第3節間話『“おしまいに”』
『黒』は瞬間的に現実を蝕んだ。
——ハイヌウェレ。それは人間が産んだ憎悪の凝集。迫り来る憎悪の津波に、シュヴァリエは屈しない。魔術の展開を続ける。
(——!!)
その最中に、彼女は見てしまった。
思考が硬直する。思考回路がうまく働かない。深黒の最奥に眠る“怪物”が、卑しく笑っているのを、シュヴァリエはみる。
「離島の悪神とは、驚いた!!」
シュヴァリエは叫ぶ。瞬時に滞っていた回路を再起させ、魔力元素を一つの“形”へとまとめていく。シガレットは侵食されていく右腕を抑えながら叫ぶ。
「聖教会のミス・ブラック! 聞いた通りの無法ぶりだが、ああ、惜しいな!
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