第4話 あの子にバレた
だらだらと冷や汗が止まらない花蓮は、死刑宣告を待つような気持ちで彼女が口を開くのを待った。
「……先輩ってさ」
「は、はい‼」
「前からコイツのこと好きですよね」
「え」
「初対面の時、アクキーつけてたじゃん。しかも初期限定のやつ」
「え⁉」
今なんと言ったのか、この後輩は。
ビシリとフリーズした花蓮の顔を覗き込んで、不機嫌そうに呟く。
「あれ、なんで外しちゃったの」
青く艶やかな髪から覗く耳がほんのりと赤く染まっている。横一文字に引き結ばれた唇はむずむずと動いていて、言いたいことを抑え込んでいるようだった。
「……かわい」
ぽつりと口から漏れ出た言葉は、彼女の真っ白だった頬まで色付かせた。
どうやらずっと前から、君のファンだったことは筒抜けだったらしい。
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