第41話 裏ダンジョンに生徒が


「封印解いたからなんかもう終わった気になったけど。学園長に配信するって約束してたからまた裏ダンジョン潜らなきゃいけないな。どんくらいの頻度で潜った方がいいんだ?」


 他に配信している学生兼ダンジョン配信者の配信頻度を確認していく。

 大体週一くらいか。

 もう昨日配信したし、次配信をするとしたら来週の土日のどっちかにするか。


「さてザキも女子たちに捕まって部活見学に行ったし、ラーメン食って家帰るか」


「天野善斗くんはいるか?」


 人がいなくなった放課後の教室から立ち去ろうと思うと七海生徒会長が現れた。


「何か俺に用ですか?」


 一応オリエンテーションの時に助けはしたが個人的にはそれ以上の交流はない。

 用があるとすれば生徒会の担当案件ということになるが俺にはそんな事案に関与した覚えがない。


「いや、すまないんだが裏ダンジョンに生徒がはいったようでな。裏ダンジョンに詳しい君の助けがどうしても必要で」


「裏ダンジョンに生徒ですか!?」


 とんでもないことをすることをする人もいるんだな。

 俺も成り行きで入ってるだけで自由意志で入りたいと思うような場所ではないと思うのだが。


     ───


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