第8話こんにちはから始まる恋の話

河野と小池が、たまたま小池が働く。カフェ以外の場所で

会うとは。二人共思ってはいなかったようだ。その後も

二人は時々、小池が働くカフェ以外の所で会う事を

していた。二人は、他愛もない話をクスクスとどちらかが

笑いながら。話すのが好きになっていた。次第に、二人は

男女の関係になりつつあった。河野と小池が付き合い始めた頃には

小池は、大学を辞めてしまった。河野が「どうして?」と聞くと

小池は「あんなの装飾品と一緒よ。私は、あんな派手なものを

つけるの嫌いなの」とその例えにピンときていない。河野は

「はっ、はっ」と乾いた笑いをした。でも、小池はカフェの

バイトは続けていた。理由を聞くと「ここは私たちの出会いの

場所でしょ」と小池が言うと、河野は「うん。そうだね」と

頷いた。二人の恋が続くかどうかは、正直わからない。

河野は、低学歴を気にして。彼女に自身の知識を披露するのを

恐れているし。小池は、河野に嫌われたくないので。

「へぇーそうなんだ~」と本当は、それ以上の事を知っていても。

何も補足の情報はしなかった。互いが、互いの学歴コンプレックスを

悟られないように。二人は、交際を続けた。今日も、二人は

河野の住む家の近くのコンビニに待ち合わせをして。

遅れてきた。小池が、河野に「こんにちは」と挨拶をすると

河野も「こんにちは」と挨拶を返す。これは、こんにちはから

始まる。二人の恋の始まりのお話。

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こんにちはから始まる恋 優薔薇 @yo-81u

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