第28話 『あらぬ方向』
「脚立デスカ? そうイエバ……」
助手くんも、一緒に周辺をぐるりと見渡し見失った脚立を探します。
「あ、アリマしたよ。博士」
「おお、本当じゃ!」
脚立は、タイムマシンの右側で倒れていました。ドク博士と助手くんは、倒れている脚立を取りに近づきます。と、その時です。
「む?」
「アレ……」
目の前のタイムマシンがぐらりと揺れ、あらぬ方向に転がり出したのです。
「わ〜っ! なんじゃ〜っっ!? 何で突然転がり出したんじゃ〜っっ!?」
「分かりマセン〜〜ッッ!!」
原因は、ドク博士が転んだ際に手放してしまった脚立が、タイムマシンの右端にぶつかり、タイムマシンがバランスを崩してしまった為なのですが、慌てているドク博士と助手くんには知る由もありません。タイムマシン起動まで残り1分、ドク博士と助手くんは、急いで転がり出したタイムマシンを追いかけます。
「待て〜〜っ!」
「待ッテ〜〜っっ!!」
追いかけます。
「待つのじゃ〜〜っっ!!」
「待って下サイ〜〜ッッ!!」
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