第20話 【SAC】アイデアNo.056
「人は、楽園でさえも戦場に変えてしまった」
「いや違う。それはネズミだ!」
1968年に『Universe25』が行われました。「ネズミの楽園」実験と言われているものです。
最大3千840匹のネズミがストレスなく生活できる広さに、水と餌が十分に与えられる。温度も衛生もちゃんと管理された空間で、8匹のネズミを飼育したらどうなるか?
315日後には620匹に増加。ここから出生率が下がり始めて600日以降は死産ばかりで新しい命は生まれなくなりました。920日以降は妊娠する雌がいなくなります。2200匹が最大数でした。
1444日で最後のネズミが老衰で死亡し、実験終了。
105日以降、ネズミに社会性(群れ)が生まれます。そして格差や縄張りも生じます。空間も水も餌も、十分に余裕があるのに。
格差や縄張り・・・言うまでもなく他者を攻撃する戦場です。でも、攻撃されて反撃するうちはまだいい。
反撃すらできない無気力なネズミが増えてくる・・・そう言うネズミは雄同士、雌同士でHに走るようになる。当然、妊娠しません。
社会性の崩壊だけじゃなく本能が崩壊しちゃった感じですね。ネズミの数が減っても、崩壊しちゃった本能はもう回復しません。
315日以降は社会と本能の崩壊が加速度的に進んで滅亡に一直線。
「人がネズミよりマシな生物である可能性はゼロではない!」
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