第4話 目的と目標
雫玖と計画を練り、兄さんと僕はこれからの事を改めてどのような方針で進めるのか考えていくこととなった。
入れ替わりの方法や主人格として僕、拓真が普段通り生活をし兄さんとお互いに出来ないことや苦手な事を埋め合う形で協力し合う事となった。
雫玖はというと3年越しに再会した兄さんとどう向き合うのか、話し合いから1週間が経過し心が決まったらしく僕に今朝連絡が来た。
「拓真くん、今日時間空いてるかな?仕事が終わったら少し雄一と話がしたくて...」
僕は兄さんに背中を押され、大学を休学していたのを今日、退学する決意をし、学校に届けを出しに行くところだった。
生活も困難になる中、僕は仕事を探し帰りに就活がてらハローワークに向かう予定を入れていた。
雫玖さんの連絡を読み、夜時間が取れる事を伝える。
「雫玖さん、おはよう。アレから僕なりに色々考えて夜時間が取れそうだから、その時に話そうと思う。兄さんの事は了解。19時くらいに来て貰えたら大丈夫かな。それじゃまた後で。」
雫玖さんにメールを送信し、今日の予定を順に遂行するべく大学に向かう。
外はまだ少し肌寒い3月11日。
兄の命日から3年と1ヶ月。
色々あったけど兄さんが僕の中に入り、生活するようになって諦めかけてた人生に光が差し込んだように、僕はまた頑張ってみようと思える。
大学に到着し、退学の手続きを終え、ハローワークへと向かう。
ハローワークに到着し、待合室の椅子に座ると隣に1人の女性が座ってきた。
綺麗な女性だと思い、チラリと名前を見ると大宮陽菜という名前が見えた。
「"大宮...?"」
愛のトライアングル @2ki4mu
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