18.バカはバカなりにプライドがあるということ

自分を卑下しているわけではないので、ご安心ください。

サブタイトルだけ見るとちょっとメンタルやられてそうですが、大丈夫です。


卑下しているわけではないけれど、事実として、私はそれほど頭がよくありません。

一番優しくしてくれた祖父に頭の良い子になれと言われていたのに、なれませんでした。

進んだ高校と大学はどちらも偏差値50。

もしかしたら今は49以下に落ちているかも。

なんという凡人なのでしょう。

でも仕方ないんです、そういう頭脳なんだから。

だからそこを嘆くのは違うよなーと思います。

あ、地頭が良いと褒めてくださった方はいらっしゃいました。

ありがとうございます、とてもうれしいです。


プライドについて。

ラノベ界隈では「矜持」って言葉がよく使われていますね。

あれ何なんですかね。

「プライド」と「誇り」はもう古いのでしょうか。

「若干」がラノベ関係なくものすごくよく使われているのも、ちょっとわからないです。

「少々」「少し」「多少」「わずかに」「かすかに」などいろいろ言い換えられるのに。

「若干」なんてカビの匂いがしそうなくらい古い言い方だと思うのですが。

私はほとんど使いません。

一気に場が戦前に持っていかれそうだし。

時代小説書いたことないし。

そういうのがカッコいいと思う人が多くなったということ?

いやまあそんなことはいいんです。

私、たぶんそんなにプライドない方だと思います。

前述の「矜持」や「若干」も、「それが一番カッコいいよ! 祐里も使うといいよ、作品が良くなるよ!」と信頼できる方に言われたら、使うようになると思います。


私が書くものは、エッセイ以外全てフィクションです。

あくまでもフィクション。

そこにプライドがあります。

物語として書いたエピソードに酷似した出来事が実際にあったとしても、私は何とも思いません。

もし「花は、咲う。」で登場人物の花と同じような目に遭った人がいたとしても、一般的な感情しか持ちませんね。

万が一私が書いたものが世間で売れまくったとしても、です。

ミステリーで超すげえ密室殺人トリック書いて(実際には書けないけどw)、売れまくって、それを真似した人がいたとしても。

社会問題になりそうですね。

でも私はフィクションとして書いたんです。

真似する方が悪いだろ、と思います。

フィクションって作り物だもの。

真似したくなるようなものを書くな、なんて声もあるかもしれません。

でもね、真似したくなるような事物なんてこの世にいくらでもあるんです。

道徳的倫理的観点から考えて、普通の人は真似しないんですよ。

そんなの私のせいにされてもwwwwってことです。

これ、わりと忘れられがちじゃないですか?

昔の話で恐縮ですが、宮崎勤氏のせいでアニメが取り沙汰されて、悪いイメージが付いたことがありました。

アニメのせいで彼は罪を犯した、くらいの論調で言われていました。

(ご存じない方は、お手数ですが「宮崎勤」でネット検索してください)

アニメだけではなく、創作物には女性を強姦する凌辱モノがあったりしますよね。

その創作物を見た人が実際に女性を強姦したら、その創作物のせいなんでしょうか。

銃で多くの人間を殺すゲームをプレイした人が実際に銃で多くの人間を殺したら、それはゲームのせいなんでしょうか。

違いますよね。罪を犯した人のせいです。

普通は、やってみたいと思っても踏みとどまるんです。

アニメやゲームで鬱憤晴らししてオシマイ、なんです。

ラノベ隆盛の理由でもあるのでしょうが、辛酸を嘗めることになった原因のヤツに復讐したい、できれば殺してやりたい、そうじゃなくてもひどい目に遭わせたい、ただ、現実でそうすると犯罪になってしまう、だからざまぁ小説読んで鬱憤晴らししてオシマイ、これ正しい創作物の使い方。

アニメばかり見ている人、ゲームばかりしている人、ラノベばかり読んでいる人は良識を持っていないわけじゃないでしょう。

ラノベちっくではないけど、「花は、咲う。」を読みました、真井の真似をして事件起こしました、なんて人がいたとしても、私は自分のせいだなんて思いませんよ。

そんなのいちいち気にしていたら何も書けなくなります。

エッセイ以外はフィクションしか書いていないのに、何でだよ、とw

そんなこと言ってたら失恋する女子だって書けないじゃないですか。

オマエが書いたエピソード真似して失恋した! なんて言われてもねぇww

絵に描いたように常識的なレールの上を走らせたハッピー展開&ハッピーエンドしか書けないなんて、つまらないことこのうえないですよね。


まあ、私はそんなに鬱展開は書いていないんですけどね。

だからといってフィクションを書いているというプライドは捨てません。

頭はよくないけど、これだけはね。

当たり前のようでいて、絶対に忘れてはいけないことだと思っています。

これは処女作を書き始めた瞬間から強く思っていました。

覚悟もしていました。

もしかしたら「オマエの創作物のせいで云々」が来るかもしれないって。

ま、答えはもちろん「そんなの知るか!」なんですけどねw


……えーと、鬱展開、そんなにない、ですよね……?

自信なくなってきたけど、たぶんないです。

「私の中のダイヤル」「花は、咲う。」「花落つ水面」「内部温度 ―PNK-02型の場合―」くらいです。

たぶん……たぶん。


生意気なことを書いてしまいました。

でも小説紹介欄で「生意気な感じになる」とお伝えしてありますしね、このくらいいいですよね? ね?

(基本的にチキン)


こんな感じで締めくくります。ネタが尽きそうなのでw

また何か書きたいことがあったら「連載中」に戻して書くかもしれませんが。


最後に。

エッセイ含む作品を読んでくださったり、応援や評価をしてくださったり、近況ノートを覗いてくださったり、交流を持ってくださったりしている方々、本当にありがとうございます。

いつも感謝しています。


ではみなさま、ごきげんよう。

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不純な動機でエッセイ ―オトナなのでね― 祐里(猫部) @yukie_miumiu

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