第17話 フィル・ギルバード
アランの
ブロンドの
「お、お前……っ!」
そして、彼は僕を
「フィル
――
と、ツッコミたくなるものの、今は
アランは、
今、彼がフィル様と言ったその
アランの
青年は、僕を
「キミの
「……
「そうか……僕はフィル・ギルバード。
「…………」
彼がフィル様……そして、やはり王族だったのか。
彼は、口を開ける。
「ちなみに、ナオキくん。キミに、聞きたいことがあるんだ……」
「はい」
「さっきから、アランがキミに理不尽な
「……いえ。アラン様が、
「――と、ナオキくんは言っているが、アラン。お前は、嘘をついているのか?」
「いやいや、そんな
――誰が詐欺師だ。
「僕には、彼が詐欺師の見た目をしているようには、見えないが」
「それは、フィル様が詐欺師の見た目を知らないからですよ! 詐欺師という
とんでもない
「僕も、黒髪の男だけど?」
「フィ、フィル様は、
「ダメだ。こいつは
と、しれっと
青年は、
「ヴィオラ」
「はい、何でしょう?」
「見ての通り、アランとナオキくんの言っている
「――アラン様です」
「
また……。
このおっさん、
「はあ……
「ちょ、ちょっとお
「なんだ? 言っておくが、僕に
「こ、今回は! 今回は
「でも、ヴィオラはアランが嘘をついていると言っているが……」
「それは……あれですよ!」
「あれって?」
「あいつら、グルなんです!」
…………。
「「は?」」
僕とヴィオラさんの声がハモった。
…………。
まあ、よく分かったことは一つだ。
アランは、とことん僕を
とても
しかし、
僕は、口を開ける。
「ちなみに、ですが。
「お、お前っ! それっぽい嘘をつくんじゃない!」
――いや、
というか、
「なるほど。話は、よく
「り、理解できたらいけませんよ! フィル様!」
「まだ、言い訳があるのか? アラン」
そう言って、アランを
しかし、アランという男は、
顔を
「ち、
――は?
「次は、どんなオリジナルストーリーを
もう、オリジナルストーリーとか言われているし。
それに、知らないうちに僕の
「この異世界人は、
「アラン……僕の瞳の色は、
「き、
ここまで
話が
そんなことを、思っていたら――だった。
「あの……」
一人の男性が、
その男性とは……。
「嘘をついているのは、アラン様の
アランの部下なのだった。
アランは、大きく目を
まさか、こいつに
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