第25話[何者]
〜現在地︰???〜
〜終夜視点〜
終夜「父さん」
"お前は、立派なボスになれる"
そんな、父さんからの言葉が、嬉しかった
俺が███を継げれば、███をこの世界に轟かせられる、皆に、先代達の凄さを分かってくれる
"お蜑�は、立派なボスになれる"
もっと、皆に父さん達の努力を知って貰える
"お蜑�は、遶�派なボスになれる"
俺が名を轟かすことに成功したら、褒めてくれるかな
"お蜑�は、遶�派なボ繧ケになれる"
……あれ、違うな
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俺の父さんは……あれ?
あれ、というか俺って
何者だっけ
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「……きろ、終……ろ……!」
……誰かが俺の名を呼んでいる……?
……誰だ……?……起きたばっかりで脳が働かず、誰の声か上手く認識ができない
「ビンタすれば行けるか?」
「いや取り敢えずジャブで小指切る?」
「ジャブの意味知ってる?」
ヤバイ、早く起きねぇと小指が殺られる
終夜「おま……ちょっとうるせぇって……」
命「だってよ、うるさいぞ猿1と猿2」
零夜「猿1って俺のこと?!」
翠郎「俺はただ小指切断を」
「「それがダメなんだろ馬鹿」」
こいつら……さっきまで奇襲の対処してたのに……急にいつものペースに戻って……
零夜「……んで、平気か?終夜」
すると、零夜が少しトーンを落とした声で、俺の安否を確認する
終夜「別に、どうもない」
翠郎「俺が運んでやったの感謝しろヨ」
零夜「運んで来たのは无鳳だけどな」
翠郎「見つけたのは俺ですから」
終夜「……ありがと」
零夜「たまにお前ってデレるよなぁ」
終夜「もう一生感謝しない💢」
零夜「やめなさい?!」
命「ホント、元気だなぁ……」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
〜現在地︰アジト・自室〜
〜天斗視点〜
……井の中の蛙だったなぁ
そりゃそうか、こんな零細マフィア組織より
あっちの方が経験積んでるし、くぐってきた修羅場の数が違う、俺なんかじゃ到底太刀打ちできなかった相手だ
俺は終極を眺めながら、問う
天斗「なぁ、終極」
天斗「……俺、なんつーか」
天斗「お前を受け取る資格、あるのかなって思って」
終極は何も言わない
刃が月明かりに照らされるだけだ
天斗「お前が喋ってくれればいいんだけどな、まぁ、これは我儘か……」
俺の投げかけに、勿論反応を示すわけは無い
天斗「……いいや」
そして俺は、自室のドアを開ける
終極は、未だに輝きを放つだけだ
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