せんぱいといっしょ

タカナシ トーヤ

初めて

「先輩、やっぱり私、怖いよ…」


美優みゆが嫌なら、やめてもいいんだよ。」


「違うよ。先輩と一緒になりたい。だけど、やっぱり怖くて…」


「大丈夫、俺に任せて。あっ、ごめん、一旦ティッシュとってくるね。」


「え、うん…。」


「ごめんごめん、お待たせ。美優、大丈夫?緊張しないで。リラックス。」


「あっ…」


「ごめん、いきなり触れたからびっくりした?まだ何もしてない。ゆっくりするから大丈夫。安心して。」


「うん…」


「美優、ここはどう?」


「もうちょっと上…」


「ここ?」


「あ…そこ…」


「そろそろいくよ?」


「や…やめて、先輩…私、痛っ…!!!」
















「美優、目ぇ開けて。終わったよ。俺と一緒の、左耳。」

先輩はウィンクして左耳のごついピアスをつまんだ。



「あぁー怖かった!!思ってたより痛くなかった!!早くお揃いのしたいな♪」






先輩はピアッサーをポリ袋に入れ、美優の耳たぶから流れる血を優しくティッシュで拭き取った。



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せんぱいといっしょ タカナシ トーヤ @takanashi108

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