第5話 パーティー
――――噴水前近く――――
ノエルと別れた後、私は道具屋に行き、簡易用食料の補給、ちょっと高かったが初級料理キットを一つ、あとは見た時に一目惚れをした可愛い猫ちゃんのぬいぐるみを買ったあと、街の外に出るためとりあえず街の中央に向かって歩いていた
「いやぁ、こんなにも可愛いぬいぐるみがあったなんてゲームを
何気に買い物で一番高かった人形を買ったことにより私の財布の中がかなり軽くなった。
「早く稼いで可愛いクラゲのぬいぐるみを買わないと︙︙」
街の外に向かうためにまだ理解してない道を使わずに街の中央に向かう途中、噴水の前で剣を持った状態で座り込むノエルを見つけた。
「ノエルさん?いったいどうしたんです??」
未だに解けない緊張を味わいながらオズオズと質問をする。
「ん?ああ、ユイちゃんだぁ、いや聞いてよぉ、ダンジョン潜ってたんだけどプレイヤーが設置した罠にハマっちゃって死んじゃったんだよ」
ダンジョンであった事を簡単に説明しながら剣を鞘に戻しノエルは立ち上がる。
「それは災難でしたね︙︙、死んだ時の落としたアイテムは大丈夫なんです?」
「ダンジョン内で死んじゃったからアイテムに関しては大丈夫なんだけど、死亡ペナルティとして今日一日は同じダンジョンに潜ることができないんだよね、ちなみにユイちゃんは何してたの?」
「私は道具屋で少しお買い物をしたら
ノエルは、「お買い物かぁ、最初はめっちゃ役に立つものが沢山あるんだよね」と言いながらの両手を前に組み、頷いている。
「そうだ!ユイちゃんさえ良ければ一緒に初級ダンジョンに一緒にいかない?自然界に存在する素材は少ないけど魔物の素材や、Gはダンジョンの方が稼げるし、どうかな?」
ノエルからの魅力的な提案にもちろん断りを入れる私ではないのですぐに頷く。
「でも、いいんですか?正直自分足手まといですしほぼキャリーされる形になりますけど︙︙」
「大丈夫!大丈夫!せっかくユイちゃんとフレンドになれたからもっと仲良くなりたいし、私も暇になっちゃったしね、それじゃあ話もまとまったことだし行こうか!試練の洞窟に」
ニコニコと笑うノエルに手を引かれながら試練の洞窟に向かうのだった。
――――試練の洞窟――――
「よし、到着」と言う言葉と同時に足を止めるノエルを見て私も足を止める。
「ここが初心者がレベリングや素材集めによく使うダンジョン、試練の洞窟だよ!」
ノエルが指を指す方向にあるのは岩山か崖かはわからないが岩の壁にピッタリとくっついた大きな扉がそこには存在していた。
「ダンジョンって、意外と綺麗なんでだねぇ」
「うん、大体のダンジョンは綺麗なんだよ!けど中には汚い所があるんだよね、でもダンジョンは入口は綺麗だけど、中に入ると汚いって事があるから注意してね」
ノエルの目からハイライトが消え表情が真顔になったノエルの顔は少し恐ろしく私は身震いをしてしまう。
「ちなみにこのダンジョンで出るモンスターはなんなんです?」
『ダンジョン』の話題からモンスターの話題に変え、ノエルに説明を求め、ノエルの説明をまとめる。
ノエルの説明では昼夜問わずに出てくるのがスライムやコウモリ型のモンスター、夕方や夜になるとゾンビやスケルトン、人魂がでてくるようになるらしい。
「じゃあ入ろっか、ユイちゃん」
「キャリーお願いしまよ、ノエルさん」
そんな軽口を叩きながら事前に用意しておいたウィンドウに左手をかざす、それと同時にノエルはダンジョン内に入り、パーティーメンバーである私もダンジョンの中に続いて入るのだった。
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