3章(1)これが水も滴る…… とかいうやつですわ

 農家の朝は早い。


 それは当然のことだろう。

 日が暮れたらすぐに外は真っ暗になってしまうので、その分、夜が早いのだ。


 適度な労働をしたおかげでぐっすり眠れての翌早朝、相変わらずのふかふかで心地よい寝台のなか、ベルナデットは目覚めた。


 寝具から手を出してみた。

 空気は冷たい。すぐにひっこめる。

 窓を覆う鎧戸から漏れる光は、まだ弱々しい。


(……。なんて呑気なことを考えていて大丈夫かしら……)


 そろそろ不機嫌な視線か小言が飛んできてもおかしくはない、と様子を窺う。

 しかし、ルシールは見当たらない。


 怒られることもさりながら、疲れ切った彼女を案じて、今日こそは隣の控え室で眠ってくれているといいけれど、と思いつつ、音で悟られないようにそうっと寝台を抜け出した。


 昨日はルシールのオーラが恐ろしくて近寄る暇もなかったガラス窓に手をかけ、次に鎧戸を少し開けてみた。


「さむっ」

 ざくりと冷気に刺される。やはり山の曙は寒い。

 慌てて備え付けのショールを被り、再び外を眺める。


 闇は紫に明けて、ゆっくりと上がる帳のように山際からじわじわと光を蓄え始めている。澄んだ空気は風景のすべてをくっきりと斉明に描き出す。


(ああ、やっぱり気持ちがいいわ)

 美しいけれど、険しいすがた。どこか故郷の光景に通じていて厭ではない。


 光量が増えていくとともに目前に広がる畑もはっきりと見えてきた。畝の間を動いているのは、ルブルたちだろう。

(早起きねえ……。あの子たち、ちゃんと眠っているのかしら)

 子ども扱いしてるけれど子どもではないかもしれないけども、とわかってはいるけれども、つい。

 こんなに早い時間から働いているなんて、どれほど勤勉なのだろう……。


 うごめく小さな黒い影たちのひとつが、すっと上に伸びる。

 とびぬけて身長が違う。

 ならば、王子かバメイのどちらかだろう。

 まあ、他に見てないし?


 今となっては、他に同じ身長の人間、つまりルブルではない国民がいるかも、とは思っていない。

 いたとしてもごくわずかだ。

 ルブルたちが何かを差し出して、彼はそこを覗き込む。それから弾けるようにのけぞって……。


(笑いあってる……)

 顔みたいになって野菜とか、そういう変わったものでも見つけたのだろう、ルブルたちとふざけあっている。


(仲が良いのね)

 そろそろ太陽が顔を出す。

 光の筋が彼らを淡く照らして、髪色がほんのり輝いた。バメイの髪は暗い。

(じゃあ、王子の方かしら)


 そこで、はたと思いつく。

(うーん、これは覗き見って言うのかな?)

 さんざん首都で、はしたないからするな、と言われ続けた行為に該当しそうだ

 でも、たまたま見かけただけだし、狙って除いたわけでもないし、そもそも顔かたちがわかるほどの近さではないのだし……。


 うん、無罪。


 狙っていたわけではないけれど、取り繕っていない様子を目にできたのはよかったかも…… などと計算も働く。

 なんにしても彼女は婚活中である。情報は多い方がよい。

 外見に反して、のんびりした素朴な人柄なんだろう、と彼女には感じられた。


(もっとも、我がお父様とはかなり違うタイプだったみたいね)

 ダンスのとき感じた掌は予想に反して武骨で、鍛錬したものに思えた。意外にも武闘派なのだと思ったのに。

(畑仕事のせいだったとは……)

 いくら彼女でも、農作業した手までは詳しくない。とんだ勘違いだった。

 いい人なんだろうな、と思う。

 うん。

 優しくもあるし、生まれに反して労働も厭わない。

 そういうところは、ベルフォール領の気質にも合っていて好感だ。


(でもねえ……)

 いくらお顔がよろしくて、ご本人がよろしくても……。

 貧しいだけならよかった。適応して生きていける自信がある。

 だが、天劫災害となると話は別だ。

 単なる天候による災害とはわけが違う。


「はあ」


 ため息が届いたわけはなかろうが、彼がこちらに気づいた。

 ように見えた。


(まさかね、だいぶ距離があるし)

 冷気が入らないよう、窓も少ししか開けていないのだから。


 しかし、彼はすっと手をあげて、大きく左右に振った。

 とても目が、よい。

(やだ、気づいてる! まずいわ!)

 ベルナデットは反射的に会釈すると、急いで窓を閉めた。


(ん? でも、私とはわからなかったかも)

 遠景ばかりの土地柄、視力もよいのかもしれない、いやでも……、とよくよく考えれば、挨拶してもそこまでは見えなかったかもしれないのだが。

 何の気遣いもせずに、ばたんと大きな音を立ててしまった。慌てすぎだ。

(しまった。月琳が起きてしまうかも)

 続き間の扉にそうっと目をやる。いつもなら「ベル!!」と不機嫌を隠しもせずに飛び出してくるタイミングだ。


「……。あれ?」

 来ない。ぜんぜん。


(変ね。熟睡してるのかしら)

 ふだんなら、警護役も兼ねているルシールは些細な物音でも反応する。彼女が熟睡したところなど、付き合いの長いベルナデットでもそうそう見た記憶はない。

 けれど、昨日の疲れた様子なら熟睡していてももおかしくはない……。

 そうも考えるのだが。


(うーん?)

 確認したものか、危険なものには近づかない方がいいか。

 もちろん、しっかり休んで欲しい気持ちもある。


(そうそう、休息は大切よね!)

 そっとしておいてやろう、これは思いやりよ! とベルナデットは敢えて声をかけずに自分ひとりで身支度をした。


(月琳はイヤがるけど、正直、自分でやった方が早いのよねえ)

 動きやすいように今日も簡素な衣服である。まず見つかったら間違いなく「もっとちゃんとした衣装にして!」と言われるだろうけれど。

 そうなる前にさっさと終わらせてしまうに限る。


 それにしても、だ。

 あの子、イライラしすぎてやしないかしら、と不思議に感じる。


 圧が強いときもあるものの、ふだんはここまで口やかましくない。

 なのに、ノレイアについてから母親イネスが乗り移ったかのように注文が細かい。気持ちにも余裕がなさそうだ。


 理由のひとつはわかっている。

 ベルナデットあるじを侮られまいと気を張っているのだろう。

 これまでも悪評が耳に届く度に「ちょっと行ってくる」とやり返しそうになるのを止めることがあった。

(苦労させているものねえ……)

 主に、口と手が過ぎるベルナデットのせいだが。


 従者という建前だが、彼女らふたりの感覚では「幼馴染」がもっともしっくりくる言い方だ。まず、一番目に友だちだと、ベルナデットは思っている。


(それに、陰口の方はある程度自業自得な面も多いのだし)

 なので、そんなに怒らないで、とは言っているのだが、彼女には通用しない。


 重なった心労がここで出てしまった、とも言えなくもない。

(でも、それだけかしら)

 貴族の娘であれば結婚は避けられない。多少の理不尽や期待外れ、無礼のいくつかはあるだろう。どうしようもないことだってある。


 恋愛結婚だとか、あるいは選択の余地があるならば、幸運を感謝すべきところだ。家同士の結びつきや、協力関係の構築のためにとんでもない相手……、あくまでベルナデット比だが……、と縁組だって十分あり得る。

 辺境に位置し国防の要を預かる父親の一人娘として、ベルナデットもそれは意識している。


(そりゃしないで済めば、それは一番楽だけれども……)

 それは不可能なのだから、せめて自分の主義主張のうち譲れないひとつくらいは通したいものである。

 とりあえず、顔の要素は外せない。

(だって、一生見ることになるのだもの!)


「さーて、水が切れているわね」

 本来なら、侍女が用意すべきものだが、ベルナデットは気にしない。

 起きてきたらルシールにも必要だろう、と空になった水差しをひょいと片手に彼女は部屋を出て、ひとまず食堂に向かう。


 太陽が昇って、清浄な空気を入れるため開け放たれた窓からは、ふわふわと蝶々が数匹入ってきた。

 故郷や首都で見るのとは違う、彼女は一瞬で瑠璃と翠の濃い羽色に目を奪われる。

 それらは、彼女の歩く目の前を誘うように飛んだ。隊列のように、舞う花びらのように。

「ふふ」


 風の流れに乗ったのか、ふわりと上昇すると蝶は彼女の背後に流れていく。水面を下るように。

 この土地にも季節があり、生き物がいる。当たり前のこと。災害に見舞われていようと、息づいている。

(本当なら、こういう光景を楽しむ人々がいる…… それが本来のノレイアだったのかも)


 で、その後はというと、案の定迷った。

「困った。今度こそ覚えているつもりだったのに」


 蝶に気を取られたのが失敗だった。現在地がわからなくなってしまった。いや、妙に複雑な館のせいもある。

 自分のせいじゃないと言い聞かせて、うん、きっとここだろう!、とドアノブを掴んで適当な扉を勢いよく開けた……。


 と、慌てふためいた鶏たちがけたたましい鳴き声をあげて自分の小屋へと駆け去っていく。


「違った……」


 それは、建物の裏手にある井戸へ繋がる外扉だった。

 彼女が勢いよく開けすぎたせいで、家畜が驚いている。さーっと水を引くように彼女から距離を取っていった。警戒されている。


(まあ、目的からいえば間違ってはいない、かな……)

 水場ではあるのだから。

 誰かを見つけて場所を尋ねるよりは、手間が省けたわよね、と彼女はポジティブにとらえる。


 そこはいわば、屋敷の舞台裏。

 使用人たちが作業をするような場所だ。人手は足りないようだから、荒れていてもおかしくはないのだが、よく手入れされていて、逆にそれが不自然でもある。


(そういえば、王子のほかはバメイという侍者以外、使用人も見かけないわね……)

 少なくともかつては乳母はいたらしいから、何人かは側仕えがいたはずでしょうに、と彼女は考える。


(愛想をつかして出て行ってしまったとか……?)

 それそのものは首都でも珍しい話ではないけれど、にしては屋敷や敷地は整然としている。誰かが管理しているのは間違いない。

(ルブルたちが? あの小さなひとたちは農作業のほかにそこまでやっているのだろうか……? あの小さな手と身体ですべてを?)

 ベルナデットは息をついた。


(わからない。わからないことが多すぎる)

 滞在も二日目になると、初日の衝撃も落ち着いて来ていろいろと気になる点が見えてきてしまう。

 だって、この大きな農家はまるでおとぎ話に出てくる奥山の宮殿のようではないか。

 まだ小さいころに乳母、ルシールの母に聞いたお話だ。


(月の昇るところ、太陽の沈む山に星と風しかたどり着けない宮殿があって、人は誰一人住んでいないのに、すべてが正しく手入れされている……、だったかな?)

 もっとも、宮殿というにはこの住まいは慎ましすぎるけれども。


(我ながら子どもっぽいかしら)

 いやいや。冷静にならなくては。イケメンに惹かれてフラフラと地元まで着いてきたら、予想外の貧乏王国だった、それが客観的事実。


 後は、それをよしとするか、しないか……。


「うん、で、この井戸桶からは水差しに水は入れらんないわよね」

 考えごとをしつつ何となく桶を持ち上げたものの、彼女は諦めた。大きすぎる。


 元の位置に桶を置き、ベルナデットは柄杓ひしゃくを探した。

 えてして小道具は壁にかかっているもので、整理整頓のできている家ならばなおのこと。案の定、いくつかの道具が置いてあった。

 一旦、井戸に背を向けて壁に並んだひとつを手に取ってから、彼女はくるりと振り返る。


 次には、目の前に上半身裸のアデルがいた。


「あ……、れ?」


 貴方はどこから? 私はその扉から。


 馬鹿な自問自答をしつつ目が泳ぐ。

 よくよく見れば納屋と小屋の間は小道になっていて、敷地の外へと続いている。そこから現れたのだろうか? というかそれ以外ない。


(えっ、でもなぜ? こんなところに?)

 彼の手には汗拭き用だろう布があった。


 そうか、汗を流そうと……? 朝から農作業をしてたのだもの、そりゃそういうこともあるわよね、とまで考えてから、ベルナデットは、はっとした。


(しまった!)

「き、きゃっ」

 顔を覆う。相手もはっと我に返る。


「ああ、ごめんよ……! まさか君がいるなんて」

「いえ……。私が勝手に……。ごめんなさい」


 フー、と大きく息をつく。

 いけない、いけない。普通の令嬢は異性の裸に免疫はないのだ、と彼女の内心は冷や汗ものである。


 そんな可愛らしいデリカシーの存在しない荒熊旅団に可愛がられて育ち、未だに地元に帰れば幼い頃と同じ扱いのベルナデットには、実のところそれほどの強い刺激ではない。

 彼ら兵士は汗だくになった上着を彼女の前でも平気で放り出す。

 見たくないんだけど? とクレームを入れても、見せたくねえんだが? とわけのわからない返しをされるだけだった。


 言うならば、畑仕事か剣技の鍛錬かの差こそあれ、脱いだ姿は同じである。

 はず。

 だ。


「水差しかい? 貸してごらん。ああ、貴女はそのままで、ね」

 視界を遮ったまま肩越しに手渡す。すぐに桶から水を移す音が聞こえた。


 ベルナデットは若い未婚女性らしく顔を両手で隠し、恥じらうさまを演じた……。


 演じた……。


 のだが。


(あれ?)

 両頬が熱い。


(おかしいな……。風邪かも)


「水差しはここに置………」

 言いかけてアデルの声は途切れる。


「はい?」

「いや、ここに置いて……。ぐっ」

 言い直しかけて彼はくぐもった音を立てた。


「どうか、されました?」

「いや、そうでは……。ちょっと待って……」

 後ろで何かしている衣擦れが聞こえる。明らかに様子が変だ。


「何ですか? お困りですの? お手伝いした方がよいのでは」

「いや、大丈……」

 こつん、という井戸の縁に水差しを置いた硬質な音がした。


 返事もろくにできていない。緊急時では? とベルナデットは制止を無視して、「失礼」と彼の方に振り返った。


「あ……、動いたら…」


 彼女の素早い動きに合わせて、髪が風を纏うように揺れる。すると、そこから一斉に青い光の破片が飛び立った。


「え? きゃ、なにこれ?」

 髪を押さえて見上げた空に、さきほどの瑠璃色をした蝶が十数匹も舞い飛んでいく。

 いつのまにこんなにたくさん?


「ここまでのんびり歩いてきた? 散歩するように」

「え…?」 ま、まあ……」

 のんびりというよりも、道がわからずうろついていた、が正しい。


「利用されたね」

(はい? 何に?)


 きょとんと、首を傾げている彼女の前で、アデルはそう告げたあと、もう耐えきれなくなったようで、一気に吹き出した。


「あははは………! あの、蝶はね」


 実は、と説明しようとするが、言う端から笑ってしまって言葉にならない。いやでも普通、とか、あんなにたくさん……、と自分で自分へツッコミをしてしまっているようなもので、言いかけた台詞もすべて笑いを引き出す刺激になっているようだった。


「え……。ちょっと、何ですか……」

 彼女は戸惑いながら訊ねるけれども、そのわけのわからないさまもおかしいようで笑いが加速する。


「ごめん。俺、笑い出すと止まら…。くっ」

 そういえば、今朝も弾けるように笑っていた。


(ええ? そういう人なの?)

 落差が激しい。イメージと違いすぎる。


(ええ………)


 呆然とするうち、涙を滲ませて笑っている彼につられて、彼女もおかしくなってきた。


(そりゃ、人間だもの。いくら美しい人でも笑うくらいするわよね)

 絵に描いたよう、彫刻のようと感じるのは彼女らの勝手であって、アデルはアデルで、ひとりの青年なのだから。


「ふっ」

 彼女も破顔する。


「笑いすぎですわ。ふふふ」

 気負って頑張って、隙を見せまいとしていた自分も馬鹿馬鹿しい。おかしくなって、彼女も笑い声を立てた。


 ひとしきり笑ってしまうと、彼は、ああ苦しかった、と呟いて、桶に残った水で顔を洗った。

「少し、頭を冷やすね」

「ええ、そうしてくださいませ」

 つけつけと応える。彼も水滴を拭いながら、にやっと口角を上げた。


「失礼した。さきほどのはブラウアという。この山麓にしかいない美しい蝶なんだが、別名をちゃっかりシュリッツともいってね」

 そこで思い出したのか、彼はまた吹き出しそうになったけれど、布で押さえて何とか持ちこたえた。


「怠け者、と呼ぶ地域もあるらしい。行動範囲は広いのだが、鹿や熊の毛皮にくっついて長距離を移動する習性がある」


「じゃあ?」

「そう」

 アデルは息を整えて真顔を作った。


「君も彼らの引っ越しに利用されたみたいだ。ふつう人間に止まることはほとんどないんだよね。相当ゆっくりと、しかも害意のない様子で歩いていたんだろうね……。あんなにたくさん……」

 笑いそうになるのを必死で堪えている。


「なるほど、そういうことでしたのね」

「申し訳ない。一度笑い出すと、収まるのに難航して」

 アデルは改めて水差しを差し出した。


 どういたしまして、と済ました顔で彼女は受け取って、ふたりはふふっと微笑み合った。

 そうは見えなかったけれども、彼も緊張をしていたのかもしれない。

 彼の表情は、昨日よりも柔らかく優しい。笑い声とともに一枚ベールを脱ぎ捨ててしまったかのようだ。


「その……」

 一度視線が絡むと目が逸らせない。

 きらきらした瞳は、昨日より、一緒に踊ったときよりも深く潤んでいる。


(あら……。魔王や魔主、魔の者たちが持つという魅惑の瞳みたい……)

 戻らないと……、でも、とタイミングを失って内心焦るベルナデットの背後で、乱暴に扉が開いた。


「ベル……、ナデット様!」


「ユ……、ルシール!」


 魔法が溶けたように反射的に振り返った彼女は、助かった……、と思ったのだが、侍女の形相はそうそう楽観できるものでもなかった……。


(怖い……)

 誰がどう見ても、ルシールはとてもとてもとても……。

 ものすごく、怒っていた。


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