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  • 方角企画から失礼いたします。『桜の樹の下には』カクヨム公式でも公開していたので、この機会に読んできました。

    「桜の樹の下には屍体が埋まっている」という言葉から、『言葉』の生き死に(という表現で良いのか悩みますが)の話に繋がるとは思わず、なるほど!と思いました。

    >生まれた瞬間に消える言葉と、不朽の言葉

    書き手でもある身としては、非常に考えさせられるテーマでした。
    「自分が学生の頃は〜息巻いていた気がするが」や「後者を求めていたはずだ。だがどうやって」から、主人公の書くことに対する思いや過去がうががえて良かったです。

    物語全体に純文学的な雰囲気がありますが、「腐らぬものなど、ない。」と最後の方で、主人公が答えを出しているように思えたので、方角は北北西ではないかと感じました。
    読んでいて強くひきつけられる素敵な作品でした。

    作者からの返信

    コメントありがとうございました。
    そしてお返事が大変遅くなってしまい申し訳ございませんでした……。

    原典、カクヨム公式でも公開があったのですね。
    そういえば古典的名作もサイト内で公開されていましたね。そうした古典と同じサイトで自作が公開されている、ということに不思議な感覚を覚えます。

    言葉の「寿命」については、私自身は「言葉は常にうつろい変化していくもの」という認識でいるのですが、そんな中でも次代に残っていく言葉は存在していますし、書き手として不朽のものを求める方々も少なからず存在しているように思われまして。そのあたりを考えているうちに本作ができあがったように思います。

    最後にきっちりした答えが出ている、という点は確かに北かもしれません。
    上述のように、自分なりの見方がある程度固まっている題材を扱ったがゆえにそうなったかもしれません。
    自分自身の中で、もう少し迷いがある題材だと、方角も違ってきたのかもしれません。

    「読んでいて強くひきつけられる」とのお言葉、たいへん励みになりました。
    あらためまして、お読みいただきありがとうございました!

  • 生まれてすぐに消えてしまう言葉と残り続ける言葉、特に消えてしまう言葉については考えたことがなかったので、少し不思議な感覚でした。たとえすぐに消えてしまったとしてもそういう言葉にはいつも楽しませてもらったり励まされたりしているわけで、不朽の言葉を残せなくても、やはりどんな言葉も大切にしたいような、そんなことを考えました。拙くても言葉を紡いでいるものとして、とても興味深かったです。
    読んでいろいろ考えさせられたので、西の要素が強いのでしょうか。方角は北西、または西北西あたりかなと思いました。

    作者からの返信

    御来訪&読了感謝です。
    私個人としては「言葉ははかないもの、うつろうもの」という感覚が強くあって、広く知られた著名な語句であってもそれは同じ……と思っています。本作にはその考えが特に強く出た感じです。
    けれど同時に、はかなくうつろうものだからこその妙味もあるように思います。
    色々と考えてくださったとのお言葉、(この表現が適切かどうかはちょっと自信がないのですが)ありがとうございます。

    今回は真北以外の何かに挑戦したかったので、北ではない方角に向いているとしたら書いたかいがありました。

    あらためまして、コメントありがとうございました!

  • おくればせながら、方角企画よりお邪魔いたします。

    桜の樹の下には〜、あまりにも有名なフレーズですが、わたしも原文を読んだことがなくて今回はじめて読みました。まずそのようなきっかけをいただけたことに感謝します。

    桜の妖しさと、言葉というものへの哲学的な考察と、主人公の人間くささがうまく絡みあっていてとても読みやすかったです。

    方角としては北北西かなと思いました。
    幻想なのか想像なのか、それとも現実なのか——という根の檻のくだりや、主人公の思考に西を感じつつ、ストーリーの流れはシンプルでわかりやすいので北の要素が強めかなと。

    作者からの返信

    御来訪&読了ありがとうございました。
    私も原文は今回初めて読んだのですが、「フレーズとして知っていても原典は読んだことない」作品は本当に多数あるので、自分としても知見が広がった思いです。

    読みやすいとのお言葉、ありがとうございます。
    ふだん真北ばかり書いている真北脳なので、読みやすさやストーリーラインのわかりやすさはそこから来ているのかな……と思います。
    せっかくの方角企画なので、真北以外の何かを書いてみたかったのですが、多少なりとも西みが出ていたとすれば書いたかいがありました。

    あらためまして、コメントありがとうございました!

  • 企画より拝読。
    整った文章で読みやすく、最初の口当たりは北向きという印象。
    根が絡まるシーンは幻想なのか、事実そんな事象が起きているのかが判然としないところが印象強く、また方角判定においても注目する点なのかなと思いました。
    この部分の印象は西に寄る感じ。哲学的な内容を含むことや、何か結論が出るわけでなくぼんやりとただ流されていくような終わり方も、西の気配を感じます。
    全体としては、宣言された北北西に近いのかなと感じました。

    作者からの返信

    御来訪ありがとうございます!
    文章については、普段のわかりやすさ重視の北用文章から(筆者としての書き味は)大きく変えていないので、北判定に納得感があります。
    終わり方については、結論は出さないものの話を畳みにいっているので北的、というご指摘もありまして、北向きか西向きかが判断分かれている感じですね。
    総じて皆様北西方面のどこかで判定されているように思いますが、個々の要素について「どこで西か」「北か」が人によって異なるようで、そこも方角企画の面白さだなーと感じております。

    コメントありがとうございました!!


  • 編集済

    桜と死体ってやっぱり印象に残る組み合わせですよね。
    残る言葉とすぐに消えていく言葉、という感覚を意識したことがなかったので、そういう風に考えるだ、と意外な発見がありました。

    方角は北北西あたりな気がします。日常風景の共感みたいなものを感じたのと、「不朽の言葉でさえ、時が経てば鮮烈な輝きは卑俗に曇っていく」などのあたりで、終わりに向けてまとめていっている感じがしたので北要素が強いかな、と。

    作者からの返信

    御来訪ありがとうございます!
    残る言葉と消える言葉については……私自身は「未来永劫そのままの形で残る言葉はない」と日頃思っているので、そこが表に出ています。
    一方で、小説を書いていると「自分の言葉を残したい」と願う方々も少なからずお見かけする気がしていて、そこのギャップから本作が生まれた感じですね……

    方角は北北西、とすると自己評価と一致する感じですね。
    「終わりに向けてまとめていっている感じ」にはっとしました。普段はド真北ばかり書いているので、話をまとめる方向に意識が向いてしまったんでしょうね。
    言われてみれば真北脳が出てきていますね、このあたり。

    コメントありがとうございました!!

  • 企画から来ました。
    これはかなり純文学調ですねー。いや、恐れ入りました。素晴らしいです。
    かっちりとした文体の純文学調ですがちゃんと現代的なモチーフと明確な主題がありますよね。私がそれを正確に読み取れているかどうかはちょっと置いておくとして。
    カクヨムでこんな見事な文芸調のお話を書かれる方はなかなか見つかりません。大変勉強になりました。ありがとうございました。

    方角は純文調に少しだけ世相への描写が効いているので西北西ぐらいでいかがでしょうか。

    作者からの返信

    御来訪&読了ありがとうございます!
    普段はド真北ばかり書いている真北脳なのですが、せっかくの方角企画なので北以外の何かに挑戦してみました……ただ当初は東を目指してた(各場面がもっとぶつ切りで不連続になる予定だった)はずが、気がついたら西へ向いていたようで、方角って難しいなあと感じております。

    文芸風の調子をお褒めくださりありがとうございます。
    西北西とすると、自認よりは西に寄っている感じですね……普段書かない感じの話でしたが、真北を外せたようでしたらなによりです。

    コメントありがとうございました!

  • 方角企画からお邪魔致します
    この有名なフレーズ、実は私、全文を読んだことがなくて。でもそのフレーズだけは知っているのですから、よく考えればすごいことですよね。本作を拝読して、改めてそのことに気づかされました。小説にしろ歌詞にしろ、人の心に残り続ける名文を生み出せるって、素晴らしいです。同僚の、それだけ広まる言葉を遺せたら生まれた甲斐がある、との発言がとっても印象的でした。
    方角は、主人公の丁寧な心情描写に文学的な薫りを感じたので西が強いのかな?と思いました。あとは、真北のような濃くて分かりやすいものではないですが、きちんとしたストーリー性を感じたので、北もあるのかな…と。ので、北西に一票入れさせて頂きます。
    「言葉」について深く考えさせられる、素敵な作品でした!

    作者からの返信

    御来訪&読了ありがとうございます。
    実は恥ずかしながら、私もこれを書こうと思い立つまで全文を読んだことはありませんでした……大抵の言葉は生まれた瞬間にわずかな意味を伝えて消えていくものですが、本当に稀に、ずっと残る言葉が生まれることがあるんですよね。
    小説投稿サイト内外を問わず、小説を書いている方々の中に「自分の生きた痕跡を残したい」という動機の人たちが少なからずおられるようにも見受けられますし、言葉を残すことを目指している方々は多いんだろうなと思います。

    本作主人公の感慨としてはむしろ逆方向なのですが(永遠に残る言葉などはなく、必ずどこかで変質していく)、言葉についてなにがしかの感慨を残せたようでしたらなによりです。
    あらためまして、コメントありがとうございました!

  • 企画から参りました。コメント失礼します。

    「桜の樹の下には~」の文言は、有名ですよね。私も凄い表現だな……と思っていました。
    情景描写がとても丁寧で、主人公が見ている景色が私にも分かりやすかったです。ぼんやり考え事をしながら歩く、そんな様子が伝わってきました。

    方角は、私も北北西のように感じました。まず、何が起きているのかが分かりやすい文章に北向きを。主人公の考えが少し変わったようですが、その変化が劇的なものでなかったところに少しの西向きを感じました。

    作者からの返信

    はじめまして。読了ありがとうございます!

    「桜の樹の下には」の文言はとても有名ですが、実はちゃんと原典にあたったことがなかったので、今回これを書くにあたって初めて全体を読みました……出典を読んだことがない人間でも知っているほど力のあるフレーズ、凄いものだと思います。
    そして情景描写をお褒めくださりありがとうございます。今回、普段書く真北以外を目指してみたので、いつもと若干感覚が違う部分もあって楽しく書けました。作中内容にも合っていたとすればなによりです。

    方角はやはり北北西と感じられましたか。
    私自身としても、できごとの系列と因果関係が、論理でわかりやすくつながっている点については北要素が強いと感じています。ここは一致している気がしました。お伝えくださり感謝です。

    あらためまして、コメントありがとうございました!

  • こんにちは。
    文章が上手いなあと思いながら、読みました。

    >「気をつけろ」
     言いがかりだとは解っていた。考えごとに耽っていたのは自分の側だ。

    ここがとても良いと思いました。主人公の性格の悪さが現われていて。

    方角は、北西でしょうか。カタルシスはなく、取り立てて事件のない日常の一場面における主人公の心理を淡々と追っているので。東の要素はないように思いました。

    >それ以上に、美しい言葉を反芻すれば満腹感がある。物質ならざるもので胃が満ちる感覚は、誰に話しても理解されたことはない。だが、確かにそれは美味く――
     思考に沈みながら歩いていると、

    主人公になり切って書いているなあと、すごいなと思いました。

    指摘ありの企画なので指摘ですが、「れば」という表現がやや多いように思いました(わざとなのかなとも思ったのですが、書いてみました)。

    とても読み応えのある短編でした。

    作者からの返信

    読了ありがとうございます。
    そして文章をお褒めくださりありがとうございます。「北じゃない何か」を目指した結果、書いている時の感覚が普段とちょっと違っていた感が今回ありました。
    KAC参加作についても「計算されたきれいな文章」と仰ってくださいましたが(ありがとうございます)、オレンジ11さんの感覚と合う文章なのかもしれません。

    方角については、やはり東要素はなかった感じですね。
    実のところ、当初案ではもっと場面ごとの関連がぶつ切りで、パッチワークのような違和感を出そうとしていたのですが、いざ書き上がってみると普通に各場面がつながっていて、繋ぎ合わせ感(=実験要素)が消えていました……。
    場面が繋がってしまったのは真北脳のせいかもしれない、とも思っています。真北は場面同士が密に繋がると思っているので。

    主人公とシンクロして書いているのは、普段ほぼ一人称ばかり書いているのでそのためかもしれません。
    そして指摘もありがとうございます。意図したものではないので、今後は留意したいと思います。

    あらためまして、コメントありがとうございました!