第16話 妹
僕はその
休憩室の
アランに向けて、
「
…………。
あのステータスとスキルは、
本当に、僕はチート
そして――しかし、とも思った。
「
それくらい、強いステータスを
「
そんなことを、つぶやいた時だった。
コンコン――と。
休憩室の
「――
女性の
「
そう
「この
なぜかヴィオラさんの
僕は、口を動かす。
「いえ。ヴィオラさんは、何も悪くありませんよ。100パーセントの
「そんな事は、ありません。私の
「クズ騎士……?」
「あの人の
「……なるほど。やはり、あの男は、裏ではきちんと
「
「…………」
なんだ? そのイベントは……と思いながらも、僕は言った。
「あれで、3位なんですか?」
「あれで、3位です」
「あれより
「そうなります」
それにしても――と、ヴィオラさんが声を出す。
「ナオキ
「……まあ。
「それでも、強いことに
「……
「ちなみに、話は変わりますが……」
「何でしょう?」
ヴィオラさんは、口を開ける。
「私の
「ヴィオラさんの妹……?」
「サラのことです」
「サラ……え?」
「サラは、私の妹に
「……そうなんですか?」
「ええ」
「サラさんって、ギルドに
「そうです。あの
「……まさか、ヴィオラさんの妹だったとは」
「サラさんは、元気ですよ」
「それは、
「でも……」
「でも……何でしょうか?」
「仕事の
「……ナオキ様は、良い人なんですね」
「そんな事は、ありません。ただ、
「サラが、ナオキ様と
「……それは、どういう事ですか?」
「つまりですね……」
「つまり?」
「…………」
ヴィオラさんは、
「いえ、何でもありません」
――そして。
「す、すみませんっ!」
そう
彼は、僕たちに
「アラン様が、お
ヴィオラさんが、
「そうなんですね」
「そ、それでっ」
「何か、ありましたか?」
「アラン様が、こう言い始めたんです。――
「…………」
僕と、ヴィオラさんの声が
二人して、
「「あのクズ騎士……」」
また、
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