第21話[3人目の幹部]

〜現在地:流星街・大通り〜

〜天斗視点〜


玲亜と共に敵を薙ぎ倒すが、数が数すぎる

殺ったらまた別の、殺ったらまた別のが湧いて出てくる、玲亜の射撃の援護もあり、1人の時よりかは動けているが、それでもだ


玲亜「天斗!どうすんの!」

天斗「分かんねぇ!」


これじゃ埒が明かない、多勢に無勢すぎる

だけど、ここは踏ん張らなきゃダメだ

ドクンドクンと心臓が跳ねる

集中しなきゃ、何処かで殺られる









──「やぁやぁ、君たち」


その時、流星街の大通りは

濃縮された、に侵される

俺と玲亜は声のした方向から距離をとり

俺は名刀終極を、玲亜は拳銃を構える



???「酷いな、何もしてないよ」

玲亜「まだって事は、これからなんかするつもり?」

???「っはは、それはどうかな」

天斗「……お前、何者だ」

???「あぁ、俺?」




???「俺は」




──




天斗「……へぇ〜」

玲亜「…幹部……」


道理で他の奴らとは一線を画す桁違いの殺気を放ってる訳だ

ここで幹部を殺れば、虎狼の戦力を削げる

……だが、最悪なタイミングで来やがった

周りには虎狼の構成員

そして俺の目の前7m先には幹部

八方塞がりと言う言葉が似合いすぎている


玲亜「……天斗」


すると、玲亜がこちらに語り掛けてくる


天斗「なんだ、遺言とかは言わせねぇぞ」

玲亜「アホか元々死ぬつもりなんてない」

天斗「わぁってるよ」


そして、玲亜が俺と背中合わせになり

銃をリロードする音が鳴る

そして、直感的に分かった

玲亜コイツ、幹部と俺のタイマンで殺らせるつもりだ

俺は玲亜の思考が分かると、少しフッと笑う


天斗「……任せていいってこと?危なくねぇか?」

玲亜「舐めないでもらってもいいかな」

天斗「あーはいはい……わぁったよ」


天斗「んじゃ、任せたよ」

玲亜「リョーカイ」


ガンッッッッと言う地鳴りのような音を出し

悠河を俺の間合いへと詰める


悠河「はっや……!w」

天斗「斬り捨てろ、終極」


俺は間合いに入るとすぐに終極の斬撃を繰り出す


だが、終極は空を斬った


悠河「良い太刀筋だ、だけど」


後ろから悠河の声がする

本能が叫ぶ、受け止めろと

俺は反射的に後ろを振り向き、終極を振り下ろす


しかし、終極の斬撃が悠河に当たることは無かった


悠河「まだ、子供だね」

天斗「ッ!?」


いつの間にか俺は、悠河に背後を取られる


天斗「やっ……」


重い蹴りが、俺の腹を穿つ

ゲホッ!!!と言う声を出し、俺は後方へ転げてしまうが、すぐに体勢を建て直す


天斗「っは……お前……やっば…」

悠河「褒めてくれてありがと」

天斗「……あぁ…」


俺は笑う

こんな敵、久しぶりだ

俺は終極を構え、深呼吸をし

再度悠河の方を見る


天斗「零夜組の蒼天の力、見せてやるよ」


俺の半ば挑発のような言葉に対し、悠河は少しビクッとなる、だが、直ぐに顔はニヤリと笑い、俺に向かい口を開く


悠河「虎狼の幹部の力を侮るなよ」





──────「殺す」「殺る」──────





 ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎マッチアップ



 ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎天斗VS 悠河

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