第5話 初めて依頼が来た 後編

 晴日さんは、僕に「そろそろ来ますね。雨夜君、準備をしていてください。私達がいるのに、驚いて準備に遅れたのでしょう。相手は強者です。」と言われた。僕は、少し緩んでしまっていたが、その一言で、緊張と冷や汗が止まらなくなっていた。すると晴日さんが僕の手の上に晴日さんのてを乗っけて、緊張感をやわらげてくれた。僕はこんなことを気にしている暇はないのだが、女の子にてを触られている、しかも気になる相手からだったので、余計に緊張してしまっていた。

 そこに、いきなり床から、煙がでた。僕は一瞬いきなりの事で、びっくりをし、晴日さんから出遅れてしまったが、すぐに追いかけた。怪盗は、逃げ続けていたけど、家の中は広く走り続けていたからなのか、手を足に置いて、休憩をしようとしていた所の一瞬の隙をついて拘束した。怪盗は一瞬の僕の行動に遅れてしまい、僕は拘束をなんとか抵抗を抑えながら捕まえた。僕は、息が上がりまくり、冷や汗や疲れがいっきに来てしまいこの場で失神してしまった。目を冷ますと、そこは友近さんの家の僕が泊まらしてもらっている部屋の天井と、晴日さんだった。晴日さんは、起きた僕を見て、喜び僕に目尻に涙を浮かべながら、嬉しいですーと泣きながら、喜んでくれた。僕からしたら、嬉しいのだが、そんな時間はそんなに長く続けられる分けがなく、冷静になったのかすぐに手を離し、一瞬でこっちから離れた。僕はすごく落胆をした。その一幕をずっと友近さんは温かい目で見ていた事に気づいた僕らは、気まずさにお互い目をそっぽに向いた。恐らく僕の耳も、晴日さんの耳もやばいくらい真っ赤だっただろう。

 僕は、失神してしまった後の話を、聞いた。僕が失神した後、僕の下敷きになった犯人が逃げ出そうとしたが、すぐに取り囲まれ、捕まった。犯人はなんと友近さんの秘書だった。彼は、過去もこうゆう金持ちの家の秘書になり盗みを繰り返したようだった。

 僕らは、泊まった次の日、帰った。まさかこの後、こんなことになるなんて思いもしなかった。

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