第89話 日記20240927 ふるさと納税

 以前ふるさと納税で返礼品として貰った二十世紀梨は素晴らしいものだった。

 大振りで綺麗で甘くてしかも味が鮮烈だった。

 まさに二十世紀梨の良い点を強調したような秀品であった。


 去年は一年近く続いたタダ働きの年だったので、今年はふるさと納税はできなかった。

 代わりに自分で注文する。


 ふるさと納税一万円の返礼品の予算は三千~四千円である。それに対して自分で出したのは五千円。これならもっと良いものがと思ったが違った。

 自分で買ったもののほうが二段階は落ちる。


 ふるさと納税でクレームがつくと、お役所からの太い注文が他に持っていかれてしまう。だからより儲けの少ないふるさと納税の方によりよい品物を回しているのだ。

 おかしな逆転現象。だがこれは最期には農家の首を絞めることになるだろう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る