第2話 mRNA治療薬に関して

ワクチン、と呼ばれている

新型コロナウイルス感染症に関する話題と、その予防および治療について、これまで私は自分の考えを話すことを避けてきた

政治の話と野球の話、きのことたけのこ戦争、目玉焼きに何をかけるか

新型コロナに関するあらゆる話題は、上記の大戦争を超えて人間関係の断絶を引き起こしかねないからだ


じゃあ今なんで書いてるんだ

というツッコミは御尤もなのである

これもまた、大変主観的な問題で申し訳無いのだが、お前は本当にそれで良いんだな?という、自分の声を無視することが、そろそろ自分で辛くなってきたからというだけのことだ


話を始める前に、新型コロナウイルス感染症で亡くなられた方、ワクチンによる副作用で亡くなられた方に、心から哀悼の意を表します

まだ、今も後遺症に苦しまれている方、ワクチン接種による長期後遺症で不自由されている方には、一日も早い快癒を心から祈念いたします


これを書こうと思ったのは、私のような非情な凡人ではなく、類稀な頭脳と情熱を持ち合わせた偉大な博士達が多数、道半ばで命を落とされたからだ

彼らは自らの正義から、非常に初期段階から専門的かつ論理的に、新型コロナウイルス感染症の感染経路や治療法について、また、世界初となるmRNAを用いた新型コロナワクチンについて、様々な情報を開示されていた


感染の有無を検査する方法として日本でも既に一般名詞化した「PCR検査」として知られるPCR法の確立者であり、第一人者であったキャリー・マリス博士

氏はこのPCR法でノーベル化学賞を受賞された偉大な研究者だが、博士御本人がこのPCR法を「病気の診断」として用いることには、非常に懐疑的であるとの立場を取られていた


エイズウィルスの発見後、その予防と治療法を研究されノーベル医学生理学賞を受賞されたモンタニエ博士

新型コロナウィルスが武漢研究所から誤って流出したものではないかと指摘され、おそらく、新型コロナウィルスを用いたHIV治療法を研究開発していたのではないかと推察された

これについて、博士のご発言かのように「生物兵器である」や「故意に流出した」などと風聞が立ったのは本当に残念です…


こういった世界最高の頭脳だけでなく、日々様々な方が情報を発信し、疑問に思った部分を議論し、私のような凡人でもそこそこ情報収集できる程に、その多くをオープンソースとして提供された

中には陰謀だ、人口削減だ、世界大戦だ、と「この新しい病をいかに予防し克服すべきか」から大きく外れた主張もあった


この春、小林製薬の紅麹を巡ってひと騒動あった

健康機能食品によって健康被害がもたらされるという事態に、厚生省の対応は案外素早かったと思う

日本人は特に、口に入れるものに対しての危機感アンテナが極めて過敏だ

古くはBSE問題で輸入牛肉の全頭検査を実施したこともある

食品に関する異物混入はすぐさま炎上案件となり、アルバイトが起こした不衛生な悪ふざけがきっかけで当該店舗のみならず、株価自体が下落することもある


そのくらい過敏な民衆が、ことmRNA治療薬については麻痺したかのように沈黙する

金属様の不純物が混入したと聞いても、接種会場で倒れた人がいたと報道されても、誰も何も言わなかった

食品で金属片が混入していたら、当該ロットは即自主回収だ

回収されなければ不買運動が起こる程に、過剰に反応する

それが何の反応もせず、淡々と「でも他のバイアルからは見つかってないんでしょ」と呑気にしている


正直、とても怖かった


予防接種だ、ワクチンだ、と呼んではいるが、大量生産される医薬品である以上は「生産体制」に本当に不備がなかったのか、予想外のものが混入する可能性はどの程度なのか、検証はするべきではないのか

厚生省のサイトでも重症化を予防するとの報告があがっている、という表現に留まる

打ったらひかない。というものでは決してない


また、mRNAを用いた「体内でスパイクタンパク質を生成させる」という作用は、世界で初めて実用化された新技術だ

つまり、まだ誰も実際どうなるかを長期間観察してないし検証もしてない

皮膚科医からの報告で帯状疱疹を発症した皮膚内に、このmRNA治療薬を接種後半年以上経過した後でもスパイクタンパク質が存在する、というものがあった


当初、mRNAについては体内で速やかに分解され、遺伝情報が人のDNAに逆転写される現象は起こらない、起こりようがないとされた

これは逆転写酵素と呼ばれるものが含まれない、とされてきたからだが、ここへきてSV40ウィルスの混入が疑念を呼ぶ


アルゼンチンの生物工学者グループによって公証人立会のもと、各社mRNA治療薬の成分分析を行ったと情報を拾った

今ならツイッター(現X)でも動画が見れるだろう


口腔外科の医師の、月に1人か2人でやってきたのに今は月に20人、という焦りと違和感を含んだボヤキもある


不安を煽ろうという意図はない

重症化を防ぐ作用はあるのだろう

だがリスクが他にない訳ではない

最多は心筋炎だ

血管に関わる炎症全般、免疫低下もある

IgG4関連疾患と呼ばれる難病がわかりやすい


打たないで、とは言わない

前段、私は、すべてのことに選ぶ選ばないの自由があると書いた

これは今後も変わらない


私は流されやすい人間である

他人がしていることは真似したくなり、誘われればついていくタイプだ

真剣に生きているとは言えず、どちらかと言わずとも後ろ向きで、自分の命を絶対視していない

平たく言えば生きる力が足りてない


だがmRNA治療薬について、これをうつことにどうしても同意できなかった

作用機序が不鮮明すぎる

あまりに急造すぎ、そしてそのことを問題視しなさすぎる

日本にはこれまでいくつもの薬害があった

そしていつも、被害者達の最初の声は無視された

国が実害を認め、その補償に乗り出すのはずっと後のことなのだ

薬害を受けて泣き寝入りなんて理不尽だ


あなたは、世界にあなたしか居ない

たった1人しか居ないのだから、自分が納得できる選択をして欲しい



私は長くこの話題を避けてきた

反ワクだとレッテルを貼られてまで、人と衝突してまで他人を助けようと思わなかったからだ

自分は打たない

人のことは知らない、その人が自分で考えることだ

そう線引した非情な人間だと思う

でも、今回のワクチンが新技術だと知らなかった人もいたかもしれないし、これまでの不活化ワクチンと同様の作用機序だと思っていた人もいたのかもしれない

本当に黙っていることが正しいのか

時折悩んだ


だから書いた

中期的副作用はこれから出てくるだろう

これが未曾有の大薬害にならないことを祈りたい


明日も、どうか健やかであれ。




2024.4.29 なごみ游

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