第8話 仲良し二人組

「せ~んぱい、お昼食べよ」


 お昼休み、ひょこりと花蓮の隣に顔を出した美茜に、花蓮はパソコンを閉じながら頷いた。


「ミア、ちょっと待ってて」

「ん」


 お弁当、財布、といそいそと準備を進める花蓮は、もうすっかり美茜との関係に慣れていた。初めのうちはおかしな敬語が混ざったり美茜の些細な悪戯にいちいち慌てたりしていたので、美茜にとっては少々不満らしいが。


「お待たせ、行こっか」

「遅いよ花蓮」


 仲良く連れたつ様子は、今まででは考えられないものだった。ぴったりくっついて歩く後ろ姿を、同じ部署の同僚が食い入るように見つめる。


「花蓮ちゃん、ちょっと前まですごい挙動不審だったのにねぇ」

「最近よく一緒にいますよね。可愛い子同士で目の保養っていうか」

「花宮もあんまり誰かとべたべたするタイプじゃないと思ってたけど、ああしてるとちゃんと年下って感じだよね」

「姉妹みたいよねぇ、微笑ましいわぁ。ね、翠依ちゃんもそう思うでしょ?」

「…………」


 桃花のような先輩と六花のような後輩は、ちょっとした話題の種になっていた。




第1章これにて完結となります。

お付き合い頂きありがとございました!

次回からは第2章ということで新キャラも登場致しますので、引き続き楽しんで頂けたら幸いです!

美茜かわいい! 花蓮もっとやれ!

2人とも応援してるぞ!

と思ってくださる方、是非とも★評価とフォローもお願いします......|* ॑꒳ ॑)

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