第42話 ブラック・ジャック

 手塚治虫先生の代表作と言えば『ブラック・ジャック』。少年チャンピオンで連載開始されたときには「3~4話で打ち切る」前提だったとか。



 この頃の手塚先生は「オワコン化」していて、少年チャンピオンの当時の編集長の壁村氏が「手塚治虫に連載させる」と言ったら「今更、手塚治虫はねえだろ」と猛反対され「3~4話で打ち切る」からと説得したと聞きました。

 結果的には、打ち切る前に人気が出て長期連載に切り替わったそうですが。


 この壁村編集長と言う人は、超独裁的な人だったらしく、そのおかげで『ブラック・ジャック』が連載できて、少年チャンピオンが黄金時代を向かえた・・・わけですが、善人ではなかったようです。w


 吾妻ひでお先生の『失踪日記』の過去回想にも壁村編集長は出てきていて「酒の飲み方がカッコいい」人だったとか。当時、酒の飲めなかった吾妻ひでお先生がそれに憧れて酒を飲み続けたようで「吾妻ひでお先生をアル中病棟へ入れた犯人」と言えますね。



 個人的に『ブラック・ジャック』の中で一番好きなセリフは第65話の「それをききたかった」です。

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