第2話 【改善する者】凄すぎない?
とりあえず、村の外に出てみる
「この感じは間違いなく異世界だよな?」
見た目は日本っぽい村だったが その空気感は全然違う。
「まずは、自分の状況確認をしないとな」
僕が授かったスキルは【改善する者】だ。
これは、人の体の状態を改善するスキルらしい。
試しに自分自身に使ってみる。
すると、体の奥底から力が湧いてきて、ステータスの数値が上昇していた。
「おおー!スゲー! でも、どうやって使うんだ?」
僕は早速ステータスを開いてみる
「【改善する者】オープン!」
スキル欄に【改善する者】が追加されている。
使い方が分からないので、とりあえず使ってみることにする。
「えっと……使用方法発動条件?なにそれ?」
そこには、使用可能な使用方法が書かれていた。
「なになに?相手の体に触れて、改善するイメージをするっと……」
試しに近くの木に触れてみることにした。
すると、自分の中に眠っていた何かが 木に流れ込むような感覚があった。
「お!なんか、体の中の悪いものが流れ出ていく感じが」
これがスキルの効果なのだろうか?
そして、この感覚は誰にでもできるのだろうか? それから僕はスキルをいろいろな物に使ってみることにした。
ある生物に触れると、その生物の体の痛みや疲れなどが無くなったりもできた。
そして、村の周りを歩いていると 井戸を見つけたので、そこに近づいてみた。
「【改善する者】発動!」
井戸の水を綺麗にするイメージをしてみる。
すると、井戸の水が綺麗になっていた。
「おぉ!スゲー!僕スゲー!」
今使ったスキルは人の体を癒すことができるらしい。
本当に神様には感謝しきれない。
僕はこの異世界でリハビリの仕事をするため頑張るぞー!と決意したのだった……が、しかし……
1ヶ月後ーーー
「ここどこだよ……」
1ヶ月も森を彷徨っていれば、 普通は道に出るはずだ。
なのに、未だに森から出られていなかった。
「まさか……この異世界に僕は一人ぼっち?」
いや、それは嫌だな……
「とりあえず、スキルで居場所確認してみるか」
僕は自分のステータスを確認する。
【改善する者】のスキルが使えるらしい。
「えっと……自分の居場所を確認したい……発動!」
そして、ステータスを確認するとーーー
「ここって、森の近くの村じゃん!」
やったー!と喜んだのも束の間だった。
「いや、どうやってここから出よう」
そう、場所が分かったところで どう移動すればいいのか分からなかったのだ。
【改善する物】で飛べるように能力強化できないかな?
とりあえず、使ってみよう。
…できた!?
【改善する者】凄すぎるんじゃ…
試しに、村の入り口に行って 入り口に置いてある石を触る。
「【改善する眼】発動!」
すると、目の前に半透明の板が出てきた。
そこにはこう書いてあった。
------村の入り口 ------
「とりあえず、村の中に入るか」
僕は村の中に入って行った。
そして、住人を探すもなかなか見つからない。
すると、少し歩いたところで鳴き声が聞こえてきた。
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