(二)-6
「まさか、フラれちゃったとか~」
今度は両手をポケットに突っ込んで、まっすぐカメラの方に向くように鴫野が指示しようとしたところ、レンズを回していないにもかかわらず、ファインダーの中の拓弥がどんどん大きくなった。
鴫野は慌ててカメラのファインダーから目を離した。目の前に拓弥がいた。
拓弥は右拳を握りしめて顔の横の位置まで持ってきていた。体は左が前に出るような体勢であった。そしてその拳は明らかに鴫野の顔面を狙っていた。
(続く)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます