ここで高藤さんが進行する。

「一休さん!ここでしばらく休憩です。その後は新しいハンター達が登場します!」

「休憩かっちゃ!新しいハンターが来ても余裕ちゃ!」

 一休は余裕綽々だな。このままいけたらいいけど……





 30時間テレビは合間にスポーツ中継が挟まったりする。これからは野球中継が行われる。おれ達は大きな楽屋でみんなで休憩する!

「疲れたっすねー!」

「俺なんか三人も倒したぞ!正直キツいぞ……」

「僕は二人倒したんじゃ!」

「私も一人倒したッチ!」

 ハムスター達は談笑している。まだ始まったばかりなので体力は残っているようだ!そんな時にプロデューサーの柳さんがやって来た。

「ハムニブさん!野球好きだよね!ちょっと野球中継出てもらえない?」

「そんな事してもいいんかぞ!出たいぞ!出してくれぞ!」

 ハムニブは柳さんの誘いに乗って行ってしまった……相撲でもハムニブの負担は大きかったのに……番組の最後にはボクシング企画もあるが、ハムニブの体は持つんだろうか?そんな事を考えいるとねここが話しかけて来た。

「ユーキ!私上手くやれてる?MCの仕事なんてした事ないから不安なのよ……」

「ねここは自分の仕事をやれてると思うよ!不安にならなくて良いよ!」

 おれの言葉にねここの顔は少し明るくなった。でもおれもこんな仕事は初めてだ。おれもこれから上手くやれるかな……おれも不安になっていると……ハムタクが話しかけて来た。

「ユーキ!次の企画は僕が頑張るじゃ!ユーキも頑張ってくれじゃ!」

 次の企画は料理企画だ!料理が好きなハムタクにはうってつけの企画だ!

「わかったよハムタク!おれやるよ!」

「頑張るのはユーキとハムタクだけじゃないっす!おいらも美味しい料理作るっす!」

「私、料理した事ないッチ!でも上手くやるッチ!」

 コタローとハムッチもやる気のようだ!その時ハムニブが帰って来た。ハムタクが声をかける。

「ハムニブも料理頑張ってくれじゃ!」

「おうぞ!俺もやるぞ!」

「次の企画もみんなで頑張るよ!」

 おれの言葉に楽屋は盛り上がった!

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