第23話 シンシア
僕は、少女に聞く。
「あなたの、お
「し、シンシアと言います」
シンシア……。
僕は、自分の名前を
「僕は、
「ソネナオキさん……
「シンシアさんも、素敵な名前だと思います」
「それは、まあ……お
そう言ったシンシアの顔は、少し赤くなっていた。
僕は、次の質問をする。
「シンシアさんは……お
「
「16……つまり、僕と
「そ、そうなんですか!? じゃあ……」
「――
「そ、そうだね」
僕とシンシアは、タメ
「ちなみに、なんだが」
「な、何かな?」
「なぜ、友達になってほしいという言葉の
「そ、それは……」
シンシアは、説明を始める。
「お母さんから、教えてもらって」
「教えてもらってとは、何を?」
「
「うん」
「
「……へぇ」
「死ぬ時まで一緒にいてくれることを
「……なるほど」
つまり
というか、
さすがに、そんなデリケートな
「ちなみに、だけどね……」
「ああ」
「
「重要な秘密?」
「そう」
「それは?」
「そ、それは――」
シンシアは、言った。
「――私、今日、
「…………」
僕は、言葉を返した。
「そうか」
「あれ? 思ったよりも
「
「それは、もちろん。
「死刑になるほどの
しかし、と思った。
なぜ、こんなにもビビりっぽい性格の少女が、家出を
シンシアは、口を動かした。
「ただ、
「友達を作ることも、その一つだと?」
「そ、そう!」
なるほどな。
「でも、その
「それは……」
「うん」
「話しかけやすいオーラを、
「それは、大事なところだな」
「そう。そこは、とても大事なところだよ」
時間も
そんな空を一度見てから、僕は口を開けた。
「家出は、いつまでを予定しているんだ?」
「それは、
「まあ、家出はそういうものだよな」
「うん。ナオキ……くんは、
「止めるって、何を?」
「私の、家出を」
「それは、止めないな」
「どうして……?」
「どうして……」
僕は、言葉を
「家出を止めて、
「な、なるほど……!」
と、目を
むしろ、どちらかといえばチキンな男の発言だったようにも思える。
まあ、何でもいいが。
「じゃあ私は、問題なく家出が
「……良かったな」
シンシアは、
「うん……!」
その笑顔を見て、シンプルに
「シンシアの、次にやりたいことは何なんだ?」
少女は、質問に答えた。
「
「欲しい物?」
「うん。とても、
「クエスト……」
それは、モンスター
そして僕は、初めてギルドに言った時の、あのクエスト
――クエスト、か。
「そ、それで、なんだけど……」
「何だ?」
「よければ、私と一緒に……」
「――クエストの挑戦か?」
「そ、そう! ナオキくんも一緒だと、
「メンタル的?」
「
「…………」
何だか、僕がよく分からない
でもまあ……クエストには
「分かった。じゃあ、僕とシンシアの二人で協力して、クエストの達成を
「い、良いの?」
「ああ。特に用事があるわけでも無いし、友達の
「あ……」
「あ……?」
「ありがどうっ!!!!」
「――!?」
シンシアの、うれし
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