第9話 日記20240507 傘は天下の回り物
用事を済ませて外にでると雨になっていた。
コンビニに飛び込みビニール傘を買う。700円なり。
以前はもっと安かったのにと思いながらやよい件で遅い昼食を取る。
店を出るときに傘立てに傘がないのに気付いた。やっぱりとの思いである。
世の中には傘立ての傘はどれでも自由に選んでよいと勘違いしている泥棒が多い。彼らの言は「傘は天下の回り物」である。そして自分たちがしている行為はごく普通の誰もがやっている行為だと信じ込んでいる。
渡る世間は岸田ばかりである。
もちろんそんなことはない。私はと言えば他人が触れた傘になど触りたくもない。
コンビニの傘立てでも似たような目にあった。
傘を取ろうと前に立った人間が並ぶ傘を前に逡巡しているのだ。そしてその中で他に似通ったものがないはずの私の傘に手を伸ばした。
「おい。それは私の傘だ」
声をかけ、びっくりするソイツの手から傘を取り戻す。
泥棒をするなら周囲に人がいないかどうかぐらい確かめれば良いのに。
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